大大阪

大大阪から高度成長期まで―映像で辿る大阪の都市の記憶<br>ビルダーズ:工事記録にみる都市再考

ARTLOGUE 編集部2020/01/22(水) - 22:12 に投稿

貴重な工事記録の映像資料を期間限定で上映展示
上映展示×トークシリーズを通じて探る都市の記憶

 

2020年1月24日(金)より大阪のアートエリアB1にて都市の成り立ちを後世に示す文化遺産としての映像アーカイブを多角的に探る「ビルダーズ:工事記録にみる都市再考」が開催されます。

企業等が保有する大阪の都市形成に深く関わる地下鉄や巨大ビルディングの工事記録映像などの上映や現代の中之島を川から捉えた映像の展示、建築家、アーキビスト、視覚文化研究者、工学研究者など、さまざまな専門家による視点から読み解くトークシリーズを並走させることで、過去から脈打つ都市の様相を俯瞰すると共に、映像アーカイブの創造的な活用法、可能性について問い直します。

※同展では写真家の野口里佳による中之島のポスターおよび、現在の中之島を川から記録した映像をあわせて展示予定です。

2018展示Ⅲ 百貨店で花開く ― 阪急工美会と近代の美術家たち ―

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:37 に投稿
明治から昭和にかけて百貨店の美術展で活躍した近代の画家や工芸作家の作品を中心に、阪急百貨店に誕生した阪急工美会のメンバーによる作品も展示し、百貨店で花開いた一三を中心とした文化サロンで活躍した近代の美術家たちを紹介します。 講演会:日時  11月24日(日)午後2時   講師  大阪大学教授 社学共創本部/総合学術博物

まねる・まなぶ‐「なりきる」表現‐

ARTLOGUE 編集部2016/06/14(火) - 21:29 に投稿
とあるダンサーの手記を読んでいた時、気になる箇所にぶつかりました。 それは、自分が苦労して創り上げた作品が、ツアー中の日本でコピーされたことについて書いているくだり。真似された側としての当惑(不快感?)が見え隠れしていました。模倣、盗作…昔も今もある話ではあります。ではなぜ気になってしまったのか。それは真似した側がむしろ堂々と、ここまで真似できたよ!と誇らし気だったからです。 真似された側はドリス・ハンフリー。アメリカのモダンダンスの振付家でもあります。真似した側は・・・。実は、誰が真似をしたのか、ハンフリーは手記に具体名を挙げていないのですが、当時の資料から「河合ダンス」というグループの可能性ではないかな?と思っています。 今回は、再現性の高さにクオリティーを感じる「河合ダンス」とハンフリーとの間にある温度差について考えてみたいと思います。スタンスの違いから、アートや表現することに対するまなざしが透けてみえてくるような気がします。

ドリス・ハンフリーと『スケルツォ・ワルツ』

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「大大阪モダン建築」とアート&カルチャー

三木学2016/07/14(木) - 21:41 に投稿

見向きもされなかった?近代建築

この度、大阪の近代建築のガイドブック『大大阪モダン建築』(青幻舎)が7回目の増刷となり、新装版として発売されることになりました。大阪の建築書としては異例のロングセラーとなった本であり、僕は編集、著作で参加させてもらいました。近代建築は大阪のアート&カルチャーとも深い関係があるのでその背景をご紹介させてもらいたいと思います。 初版は2007年なので約10年前のことです。今でこそ、大阪は明治・大正・昭和初期のモダン建築が、中心部にたくさんあるということが知られるようになりました。しかし、当時は、大阪に多数の近代建築があることを知っているのは都市計画や建築史の研究者や一部の愛好家に限られており、一般の方はほとんど知りませんでした。その理由として、中心部にあるものの「街並み」として感じるくらい「並んでいない」、「集まっていない」からです。 もちろん、中之島の大阪市中央公会堂、大阪府立中之島図書館、日本銀行大阪支店のように、並んでいたり集まっていたりする場所もあります。しかし、それ以外は集積しているというより、点在しているといった方が正確です。最寄り駅もバラバラですし、専用ガイドブックがなければ、とても近代建築を巡ることはできなかったと思います。