墨のちから─狩野派障壁画の世界
狩野永徳「虎図」(三井寺旧日光院客殿障屏画) 一幅 桃山時代 【前期展示】
《狩野派》といえば、日本絵画史上最大の画派であ り、室町時代から江戸時代まで 400 年にわたって君 臨し続けた画家集団です。原六郎コレクションには、 狩野派の絵師たちによる作品群「三井寺旧日光院客 殿障壁画」があります。これは、近江八景の一つ「三 井晩鐘(みいのばんしょう)」でも知られる三井寺(み いでら、正式には園城寺=おんじょうじ、滋賀県大 津市)の塔頭の一つ、日光院客殿の襖絵として描か れたものです。本展では、狩野永徳の「虎図」など、 この障壁画の一部を展示し、狩野派の絵師たちによ る水墨表現の魅力を紹介いたします。