ぼくとわたしとみんなの tupera tupera 絵本の世界展
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ウィリアム・モリス(1834-1896)は、ロンドン近郊に生まれ、オックスフォード大学在学中に思想家・ジョン・ラスキンの影響を受けて中世に憧れ、同時代、産業革命のもたらした芸術の機械化、量産化の傾向に反発し、純正な素材、誠実な手仕事の重要性を訴え、友人のロセッティ、バーン=ジョーンスらとモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立しました。
モリスは同商会(後のモリス商会)で、陶板、壁紙、織物、刺繍、ステンド・グラスなどのデザインを手掛け、自身の理念を実践しました。また、1891年にケルムスコット・プレスを創設し、優れたデザインの書籍を多数手がけたことでも知られます。
本展では、モリスおよび仲間たちのデザインした家具、テキスタイル、書籍などを紹介するとともに、世界を旅しながら撮影する写真家・織作峰子が捉えたゆかりの地を合わせて紹介し、「生活と芸術の一致」を唱えたモリスを取り巻く環境を紐解きます。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は、イギリスで最も偉大な画家であるのみならず、風景画の歴史のなかで最も独創的な画家のひとりです。卓越した技法によって、嵐の海景、崇高な山、穏やかな田園風景など、自然の多様な表情を描くとともに、歴史風景画にも取り組みました。光と空気に包まれた革新的な風景表現は、今日においても多くの芸術家にとって、インスピレーションの源になっています。
本展は、スコットランド国立美術館群などイギリス各地と日本国内の美術館から選りすぐった油彩画、水彩画約70点や版画をご紹介するとともに、最新の知見をもとにターナー芸術を再考し、その核心と魅力に迫ります。
海軍に奉職する父の長男として生まれた青山義雄(1894-1996)は、8歳まで横須賀で育ちました。早くから画家を志し、1921年に渡仏、直後にサロン・ドートンヌに入選を果たしました。肺病の療養のため訪れた南フランスでマティスに出会い、「この男は色彩を持っている」と高く評価されます。その後もパリを中心に画家として活動を続け、現代にも通じる叙情的な作風で注目される存在となりました。1930年には春陽会に作品を送って国内でも注目を集めます。1935年に帰国、国画会に特別陳列した滞欧作27点は、称賛をもって迎えられました。しかし、戦後は再び、第二の故郷と言うべき南フランス・カーニュにわたり、そこを拠点として、優れた風景画を描き続けました。
青山は1996年に102歳の長寿を全うしました。没後20年を経ても、きらめきを放ち続けるその航跡―画家の70年以上にわたる画歴をあらためて振り返る展覧会です。
作品のコンセプトは「故郷への想いをカタチに」
故郷で採石される那智黒石を作品や釉薬の原料として使用。
漆黒の原石からは想像できない淡い緑色の釉薬をオリジナルカラーに、
「Cut Work」による土と釉薬の表情に日々向き合う。
イギリスを代表する風景画の巨匠、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775年~ 1851年)の展覧会です。穏やかな田園風景、嵐の海、聳え立つ山岳など、自然の様々な表情を優れた技法で表現したターナー。独特の光や空気感に包まれたターナーの風景画は、フランスの印象派をはじめ、多くの芸術家に影響をあたえました。本展覧会はターナーの水彩、油彩、版画作品約120点を、「地誌的風景画」「海景‐海洋国家に生きて」「イタリア‐古代への憧れ」「山岳‐あらたな景観美をさがして」という4つの章でご紹介し、その核心と魅力に迫ります。
ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度、2018年3月10日(土)から5月12日(土)まで、スイス人アーティスト、ミリアム・カーンの3度目の個展『p h o t o g r a p h s』を開催いたします。過去2回の個展では主に油彩画を紹介してきましたが、今回あえてミリアム・カーンが撮る写真の魅力に注目し、写真作品を中心にした展示構成で発表いたします。
豊橋市美術博物館は、市制70周年記念事業として建設が決められ、昭和54年(1979)6月1日、吉田城址にある緑豊かな豊橋公園の一角に開館いたしました。開館以来、郷土ゆかりの美術や歴史、考古、民俗資料を中心に調査、収集して展示を行うほか、企画展の開催、講演会や講座の開講といった普及活動にも取り組んでおります。また、1階展示室では各種美術展、グループ展などの作品発表の場として広く一般に活用されています。地域の芸術文化活動を促進するため、市民の美術や歴史に対する理解や関心を高めるとともに、施設の機能充実と利用者の利便性、鑑賞環境の向上に努めてまいります。