絶世の美女、京都に集結。福田美術館開館第2弾は上村松園の作品を中心に、東西で活躍した画家による美人画がお目見え!!

ARTLOGUE 編集部2020/01/07(火) - 15:43 に投稿

容姿や装い、あるいは感情の動きや内面から醸し出される美しさなど、さまざまな観点から女性の魅力を描いた絵画「美人画」。

明治時代以降、日本画の重要なジャンルとなり、多くの画家が絵筆を振るいました。中でも、京都を代表する日本画家・上村松園(1875~1949)は、女性が画家を職業として生きることが困難だった時代に、独自の美人画で道を切り開いた功績で女性初の文化勲章を受章しました。

本展では理想的な「美」を追求した松園作品を中心に、鏑木清方(1878~1972)や伊東深水(1898~1972)など、東西で活躍した画家による美人画が展示されます。近年注目を集める木島櫻谷(1877~1938)の、長らく所在が確認されていなかった大作《婦女図屏風》、木版画としては知られていたものの、所蔵者とわずかな関係者の間でしか存在が知られていなかった松園の原画《雪女》は必見です。

華麗な衣装、美しい仕草や表情を巧みに捉えた画家たちの描写力を是非ご堪能ください。
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奈良市美術館で初の映像展示!<br>映像作家 林勇気展「ANIMATION(アニメーション)」開催

ARTLOGUE 編集部2019/12/29(日) - 11:19 に投稿

観光型複合商業施設「ミ・ナーラ」5 階に位置する奈良市美術館。

2019年度、美術館を無料で開放し、こどもから大人まで現代芸術の展覧会を通して、日常の見え方や感じ方に変化を与える鑑賞体験を提案する「オープン・ミュージアム・プロジェクト」を展開しています。今回ご紹介するのは、その初回となる、映像作家林勇気展「ANIMATION(アニメーション)」です。奈良市美術館〈初〉となる映像の展覧会でもあります。

「ANIMATION」の語源は「anima(アニマ)」。展覧会では、この言葉が持つ精神、生命といった意味から映像のあり方の問い直しを試みています。無数の写真を素材に、モニターやデバイスなどで現実世界とつながる「もうひとつの世界」をテーマに制作された作品の数々は、画面の向こう側で起こるコミュニケーションなどの事象を描き出し、私たちの眼前に立ち現れる世界とは何かを鋭くダイナミックに問いかけます。
 

LCCサービスがもたらした変容、近未来に起こり得る社会状況を映す展覧会「ポストLCC時代の  」開催!<br>「国境を越える人や物や情報の移動がもたらす力学」とは?

ARTLOGUE 編集部2019/12/27(金) - 16:10 に投稿

2020年1月11日から、大阪を拠点とするアートハブ「TRA-TRAVEL」と京都芸術センターの共同で、展覧会「ポストLCC時代の  」が開催されます。世界的に格安航空会社LCCが普及して以降、国を越えて都市間の物理的・心理的距離が急激に縮まり、人や物や情報の移動が加速することで、世界各地の生活はそれぞれに変化しました。本展覧会では日本を含む東・東南アジア圏の4ヶ国7名の作家が、同じ時代の、場所により異なる状況を共有しながら、時に共同で制作を行い、展示します。
 

若手作家の登竜門!VOCA賞はNerholさんに決定 上野の森美術館「VOCA展2020」

ARTLOGUE 編集部2019/12/24(火) - 07:52 に投稿

1994年より毎年開催されている美術展「VOCA展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的とし、多くの新進気鋭の作家を輩出、若手作家の登竜門として知られています。

全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから選ばれた各推薦委員が40歳以下の若い作家1名を推薦、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼するシステムをとっており、全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同展覧会の特徴の1つです。

27回目を迎えた「VOCA展2020」の出品作家は33人(組)。これらの作品の中からグランプリとなるVOCA賞を含む各賞が選出されました。
 

  • VOCA賞

Nerhol さん(田中義久さん/飯田竜太さん)

「キャノン写真新世紀 2016」グランプリの写真家・金サジ氏の個展「白の虹 アルの炎」開催!

ARTLOGUE 編集部2019/12/23(月) - 22:30 に投稿

キャノンが実施する新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした「キャノン写真新世紀」で、2016年度グランプリに選出された写真家・金サジ氏の個展「白の虹 アルの炎」が2020年1月8日~1月19日まで開催されます。

これまで、舞、歌、祭、語りなど民間のくらしのなかで伝承されてきたものから着想を得ながら、精緻な写真表現を通して、自らの身体感覚にもとづいた創造の物語を生み出してきた金サジ氏。生/死、動物/植物、男/女、人間/獣、聖/俗などの境界を媒介する図像を生み出し、戦後ディアスポラである自身にとっての「故郷」とは何かを問い続けてきました。これらの活動から生まれた「物語」シリーズの新作が、多文化共生地域の京都駅東南エリアに誕生した小劇場、THEATRE E9 KYOTOの空間に展示されます。