特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」

ARTLOGUE 編集部2018/11/27(火) - 19:47 に投稿

歌川国芳(1797-1861)は、旺盛な好奇心と柔軟な発想、豊かな表現力を武器として、武者絵や戯画に新機軸を打ち出し、幕末にいたって浮世絵のさらなる活性化につなげた浮世絵師です。今日では「奇想の絵師」としてその人気は定着してきています。

親分肌の国芳を慕って多くの弟子が集いましたが、なかでも「最後の浮世絵師」と称される月岡芳年(1839-92)が特筆されます。国芳の奇想をよく受け継ぎ、さらに和洋の融合を推し進めた彼の作品は、近年再び高く評されるようになってきました。

本展では、国芳、芳年のほか、芳年とともに国芳門下の双璧とされた落合芳幾(おちあいよしいく)(1833-1904)などにもスポットを当て、国芳が切り開いたさまざまな新生面を弟子たちがいかに継承、変化させていったのかをたどってみる機会とします。人々の嗜好に合わせ最後まで新しい画題と表現に挑み続けた、国芳を領袖とする「芳ファミリー」の活躍をご覧ください。展示作品には残虐な絵も含まれます。ご用心!

マイ・コレクション展2018

ARTLOGUE 編集部2018/11/27(火) - 18:31 に投稿

寺田倉庫(東京都品川区 代表取締役:中野 善壽)は2018年11月29日(木)より12月9日(日)までの期間、アート展覧会「マイ・コレクション展2018」を東京・天王洲T-ART HALLにて開催いたします。

2015年より継続開催している「マイ・コレクション展」は寺田倉庫の美術品倉庫をご利用いただいているお客様の珠玉のコレクションからその一部を展示する展覧会です。5回目を迎える今回は、王貞治さん、藤井フミヤさんなど各界著名人の所蔵作品からキュレーションを実施し、増田セバスチャン、野原邦彦など現代アートを代表する作家の作品が集結するなど、バラエティーに富んだ展示内容を予定しております。

〈コレクション出展者〉
王貞治、白木聡 / 鎌田道世、出川博一、藤井フミヤ、牧正大、光本勇介、宮津大輔 他(順不同)

〈出展アーティスト〉
五木田智央、藤井フミヤ、増田セバスチャン、野原邦彦、アンディ・ウォーホル、ローレンス・キャロル、ジョージ・コンド、フランク・ステラ、サイモン・フジワラ、サム・フランシス、タワン・ワトゥヤ他(順不同)
 

光 resonance 音 ─共鳴する光と音─

ARTLOGUE 編集部2018/11/27(火) - 17:56 に投稿

ガラスは「永遠の命」を生きる素材であり、また先人の知恵の蓄積を秘めた素材でもあります。そのような造形素材としてのガラスの可能性に魅了された作家2人による展覧会を開催します。

秋田を拠点に活動する小牟禮尊人は、環境の温度の変動とともに、雲、雪、清流などに姿を変える水や光に対するガラスの反応をテーマに作品を制作。音を反響するガラスにも注目し、不思議な光と音の世界を生み出します。

秋田県出身の本郷仁は近年、視線、光、空間について意識を研ぎ澄まし、「視ること」をテーマにガラスと金属を組み合わせた大型のオブジェ作品に取り組んでいます。

本展では、小牟禮と本郷が、ガラスを介して響き合う光と音の空間を創出します。身近な存在としてのガラスに意識的に向き合い、その新しい表情や可能性を楽しんでいただければ幸いです。
 

現代アートの宝箱 OPAM利岡コレクション

ARTLOGUE 編集部2018/11/27(火) - 17:07 に投稿

関西を中心に現代美術の名コレクターとして知られた利岡誠夫さん(1926~2018)。製薬会社に研究職として勤務しながら、全国各地のギャラリーを巡り、およそ30年かけて現代美術や民俗資料を集めました。それらは、アートに対する純粋な眼差しとともに築き上げられた「現代アートの宝箱」。フタを開けてみると、抽象、ポップ、ミニマリズム、コンセプチュアルと、実にヴァリエーション豊かです。作品は自宅のお茶の間で飾られ、暮らしのなかで愛で楽しまれてきました。

2013年、コレクションは大分県に寄贈されました。当館では、来館者の皆さまに親密感をもってご鑑賞いただけるよう、開館以来2階の情報コーナーで、年に数回展示替えしながらご紹介してきました。本展では、利岡コレクションの全貌を紹介し、時代やジャンルを超えた幅広い視点からご覧いただくとともに、作品と作品が奏でるハーモニーをお楽しみいただきます。

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