永遠に、そしてふたたび

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 16:06 に投稿
横溝静《Forever (and again)》、2003、ヴィデオ・インスタレーション 
© Shizuka Yokomizo © GEIJUTSU SHINCHO photo: Tatsuro Hirose,  Courtesy of Wako Works of Art

 

この度IZU PHOTO MUSEUMでは、当館のコレクション作品を中心とした企画展「永遠に、そしてふたたび」を開催いたします。私たちは日々、多くの人と出会い、ときに死をもって離別します。ひとりの生や死にかかわらず連綿と続く時間の流れに、私たちは抗うことができず無力感を抱くかもしれません。しかし人の心の奥底に深く刻まれた記憶は、ひとつの生命が途絶えても、残された人々に受け継がれ、新たな意味をもたらされながらふたたび生き続けます。流れ続ける時間のある一瞬の出来事をとらえる写真は、過去の集積を写し出し、記憶としての物語を観者にふたたび想起させるものでもあります。横溝静、野口里佳、川内倫子、長島有里枝、テリ・ワイフェンバックの5名の現代作家による作品は、時間と記憶のつながりや永続性について思考する手がかりを私たちに与えてくれることでしょう。

ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:52 に投稿
レギーナ・レラング《バルテ、パリ》1955年 Gift of Leon and Michaela Constantiner 2010.429
Münchner Stadtmuseum, Sammlung Fotografie, Archiv Relang

 

パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優―その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。

本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります。

(『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』ウェブサイトより)

 

ビルディング・ロマンス|現代譚(ばなし)を紡ぐ

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:45 に投稿
 飴屋法水 2017年 参考写真/ Norimizu Ameya 2017 reference photography

 

"ビルディング・ロマンス"とは、19世紀ヨーロッパの "成長譚(ビルドゥングス・ロマン)"から来た造語です。20世紀以降の芸術は、ロマン派以来の人間的な重さを逃れて、純粋な芸術を目指し、その分生と切り離された様式性に向かうようになりました。本展では、現代の美術から切り離された"物語"や"ロマン"を、再び現在の表現に探ることで、観客と展覧会の新たな結びつきを目指します。しかしそれは、国家や民族など大き過ぎるものを指向した、啓蒙主義時代の"ロマン"ではありません。本展は、家族や恋人、土地など、身近なものとの関わりの中から、現代における新たな"ロマン"を見出そうとするものです。日常と非日常、虚構と現実という枠を取り払えば、私たちの生きている世界自体が物語に満ちています。それらの作品は、芸術が本来持っていた呪術的な力を蘇らせて、現在では見えにくくなった人間性や地域に眠る物語を垣間見させるでしょう。

 

 

ポーラ ミュージアム アネックス展2018 – 無明と可視 –

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:37 に投稿
岡田杏里「密林の声」2016年-素材:キャンバスにアクリル絵の具

 

若手芸術家によるグループ展が

ポーラ ミュージアム アネックスで開催

 

ポーラ ミュージアム アネックスで、前後期に分かれた展覧会「ポーラ ミュージアム アネックス展 2018」が開催される。前期の会期は2月23日から3月18日まで。

「ポーラ ミュージアム アネックス展」では、公益財団法人ポーラ美術振興財団での若手芸術家の在外研修に対する助成において、過去に採択されたアーティストの作品を展示。ポーラ美術館館長 木島俊介が監修し、前後期合わせて8人の若手アーティストの作品を紹介する。

前期の展覧会では「無明と可視」をテーマに、堀川すなお、牧田愛、松橋萌、岡田杏里が手掛けた作品が並ぶ。また、前期展の4人のアーティストは東京国際フォーラムで開催される「アートフェア東京2018」での出品も予定している。

 

交わるいと「あいだ」をひらく術として

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:32 に投稿

伝統工芸から現代美術まで。

16組の多彩なアーティストが集い、

紡ぎだす糸・布の深い世界。

 

織物の大半は空気でできています。織物の質量のうち繊維が占める割合は通常20〜50%に過ぎず、繊維を撚って糸を紡ぐにも、糸と糸を交わらせて布を織るにも、そこには必ずすき間ができます。そのすき間、空間があるからこそ、布は薄く軽やかで、伸び縮みして丈夫で、あたたかくあることができるのです。糸と糸がどのように交わって、どのような形のすき間をつくるのかによって、布の布たる所以が生まれ、その性質や表情もできあがっていきます。

特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術―

ARTLOGUE 編集部2018/02/02(金) - 23:53 に投稿
山口宗季「花鳥図」日本・江戸時代 大和文華館蔵

 

猫と犬をはじめ、東アジアの多彩な花と生きものの 美術をご紹介する「特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術―」を開催

 

~およそ80 年ぶりの公開、今回が初公開など、貴重な作品も出陳されます~

 

東洋では古くから、花と動物を表す作品が生み出されてきました。それらには目を楽しませるだけでなく、日々の安寧への祈り、こうありたいと願う理想像など、人々の様々な想いが託されていました。展覧会では、大和文華館コレクションを中心に、東アジアの多彩な花と動物の美術を展示します。2017年に修理を終える重要文化財・伝毛益筆《萱草遊狗図・蜀葵遊猫図》をはじめ、今も昔も変わらない、生命への温かいまなざしをお楽しみください。

 

マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン 〜自由のための見世物小屋〜

ARTLOGUE 編集部2018/02/02(金) - 23:44 に投稿

マイク・ケリー(1954-2012)は、アメリカの大衆文化を通じて、社会の奥深くに潜むさまざまな問題点をあぶり出しそれらをアートのフィールドに持ち込んだ、現代アートの最も重要なアーティストの一人である。 1世代前にポップ・アートの旗手として華やかに登場したアンディ・ウォーホルが表のスターだとすると、マイク・ケリーは裏の帝王だろう。 階級やジェンダーなどのマイノリティに対する差別、トラウマや暴力、性などを題材に痛烈な皮肉やユーモアを交え作品として発表しつづけた。

ワタリウム美術館では今回の展覧会を皮切りに、マイク・ケリーのさまざまな作品を複数回の展覧会としてまとめ紹介していく計画である。 まず「Day is Done」(2004-2005)という高校時代の「課外活動」の様子を写したモノクロ写真の再生の中で映像やインスタレーション、写真作品へと広がっていった大作を展示する。 ヴァンパイア、田舎者、ハロウィンの祭り、不機嫌な悪魔などを登場させ、ダンスや音楽、シナリオテキストなどすべてをマイク・ケリー自身がディレクトしている。

Hokusai Beauty ~華やぐ江戸の女たち~

ARTLOGUE 編集部2018/02/02(金) - 07:52 に投稿

江戸美人のトレンド、ファッション、

北斎が追及し続けた究極の美人画とは?

 

北斎は 70 年に及ぶ画風の変遷の中で、特徴的な美人のスタイルを確立していきます。古くから日本美人の型 とされている、うりざね顔の<楚々 そ そ とした女性>から、次第にボリュームのある<艶やかな女性>を描くようになっ ていきました。「冨嶽三十六景」などの風景画で知られる北斎ですが、特に壮年期は、美人画家の北斎、戯作 者の京伝と当時の洒落本において並び称されるほどでした。本展では、当館所蔵の北斎とその弟子たち一門の 描いた美人画と、江戸の女性風俗を伝えるポーラ文化研究所所蔵の結髪 け っ ぱ つ模型などの資料等を合わせて、 130 点ほどの作品や資料から北斎の美人画の魅力を伝えるとともに華やかな江戸美人の世界をご紹介します。

 

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■本展の見どころ

・「北斎の美人画の変遷」 1 章 北斎美人七変化-美人様式のうつりかわり