北海道立近代美術館
活動の概要
北海道立近代美術館は、1973年発足の新美術館建設準備室を経て、1977年7月、札幌のほぼ中心部にオープンしました。以来、北海道の地域性と国際性を視座に、コレクションの充実、ユニークで多彩な展覧会の開催、さまざまな教育・情報サービスを積極的にすすめています。地域に開かれ、また地域の美術文化を拓くことを基本理念に、北海道における文化拠点として、さらなる進展を目指します。
すぐれた作品の収集・保存
主として明治以後の北海道美術の流れから、各分野のすぐれた作品を系統的に収集・保存します。また、同時に国内外の近代以後の作品、特にガラス工芸、パスキンを中心とするエコール・ド・パリの作品なども積極的に収集し、総合的な近代美術館を目指します。
奥能登国際芸術祭2017
芸術祭開催によせて
総合ディレクター 北川フラム
奥能登・珠洲は、能登半島の先端に位置し、周囲を日本海に囲まれた農山漁村です。黒潮(暖流)、親潮(寒流)がぶつかり、大陸からの季節風が海の水蒸気を含んで雨を降らし、外浦(北側)と内浦(南側)を有する独特の地勢も重なって、東西の植生が共存する豊かな植物・生物相につながっています。遣唐使、渤海使、北前船など、かつて日本海を舞台とした海上交易が盛んだったころ、さまざまな船が立ち寄り栄えましたが、海運から陸運に交通体系が変わったことで半島の先端という立地が弱点となり、過疎化が進行してきました。1954年に市制が施行した当時38,000人の人口は、現在では15,000人となっています。
珠洲は今までの価値観では日本列島のさいはての土地です。しかし日本各地の生活文化が集積し、そのあらわれである祭りはキリコ、曳山やヨバレの風習として今も残る日本文化の源流が湧き出ずる場所でもあります。それは今の時代、逆に希望のありかとしての特異点になるものです。
山アートの楽しみ。六甲山でアート散策 「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017」はじまりました。
まだまだ暑いこの頃ですが、ケーブルカーで10分登れば、そこは残暑マイナス5℃の六甲山。高山植物が秋の涼やかさをまとって迎えてくれます。
アートを楽しみながら、山上を回ってみましょう。
JR六甲道駅からバスに乗りました。森に囲まれる神戸大学の横を通過し、六甲ケーブル下駅へ。
駅の階段はアート色です。ケーブルカーに乗って山頂へ。
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アジア回廊 現代美術展
世界遺産・元離宮二条城で現代アート展!
「アジア回廊 現代美術展」は、8月から11月に行われる東アジア文化都市2017京都のメインプログラムとして、日中韓の現代アーティスト25組を紹介します。
メイン会場は、江戸時代の始まりと終焉の地とも言われ大政奉還の舞台にもなった、世界遺産「元離宮二条城」と元小学校の建物を活用した国の登録有形文化財でもある「京都芸術センター」。二条城では、天守閣跡、堀、東南隅櫓、二の丸御殿台所など城内全域に作品が展開されます。今を生きる日中韓のアーティストたちによる多数の新作を含むダイナミックな最新現代アートを、400年以上続く伝統建造物や情緒溢れる元小学校の中で見られる貴重な機会になるでしょう。
京都芸術センター
京都芸術センターは、京都市、芸術家その他芸術に関する活動を行う者が連携し、京都市における芸術の総合的な振興を目指して2000年4月に開設されました。
多様な芸術に関する活動を支援し、芸術に関する情報を広く発信するとともに、芸術を通じた市民と芸術家等の交流を図ることを目的としています。
京都芸術センターの特徴として以下の3つがあげられます。
- ジャンルを問わない若い世代の芸術家の制作活動の支援
- さまざまなメディアを用いた、芸術文化に関する情報の収集と発信
- 芸術家と市民あるいは芸術家相互の交流の促進
具体的な事業として、展覧会や茶会、伝統芸能、音楽、演劇、ダンスなどの舞台公演やさまざまなワークショップ、芸術家・芸術関係者の発掘、育成や伝統芸能の継承、創造を目指す先駆的な事業のほか、制作や練習の場である「制作室」の提供、アーティスト・イン・レジデンス・プログラムでの国内外の芸術家の支援などを実施しています。このような活動をとおして、京都芸術センターは、新しい世紀の都市文化の創造拠点となることをめざしています。
ロバート・フランク: ブックス アンド フィルムス, 1947-2017 神戸 報告 Part2
束の間の美しさを切り取る。ストリートフォトの原点。
ジャズの街、神戸らしく、写真展会場にジャズメンたちが登場。素敵な午後を上質の音色で演出しました。Robert Frankとジャズの午後in Kobe。
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Webコンテンツを解き放つIIIF(トリプルアイエフ、International Image Interoperability Framework)の可能性。
デジタル画像は、公開している美術館や組織・機関のWebサイトに行って見るもの。サイトごとに掲載方法が違うから、見たいサイトの使い方をちゃんと知っているのが現代人のネットリテラシー。このような状況を私たちは当然のものとして受け入れて、使い方をいちいち覚えたり、あるいは、面倒だからあまりネットには近寄らないようにしてきたと思います。
しかし、よく考えてみると、ちょっと変な話です。デジタル画像はどこでも大体同じフォーマットですし、付与されている情報もそれぞれに特徴はあるにせよ、デジタルデータなのだから、もうちょっと簡単に使えてもいいような気がします。
近年、この状況をかなりの程度解決してしまう規格が欧米を中心に急速に広まりつつあります。はじまりは、西洋中世写本だったようです。西洋中世写本は、ミニアチュールと呼ばれるその美しい挿絵だけが切り取られて別に保管されることがあり、それぞれ別々の機関に所蔵されていることがあるようです。それを、それぞれの機関が自前で公開しつつ、それを閲覧者のところでうまく統合してみられるようにする。それが、IIIFの最初の目標であり、ようやく2017年6月、誰もが使えるフリーソフトで実現できるようになりました。
ロバート・フランク: ブックス アンド フィルムス, 1947-2017 神戸 報告 Part1
Robert Frank ,Funeral-St Helena,South Carolina, from the book .The Americans(1959) ロバート・フランク(葬式-サウスカロライナ州セント・ヘレナ) 「The Americans」(1959年)より ©Robert Frank
束の間の美しさを切り取る。ストリートフォトの原点。
新聞用紙に印刷されたモノクロームの世界。
ロバート・フランクの写真世界は、人が触れ合うことで生まれる体温に満ちています。
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