アートエリアB1

大大阪から高度成長期まで―映像で辿る大阪の都市の記憶<br>ビルダーズ:工事記録にみる都市再考

ARTLOGUE 編集部2020/01/22(水) - 22:12 に投稿

貴重な工事記録の映像資料を期間限定で上映展示
上映展示×トークシリーズを通じて探る都市の記憶

 

2020年1月24日(金)より大阪のアートエリアB1にて都市の成り立ちを後世に示す文化遺産としての映像アーカイブを多角的に探る「ビルダーズ:工事記録にみる都市再考」が開催されます。

企業等が保有する大阪の都市形成に深く関わる地下鉄や巨大ビルディングの工事記録映像などの上映や現代の中之島を川から捉えた映像の展示、建築家、アーキビスト、視覚文化研究者、工学研究者など、さまざまな専門家による視点から読み解くトークシリーズを並走させることで、過去から脈打つ都市の様相を俯瞰すると共に、映像アーカイブの創造的な活用法、可能性について問い直します。

※同展では写真家の野口里佳による中之島のポスターおよび、現在の中之島を川から記録した映像をあわせて展示予定です。

森村泰昌の『映像─都市』論 ─上映とトークによって、大阪を読み解く─

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 17:17 に投稿

アートエリアB1開館10周年を機に行う新たなプロジェクト「クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島」 では、当館が位置する大阪・中之島の文化ネットワークの構築をめざし、中之島周辺に位置する、美術館やホール、科学館、図書館など15の文化拠点と連携企画を行います。

その一つとして、今年開館100周年を迎える大阪市中央公会堂を舞台に、「森村泰昌作品と大阪の都市」をテーマにした上映とトークならびに、特別展示「アートでひもとく中央公会堂の100年」のツアーを行います。美術家・森村泰昌は、美術史上の名画の人物や映画女優、20世紀の歴史的人物などに扮する「自画像的」な写真・映像作品を一貫して制作しています。それらの多くは森村の生まれ育った大阪で撮影されています。ヒトラーに扮した森村が中央公会堂の特別室にて演説を行う《なにものかへのレクイエム(独裁者を笑え)》をはじめ、釡ヶ崎支援機構でのレーニン、万博公園の美術館でのゲルハルト・リヒター、大阪城の旧陸軍司令部庁舎での三島由紀夫など。いずれも大阪の風景と歴史上の人物が時空を超えて映像化され、森村流の 都市論を形成しています。

クリエイティブ・アイランド ─創造的都市の本質とは何か─

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 16:57 に投稿

パリのシテ島やベルリンのムゼウムス・インゼルなど、世界の都市の島と類する文化・経済拠点の集積地である大阪・中之島。

その一端を担うアートエリアB1開館10周年を機にスタートした、新たなプロジェクト「クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島」では、中之島エリア全体を、持続可能な芸術文化環境をそなえた「創造的な研究所」として見立て、様々な思考実験を繰り広げます。

このプロジェクトのシンボルイベントとして、創造的な都市と芸術との関係を主題に、その思考と実践について語り合うシンポジウムを開催します。
第1部では、2020年に香港の西九文化区に開館を予定している、世界最大規模の現代美術館「M+」の副館長兼チーフ・キュレーターであるドリュン・チョン氏をお招きし、芸術を通じた都市の創造性について基調講演を行います。

第2部では、中之島で先鋭的な文化事業を行ってきた大学、企業、NPOの代表者、中之島に誕生する新たな美術館のキュレーター、世界各地で都市を舞台にアートプロジェクトを行ってきた美術家、文化政策研究者が集います。

香港と大阪・中之島の「水辺の都市」という共通点も踏まえながら、大阪・中之島で創造的な地域を形成する可能性について、対話を繰り広げます。

中之島線開業・アートエリア B1 開館 10 周年記念事業 鉄道芸術祭 vol.8<br>「超・都市計画 ~そうなろうとする CITY~」

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 14:57 に投稿

鉄道芸術祭vol.8では、アートエリアB1開館/中之島線開業10周年を記念して、沿線開発という「都市計画」の産物である当館の出発点に立ち返り、「鉄道と都市計画」をテーマに開催します。

産業革命以後、鉄道は近代都市計画の要でありつづけてきました。その沿線開発に伴って日常環境が向上した一方で、都市風景や生活様式の画一化と私たちの感性の均質化をもたらしたともいえるでしょう。

そこで本展では、異なる三組の表現者による「超・都市計画」を試行します。

加納俊輔、迫鉄平、上田良によるユニットTHE COPY TRAVELERSは、風景や人々のふるまいを観察・採取・コラージュした平面表現によって、都市の混沌や多層性を表出させます。日本初紹介となるオランダ出身のオスカー・ピータースは、巨大な木製コースター型の立体表現によって、鉄道や道路などの軌道を連想させる都市の空間構造を出現させます。ゲーム作家の飯田和敏は、仮想現実の世界においてこそ可能な都市の浮遊体験を実現させると同時に、都市生活者のあり方にも言及します。三者三様の手法と表現を手がかりに、さまざまな課題を抱える都市とそこに住む人々の現実を、創造的観点から超越的にとらえた「都市の鳥瞰図」を創出します。

〈アーティスト〉

ヴェネチア・ビエンナーレ 他、欧州芸術祭報告会 7月8日 (土) アートエリアB1にて開催!

ARTLOGUE 編集部2017/06/04(日) - 17:59 に投稿

ご高評につき定員に達したので募集を締め切りました。

2017年は、2年に1度の「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」(イタリア・ヴェネチア、5年に1度の「ドクメンタ14」(ドイツ・カッセル、ギリシャ・アテネ)、10年に1度の「ミュンスター彫刻プロジェクト」(ドイツ・ミュンスター)の開催が重なる年です。
これを期に、渡航を計画している人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、情報共有も兼ねた報告会をカジュアルなオープンスタイルでドリンクを片手に語り合う場を設けます。

ヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタ14(アテネ)については、京都市立芸術大学の加須屋明子教授に見どころなどをお話し頂きます。

 

「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」 フォト&ビデオレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/12(土) - 22:43 に投稿

京阪電車中之島線 なにわ橋駅の地下1階コンコースにあるアートスペース「アートエリアB1」で本日から「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」が開催。
鉄道芸術祭は"鉄道"のもつ車両や沿線図、先進的な技術など魅力と、その創造性に着目して行われるアートプロジェクトです。
第6回目は「ストラクチャーの冒険」と題し、鉄道がもたらした社会システムなどの様々なストラクチャー(構造、機構など)に着目しています。
本展では、物理的構造をつくる現代美術家の榎忠、システム的構造をつくる音楽クリエイティブチームのインビジブル・デザインズ・ラボ、イメージ的構造をつくる漫画家の五十嵐大介の3組の作品で構成されています。

鉄道芸術祭vol.7 STATION TO STATION

ARTLOGUE 編集部2017/11/03(金) - 05:36 に投稿

「鉄道芸術祭」とは...

“鉄道” には、車両や沿線図、列車が走る線路や駅舎・ホームなど、先進的な技術や魅力とともに、そこにまつわる文化や歴史があります。駅のコンコースにあるアートエリアB1 では、その創造性に着目した事業「鉄道芸術祭」を2010 年より毎年開催しています。2 011 年からは、本格的なアートプロジェクトとして展開し、国内外の第一線で活躍するアーティストを迎えて、鉄道という歴史や文脈を多角的に捉え、当館の場所性を活かした独創的な企画を実施しています。