川崎医科大学現代医学教育博物館
「百聞は一見に如かず」とか,「百読は一見に如かず」とかいう言葉は真実である。 医学教育においては, 古くから見学・実習が重んじられてきた理由でもある。 近来, 医学教育の講義も, 学会発表も, 学術講演も, 口述だけのものは少なくなりパネル・スライド・ビデオ・映画等を混じえて, 視聴覚に訴えるものが多くなってきた。若い人達は, 幼少の頃からテレビ・漫画に馴染んで育ち, 学生達の常識は, テレビ・漫画の大きな影響を受けている。 医学教育の本領は, 教師の立派な講義と, 学生の自発的読書にあることは, 昔も今も変わらないことであるが、万巻の医書を蔵することを誇りとしている医科大学の図書館は, 学生利用者が非常に少ない現状である。 わた