企画展「従軍カメラマン小柳次一の二つの眼」

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
小柳次一(1907~1994)は、昭和13(1938)年から終戦までの長期にわたって、陸軍嘱託の従軍カメラマンとして活躍しました。今回の企画展では、写真だけではなく小柳という人物に焦点を当て、その人となりを取り上げます。従軍日記と関連する同時期の写真、愛用のカメラ、バルナック・ライカの同型機、画家の向井潤吉、兵隊小説で

[企画展]水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
本展では、山種美術館が所蔵する江戸時代の浮世絵から近代・現代の日本画まで、水が描かれた作品を厳選し、ご紹介いたします。奥入瀬渓流に取材した奥田元宋(おくだげんそう)《奥入瀬(秋)》、鳴門海峡の渦潮を描いた川端龍子(かわばたりゅうし)《鳴門》や奥村土牛(おくむらとぎゅう)《鳴門》は、川や海の流動する姿を生き生きと捉えてい

特別展「大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
大正~昭和初期にかけて、マスメディアの発達、印刷技術の革新により、書籍、雑誌、パンフレット、絵はがき、広告など、「イマジュリィ」と呼ばれる大衆的な複製印刷物が数多く生み出されました。それに伴い出版界が隆盛し、竹久夢二や小村雪岱など、多くの人気画家たちが小説や雑誌の挿絵、書籍の装幀を手がけました。 また、この時代はキネ

フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
フィンランドにおいて、ファイン・アートとしての陶芸が最も開花した1950~60年代。「黄金期」と呼ばれるこの時代に、北欧のモダンデザインとは一線を画す、フィンランド独自の陶磁器による表現が次々と生み出されました。 本展では、フィンランドを代表する製陶所アラビアの所属作家の作品を中心に、フィンランド陶芸を日本で初めて系

地方創生の機運―1970~80年代の伝統的工芸品収集―

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
物充足による成熟文化の時代、消費性向の多様化、多品種少量生産といった傾向は、すでに1980年代初頭に指摘されていました。環境破壊や大都市一極集中といった情勢に対し、自然保護や伝統文化・地方文化への関心が高まるなど、今日と著しい相似性を示すこの時代の課題は今もって課題のままです。1974年に通商産業省は「伝統的工芸品産業

リトグラフ 石のまわりで

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:22 に投稿
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「リトグラフ 石のまわりで」を開催いたします。 リトグラフは版面を彫ることなく描画を転写します。18世紀末リトグラフの発明によりそれまでの凹版や凸版に新しい版種、平版が加わりました。石版石を素材とするこの新しい印刷方法は、19世紀から20世紀にかけて瞬く間に普及し、