エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー

「デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」上野の森美術館 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/26(土) - 21:26 に投稿

モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」ともいうべき巨匠たちの名画が一挙集結する【デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~】が上野の森美術館で開催中。

デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts,通称DIA)は、アメリカ合衆国ミシガン州・デトロイトに位置し、古代エジプト美術から現代美術まで65,000点以上の作品を所蔵、年間約60万人が訪れるアメリカを代表する美術館のひとつです。1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを誇るまでに成長したデトロイト美術館は、アメリカでゴッホやマティスの作品を初めて購入した公共美術館でもあります。
このデトロイト美術館が存続の危機に陥ったのが、2013年7月のデトロイト市の財政破綻でした。市の深刻な財政難により、収蔵する美術品の売 却の可能性も取り沙汰されました。しかし、国内外からの資金援助により、美術品は売却されることなく存続しました。危機を乗り越え、今なお美術 館のコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派の作家による作品を中心に、本展では、数々の傑作の中から、選りすぐりの52点を紹介します。