ビーズ ― 自然をつなぐ、世界をつなぐ ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/03(水) - 02:30 に投稿
人やものを飾るだけではなく、さまざまな目的のために、多様な素材を使って作られてきたビーズ(Beads)。私たちは、およそ10万年もの間、何のために、どのような素材や技術を用いてビーズを作ってきたのでしょうか。 民博と科博。それぞれの専門分野である民族学、自然科学の視点からビーズを眺め、双方の知見を合わせることで、ビーズと人類とのかかわり方を紹介します。

タグチ・アートコレクション 球体のパレット

ARTLOGUE 編集部2019/04/03(水) - 02:30 に投稿
世界で繰り広げられる多様なアートを収集したのが「タグチ・アートコレクション」は日本の実業家・田口弘氏と、その長女・美和氏が親子二代わたって築き上げ、アジア、アメリカ、中東、アフリカ、ヨーロッパ各国のアーティストによる作品から構成されています。 その中から約70点を厳選した「タグチ・アートコレクション 球体のパレット」展は、世界中の現代美術がひとところに凝縮した展覧会です。

所蔵品展「地域ゆかりの美術」

ARTLOGUE 編集部2019/04/02(火) - 02:31 に投稿
赤間硯 赤褐色の石色の美しさと巧みな彫飾で知られ、日本を代表する硯に数えられる赤間硯(赤間関硯)。このたびの所蔵品展では、まずこの赤間硯に注目します。硯作りの技を現代に守り伝えながら、新しい造形に挑戦してきた堀尾卓司、堀尾信夫親子の作品を、美術館がこの度新たに寄託を受けた硯を中心に、約40点ご紹介します。 堀尾卓司(1910‐1986)は、戦時中~戦後の下関での硯作りを一人で牽引した作家です。硯とは墨をするものという約束事から飛び出し、どこまでも自由な硯作りを身上としました。新寄託作品により、所蔵品展で制作の全容が見わたせるようになりました。 一方、卓司の次男・堀尾信夫(1943‐)は、伝統工芸の世界に軸足を置いて作品を発表し続けてきました。「用の美」を旨とし、硯の可能性を追求し続ける最近作もご紹介します。現代的な造形感覚で作り出される、多彩な硯の世界をお楽しみください。 日本画・洋画 下関や山口県とつながりの深い作家による絵画作品を紹介します。新しく寄託を受けた狩野芳崖、そして高島北海、藤田隆治らの日本画や、香月泰男、桂ゆき、松田正平、宮崎進らの洋画を、合わせて約30点展示します。 狩野芳崖の《桜に雉図》、藤田隆治《鯉と桜》、堀研《神原枝垂桜》など、展示室のあちこちに桜も開花します。 追悼・堀 晃(ほり・ひかる) 下関市豊浦町を拠点に活躍し、今年1月に永眠した画家・堀 晃を追悼する特集展示です。 昨年、美術館と作家によるコラボ企画展の第一弾として開催した展覧会「〈潮流‐下関〉空が満ちるトキ 画家・堀 晃の世界」(会期:2018年4月25日‐6月3日・於下関市立美術館)には、大きな反響がありました。美術館の所蔵品とインタビュー映像により、改めてその制作を振り返ります。

観峰館春季企画展「近江書画探訪~新しいけど面白い!?~」

ARTLOGUE 編集部2019/04/02(火) - 02:31 に投稿
観峰館が所蔵する日本の書画作品は、江戸後期から明治・大正時代に集中しています。その中には、地元・滋賀県出身の日下部鳴鶴、巌谷一六、2人と同時代に活躍した佐賀県出身の中林梧竹ら「明治の三筆」をはじめ、時代を代表する多くの書家の作品が含まれます。同時に、東近江地域に目を向けると、近代の書画作品は、多くの作品が伝わっていながら、これまで航海されることはほとんどありませんでした。初公開作品を含む、地域所縁の作品とコラボレーションすることで、観峰館所蔵作品の存在意義に光が当てられると考えます。この機会に、「近代」という新しい時代に生まれた書画作品を、じっくりとご鑑賞ください。

帰れない故郷、扉の向こう側

ARTLOGUE 編集部2019/04/02(火) - 02:31 に投稿
朱明徳(Joo Myung Duck)は韓国のドキュメンタリー写真の第一人者である写真家です。1940年に黄海道安岳郡(現北朝鮮)に生まれ、慶熙大学校史学科卒業後、23歳の頃からアマチュアカメラマンとして写真を撮りはじめました。朱は、1966年に朝鮮戦争中に滞在した米軍兵士との混血孤児などが生活する孤児院を撮影した作品の展覧会「ホルト孤児院展」にて、それまで芸術写真が席巻していた韓国写真界にドキュメンタリーの視点を持ち込み、注目を集めました。 本展では当館が所蔵する朱明徳作品-近代化の中で取り残されてゆく地方の寺院や古民家などの風景や、韓国では人間界と仏の世界を隔てる門と考えられている意匠扉を繊細に撮影した作品シリーズ-を紹介します。 日本と韓国は西洋を範とした近代化の中で、劇的な時代の変化を経験してきました。しかし、新たな展開を模索する現代は、単に西洋の模倣ではない独自のアイデンティティを問い直すことが必要とされています。韓国の風景と文化様式を捉えた朱明徳の作品には、私たち日本人にも故郷を思わせる懐かしさが息づいています。本展を通して東アジアの文化について考える機会となれば幸いです。

アペルト10 横山奈美 LOVEと私のメモリーズ

ARTLOGUE 編集部2019/04/02(火) - 02:31 に投稿
横山奈美(1986-)は、日々の生活の中で消耗されていくもの、廃棄されていくものをモチーフに絵画を制作しています。通常見向きもされない捨てられる運命をもった、いわば主役にならないものを主役にすることで、そのものに本来備わる意味や用途から離れ、これまでとは異なる見え方、横山によれば「そのものが持つ根源的な存在感や美しさ」を提示します。 本展は、近年、横山が精力的に取り組んでいる「愛とは何か」「美とは何か」というテーマと向き合った作品群で構成されています。愛をテーマに造形されたネオン管を絵画に描いたネオンシリーズは、ネオン管の主役ともいえる美しい光の部分と、裏側で見えないよう隠される器具や配線の部分とを同等に描き出すことで、理想や憧れとともに誤魔化せない、見られたくない部分をも顕在化させます。また、本展タイトルにも使われた木炭ドローイングのシリーズ作品《LOVEと私のメモリーズ》は、少女とラブという名の犬との思い出をつづった場面が描かれています。人間好みにどんどん品種改良が進む犬が短命であるというニュースをきっかけに、愛犬へと向けられた「愛(LOVE)」について考察します。 横山は、ちまたに流布し、あまりに軽々しく多用される「LOVE」という言葉への疑問や違和感、あるいは複雑で深刻な感情を作品に落とし込むことで、私たちの日常にありふれた「LOVE」という言葉の意味を問い掛け続けています。本展では約30点の油彩画とドローイングにより、横山の問い掛ける「LOVE」を通して、物事の本質について探求する機会となるでしょう。 【会場】 金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム

森にブナの巨木が帰ってきた? ポーラ美術館、森の湯歩道でアイ・ウェイウェイの彫刻作品を公開

チバヒデトシ2019/04/01(月) - 18:37 に投稿

桜も咲いて、すっかり春らしくなりました。箱根はまだまだ雪がちらつく日もありますが、春から夏にかけて、アートと自然を楽しむにはぴったりの場所となります。箱根の中でも、とりわけ自然豊かな仙石原に位置する「ポーラ美術館」は富士伊豆箱根国立公園の森に沈められたアークのようにひっそりと立っています。

(キャプション)ポーラ美術館 森の遊歩道
(キャプション)ポーラ美術館 森の遊歩道

 

佐藤浩一 第三風景

ARTLOGUE 編集部2019/03/31(日) - 22:09 に投稿

この度金沢21世紀美術館は、今日でもなお視覚中心的な作品が多数を占める中、視覚のみならず、非視覚的な感覚、聴覚・嗅覚をも揺さぶる新たな表現を取り上げ、美術館活動の次なる可能性を探求する展覧会を開催します。こうした特徴的な表現を、これまでlab.シリーズなど数々の実験的な取り組みを紹介してきたデザインギャラリーで取り上げます。

佐藤浩一(1990-)は、人類学や植物学への関心から、これまで様々な境界線上を曖昧に揺れ動く存在の可能性を考察してきました。「わたし」と「わたしならざるもの」の合間にある、見えないけれど確実にあるその境界を問い、これらの存在がその間で揺れ動きながら共生するこれからを、映像やインスタレーションのみならず、音や香りといった非視覚的なメディウムをも複合的に組み合わせながら表出しています。

服との出会い、ショーを再定義したANREALAGE 『ANREALAGE 2019-20 A/W COLLECTION “DETAIL”』

チバヒデトシ2019/03/31(日) - 17:55 に投稿

この記事をお読みになる前に、インスタグラムのANREALAGE公式アカウント「anrealage_official」をご覧ください。

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