アメデオ・モディリアーニ

コートールド美術館展 魅惑の印象派

ARTLOGUE 編集部2019/04/25(木) - 02:31 に投稿
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。 日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。

「デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」上野の森美術館 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/26(土) - 21:26 に投稿

モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」ともいうべき巨匠たちの名画が一挙集結する【デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~】が上野の森美術館で開催中。

デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts,通称DIA)は、アメリカ合衆国ミシガン州・デトロイトに位置し、古代エジプト美術から現代美術まで65,000点以上の作品を所蔵、年間約60万人が訪れるアメリカを代表する美術館のひとつです。1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを誇るまでに成長したデトロイト美術館は、アメリカでゴッホやマティスの作品を初めて購入した公共美術館でもあります。
このデトロイト美術館が存続の危機に陥ったのが、2013年7月のデトロイト市の財政破綻でした。市の深刻な財政難により、収蔵する美術品の売 却の可能性も取り沙汰されました。しかし、国内外からの資金援助により、美術品は売却されることなく存続しました。危機を乗り越え、今なお美術 館のコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派の作家による作品を中心に、本展では、数々の傑作の中から、選りすぐりの52点を紹介します。

アート小説 『ラピスラズリの音色』 第2話「恋する男子とカフェ・ロワイヤル」

高松恵里佳2016/12/02(金) - 12:19 に投稿

あれ? 光はどこだ? さっきまで隣にいたはずなのに。

徳田は絵画の前で並び順番通りに進んでいく人の列から外れると、周りを見渡した。
人込みの隙間から顎に手を添えた髭面の男と目が合う。ゴーギャンの自画像だ。挑発的な表情にも見えるが、寂しげで疲れ果てている中年の男の姿にも見える。徳田は睨みつけられているようで、いけ好かない男だなと思った。