【PICK OUT ARTS!! 今日は19本】都内の交通機関や施設がお得に利用できる?カッパバッジって何?、他/2018.07.16

ARTLOGUE 編集部2018/07/16(月) - 20:49 に投稿
カッパの造形も様々。歌川国芳の《多嘉木虎之助。田村川で川虎(河童)を生け捕る図》に描かれるカッパはトラウマレベル。楳図かずおの《半魚人》 を思い出しました。

 

ついに2018年のワールドカップがフィナーレを迎えました。
連休中のため、友達や家族と集まって深夜に観戦した方も多いのではないでしょうか。
私は声援を遠くに聞きながら…そのまま夢の世界へ行ってしまっておりました。残念!

ところで皆さん、カッパバッジをご存知でしょうか。

江戸城築城500年記念として行われた「第一回大東京祭」の記念バッジ「大東京祭記念徽章」がはじまりで、昭和34(1959)年の「第四回大東京祭」からその名の通り、カッパのモチーフが採用されたとのこと。

カッパのキャラクターを担当したのは、初代が漫画家清水崑さん、そして二代目が同じく漫画家の小島功さん。お二人とも黄桜のマスコット「カッパ」のキャラクターを手がけており、馴染みやすくてキュートなカッパのデザインはお手のもの。

猪熊弦一郎展 風景、顔

ARTLOGUE 編集部2018/07/16(月) - 16:25 に投稿

猪熊弦一郎(1902−1993)は70年に及ぶ画業のなかでも、主に1970年代前半に発表した「Landscape」と題した抽象画と、「顔」をシンプルに描いた晩年の作品がよく知られています。いずれも自身が考える、より良い作品を絶えず求め続けた猪熊が、その時の自分だけに描ける絵画としてつかんだものでした。「Landscape」は、1955年の渡米をきっかけに具象画を脱した猪熊が、ニューヨークを拠点としていた約20年の間に得たテーマである「都市」から生まれた独自の抽象画として描いたもの、「顔」は、85歳で最愛の妻、文子を亡くした後に描き始め、画業の最後に具象も抽象も区別のない境地に至るきっかけとなった作品です。

本展ではこの二つの作品群を中心に、20代から折りに触れて描いた「風景」と「顔」の作品を出品します。晩年に「もう私の頭の中には抽象も具象もそんな言葉はありえない。」※ と言葉を残した猪熊。いつも変わらず大切にしていた「絵として美しい」ものを描くために余分なものをどんどん省きつつ、何ものにもとらわれずに描くようになっていった道程を、猪熊を代表する二つのモチーフを通してお楽しみください。
※『猪熊弦一郎の世界展』(株式会社三越、1990年)

 

【PICK OUT ARTS!! 今日は15本】行動する建築家の坂茂氏、倉敷の避難所の住環境を少しでも安らぐものへ、他/2018.07.15

ARTLOGUE 編集部2018/07/15(日) - 18:14 に投稿
世界各地の被災地で仮設住宅を建設する等被災者支援を積極的に行ってきた建築家の坂茂氏。避難所で被災者の方のプライベート確保として設置された間仕切りは再生可能で軽い紙管が使われています。2011年の地震で被害を受けたニュージーランドのクライスト・チャーチには同じく紙や紙管が使われた、坂氏による「紙の教会」があります。
By Schwede66 [CC BY-SA 3.0 ], from Wikimedia Commons



今日7月15日は《夜警》で知られるレンブラントが誕生した日。そしてナイコーの語呂合わせで「内航船の日」となった日でもあります。ARTLOGUEでもこの日に関するコラムを今日公開させていただきました。

お恥ずかしながらコラムを書いて下さった谷川夏樹さんに伺うまで「内航船」という言葉を聞いたことがありませんでした。

島国ニッポンを支える内航船が人手不足で危機的状態。 7月15日「内航船の日」、アートでエールを贈りたい。

EARTH CONTAINE…2018/07/14(土) - 23:58 に投稿
2018年7月11日に行われた命名引渡式のために描かれた内航コンテナ船最大級の「ながら」
谷川夏樹作

 

はじめまして、コンテナくんです。


ぼくがどこにいるかわかりますか?

上の絵のなかのどこかにいます!

そうです、めずらしい形をした船のいちばん上に積まれている、赤いコンテナに白い丸がある、それです! 

近くでみると・・・・

【PICK OUT ARTS!! 今日は14本】アーカイブの進化!歴史が動く瞬間をVR/ARで体験!?、他/2018.07.14

ARTLOGUE 編集部2018/07/14(土) - 20:34 に投稿
ヴィルヘルム・ハンマースホイ《Interior. Artificial Light》1909年、カンヴァスに油彩、コペンハーゲン国立美術館蔵


連休初日。猛暑の一日、夏バテてはいないですか?
洗濯物が気持ちよく乾く!と勇んで洗濯をする、極めて日常的な過ごし方でした。

洗濯機が回っている間、手にとったヴィルヘルム・ハンマースホイの図録をぼーっとみていると気持ちも洗濯出来た気がします。

日本ではあまり知られていないデンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイは静かだけれど、どこか不穏な空気漂う室内空間を多く描いた画家です。
特別でないはずの部屋なのに、何かが起こりそうな不思議な空間にみえて、部屋の絵といってしまえばそれまでなのですが、なぜか見入ってしまいます。
彼の作品の内、《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》は、上野の国立西洋美術館に常設展示されています。

一人静かに過ごしたい、そんな時に訪れてみてください。

【PICK OUT ARTS!! 今日は21本】連休にオススメ展覧会情報、他/2018.07.13

ARTLOGUE 編集部2018/07/13(金) - 20:39 に投稿

明日から3日間の連休!もう既に予定が決まっている方、そうでない方、色々いらっしゃるのではないでしょうか。
思い切って美術館デビューするのもオススメです。

とはいえいきなり美術館!?と戸惑われるかも。
…なのですが、建物が有名な建築家のデザインであったり、公園や庭がついていたり、楽しめるポイントは実は多彩。ミュージアムカフェやレストランでゆっくり時間を過ごしたり、ミュージアムショップで個性的なグッズを手に入れたり出来る上、何より涼しい!これいうと怒られるかもしれませんが。

まず自分の興味のある展覧会を探して行ってみるというのもありですが、常設展はいかがでしょうか。

例えば山梨県立美術館にはジャン=フランソワ・ミレー のコレクションが。
《落穂拾い、夏》等、海外に行かなくてもみることが出来ます。

大きな美術館の中には国宝や文化財を多数所蔵している館もあり、それらを混雑のない状況でゆっくり鑑賞することが可能。

狂気を狂気のままに、冷めた眼差しで人の「むきだし」をあぶり出す『宮本から君へ』 監督・真利子哲也

nanchatic2018/07/13(金) - 18:58 に投稿
 ©「宮本から君へ」製作委員会 


真利子哲也(まりこてつや)が、
2016年に公開された柳楽優弥(やぎらゆうや)主演の『ディストラクション・ベイビーズ』に続き、渾身の役者魂を引き出した映像をテレビドラマで送り出しました。20184月から6月までテレビ東京系列の深夜枠にて放送された、『宮本から君へ』です。1990年代はじめに、賛否両論を巻き起こしながら若者の心を掴んだ新井英樹の漫画をドラマ化した本作は、文具メーカーの新入社員宮本浩が、仕事や恋に七転八倒してもがきながら、社会人としても人としても成長していこうとする、熱く、不器用な生き様を描いています。主演の池松壮亮(いけまつそうすけ)の突っ走る演技を、冷徹にすくい取る映像が底知れぬ才能を感じさせる作品でした。

ビジネス分かる、アート分からん

ARTLOGUE 編集部2018/07/13(金) - 07:35 に投稿

 

ビジネス 見れば分かる
アート  見ても分からん

ビジネス 読めば分かる
アート  読んでも分からん

ビジネス 聞けば分かる
アート  聞いても分からん

ビジネス 迷うことは悪
アート  迷うことも良

ビジネス 大衆向け
アート  少数変人向け

ビジネス 不快な思いはさせてはいけない
アート  不快な思いはさせてもいい

ビジネス 綺麗がいい
アート  綺麗? は?

【PICK OUT ARTS!! 今日は16本】アートのしきいを高くする?難解でクールな批評はNo!絵文字つきの熱量ある批評他/2018.07.12

ARTLOGUE 編集部2018/07/12(木) - 20:32 に投稿

批評やそこに用いられる美術用語、専門知識。正直「ん…なんだっけ」ともごもごしてしまうこと、よくあります。めちゃくちゃ主観的かつ、「ばーっときてかーんときてこうや!」という、理論ぶっ飛ばし、感情マックスな意見が正直なところであっても、その場の空気が冷たくなりそうで黙ってしまうこともあります。ただ、アート自体何物かわからない熱量の固まりのようなところもあるので、みる側も、好きすぎてボルテージ上げたり、嫌いと感じたり、はたまた全く何も感じなくてもいいと思います。

アートはセオリーや社会のルールに「No」ということが多いのに、それを「みる」となると、作法であったり、こうでなければという気持ちに縛られてしまう人も多いのではないでしょうか。

「PICK OUT ARTS!!」今日は16本です。

 

【国際】

人類のソウルフード:絵画で辿るパンの歴史
ARTLOGUE

ダンサーと振付家の労働問題について

白井愛咲2018/07/11(水) - 20:28 に投稿

前提


私は現在30歳。ダンスでの収入は月0〜2万円程度(0の月の方が圧倒的に多いので、実質ほぼ無職)。
昨年まではWebデザイナーとして週3日×6時間のアルバイトをしていたが、うつ病を再発し勤続不可能になった。
今は貯金を切り崩したり運用したりしながら、パートナーの収入に頼って生活をしている。

ここでは「日本のコンテンポラリーダンス界」に限定して話を展開する。

私から見えている景色はひとまずこのようなものである、という確認である。例外や反論があれば(それは私の希望にもなるので)、ぜひ知らせてほしい。

この記事の中で、画期的な解決策の提案などはなされない。
ダンサー仲間からすれば、「あるある」の範疇にとどまる話だと思う。

けれど、これを文章化することに今は意味があると考えている。

状況を改善していくための、小さな手がかりになりますように。

 

 

◯ダンサーの労働問題


多くのダンサーは、ダンス以外の仕事(アルバイト)を主な収入源にしている。