秋山庄太郎写真芸術館
館運営のコンセプトは「こころの休み時間」。一つは、ご来館の皆様に心安らぐひと時を過ごしていただきたい、という願いからです。もう一つは、秋山が40歳のころ、仕事を離れて約4か月をパリで過ごしたことによっています。滞在中、昼は美術館やギャラリーに通い、夜は芸術家たちと酒を酌み交わしながら…の自由気ままな日々でした。秋山は帰国後、新たに「抽象」作品をテーマに加え、またライフワーク「花」写真にも取り組むようになっていきました。私たちは、この4か月を写真芸術家たる秋山庄太郎のターニング・ポイントとしてとらえています。秋山は晩年、「パリでの4か月が、今までの人生で一番楽しかった」と語り、また「パリで撮影した作品も南青山の美術館に展示したい」との