サラ ムーン写真展 「D’un jour à l’autre 巡りゆく日々」

ARTLOGUE 編集部2018/03/03(土) - 02:05 に投稿
La main gelée, 2000 © Sarah Moon

 

シャネル・ネクサス・ホールは、2018年度の展覧会第二弾として、フランスを代表する女性写真家、サラ ムーンの個展「D’un jour à l’autre 巡りゆく日々」を開催いたします。

現代において最も注目される写真家の一人であり、また映像作家としても高く評価されるサラ ムーンは、30年以上にわたり世界の第一線で活躍し、独自の幻想的かつ深淵なイメージを創出してきました。そのサラ ムーン自身が構成を手がける本展覧会は、日本初公開作を中心に、新作も含めた約100点が出展される予定です。また、タイトルが示す通り “時の流れ”が重要なテーマとなっていますが、これはサラ ムーンが作家人生を通じて追究してきた主要な関心ごとの一つでもあります。優雅なたたずまいのモデルやファッション、鳥や象などの動物たち、自然の風景等々を写しながら、時の儚さを示唆し、追憶やノスタルジーを観る者の心に喚起させる独自の作品世界は、まさにサラ ムーンのみが表現しえるものです。

香月泰男 画家の食卓

ARTLOGUE 編集部2018/03/03(土) - 01:58 に投稿
《黒い机の上の鰊》 1952

 

食材を描いた作品を数多く残した香月は、一時期“厨房の画家” の異名をとりました。本展では、1950年代以降に描かれた食材を中心に紹介します。

食材のある風景や、魚、肉、野菜、果物といった食材そのものの絵からは、香月家の台所事情が垣間見えるようです。一方で「主人が青いトマトが描きたいといえば植えました」という婦人の言葉からは、自らの意思で描きたい対象を選んでいたことが伺えます。

食材を描き続けた時期は、シベリヤ抑留から復員した後の1950年代に集中しています。これは、抑留時に餓えをしのぐため、野草などを探して食べる「生きるための食」の経験の発露とも考えられるでしょう。

香月の描いた食材たちをご堪能ください。

 

太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料

ARTLOGUE 編集部2018/03/03(土) - 01:44 に投稿

国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園10-1)では、開館40周年記念特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を2018年3月8日(木)から開催します。

本展では、1968年から1969年にかけて「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」が収集した世界の諸民族の仮面、神像、生活用具を展示し、収集活動にかかわる書簡や写真をとおしてコレクションの生い立ちを紹介します。これらの資料は、70年大阪万博で太陽の塔(テーマ館)の内部に展示され、現在、みんぱくの貴重なコレクションとなっています。

 

ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 22:56 に投稿
《ここから》 1994年 油彩、リネン 156.2 x 227.3 cm  個人蔵 
© Bridget Riley 2018, all rights reserved. Courtesy David Zwirner, New York/ London.

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この春、DIC川村記念美術館(設立・運営=DIC株式会社)は、近年世界的に再評価が高まるイギリスの画家、ブリジット・ライリーの展覧会を開催します。1960年代にオプ・アート旋風を巻き起こした黒と白の抽象画からストライプや曲線で構成したカラフルな作品、近作の壁画まで国内外所蔵の約30点で画業を振り返ります。

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DOTing KYOTO vol.01 Kazuhito TANAKA solo exhibition 「pLastic_fLowers」

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 22:46 に投稿
pLastic_fLowers#2 ©Kazuhito TANAKA

 

DOTing KYOTO vol.01 Kazuhito TANAKA

solo exhibition 「pLastic_fLowers」

 

DOTing KYOTO (ドッティングキョウト)と題した展覧会シリーズの第1弾として、京都と埼玉を拠点に活動する田中和人の個展を開催致します。田中は使い古され誰しもが固有のイメージを投影してしまう ”花” というモチーフを敢えて用い、ドローイングと写真を組み合わせるアプローチによって、イメージを保持したまま抽象化する手法によって、見慣れた ”花” を新たな対象として意識化させてくれます。関西では4年ぶりの個展となる本展では、東京で発表された大作も含めた約15点を展示予定。

 

HIRAKU Project Vol.3「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 10:44 に投稿
《照降なし/Neither Rain nor Shine》2017年 撮影:加藤健

 

「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」展開催!

ルノワール、モネ、ゴッホらの印象派絵画を

モティーフにした新作 6 点を展示。

 

ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」にて、HIRAKU Project Vol.3「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」展を、2018 年 3 月 17 日(土)から 5 月 13 日(日)まで開催いたします。

Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 01:06 に投稿
Artwork:Ryosuke Aruse / Design:Wataru Sano

 

未来志向のものづくりに出会えるイベント

Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

ホテル カンラ 京都にて、2018年3月17・18日に開催

 

京都では、伝統的な手仕事を今に伝える職人と、その周辺にある文化が日常の中に息づくことで、独自の美意識や感性が生まれ、デザインやアートなど、領域を超えた新たな作り手たちのものづくりへと育まれています。KOUGEI NOW はそんな京都を拠点に、「工芸を “ 未来志向 ”のものづくりへ」というキーワードのもと、手しごとを中心としたものづくりの新しい在り方を探っていくためのプロジェクトです。

阿部展也―あくなき越境者

ARTLOGUE 編集部2018/03/01(木) - 19:03 に投稿

阿部展也とは何者か…戦中戦後、世界を舞台に

多彩な才能を発揮した作家の全貌を紹介

 

新潟県出身の作家、阿部展也(あべ・のぶや1913-1971)は、瀧口修造との詩画集『妖精の距離』(1937)により若くして一躍注目を集めました。また、雑誌にて作品と評論を旺盛に発表し、戦前の前衛写真の運動にも重要な役割を果たします。1941 年からは日本軍報道部に所属し、出征先のフィリピンにてポスターや写真を手掛けるとともに多くのスケッチも残しました。

戦後は、シュルレアリスムからアンフォルメル、幾何学的抽象へと目まぐるしく画風の変転を遂げ、サンパウロ・ビエンナーレをはじめ数々の国際展への出品、持ち前の語学力を活かし国際会議に参加するなど日本国内にとどまらない活躍を果たし、晩年の10 年近くをイタリアに過ごします。また、作品制作のかたわら海外の美術動向の紹介にもつとめ、その幅広い活動によって日本の美術界に影響を与え続けました。

本展では、初期から晩年にかけての主要作品に加えて関連雑誌や写真、下絵といった資料類、さらには彼が日本に紹介した海外作家を含む阿部に縁のあった作家の作品をとおして、国や地域のみならずジャンルや分野を横断し続けた越境者の足跡を多角的に紹介します。