特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術―
山口宗季「花鳥図」日本・江戸時代 大和文華館蔵
猫と犬をはじめ、東アジアの多彩な花と生きものの 美術をご紹介する「特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術―」を開催
~およそ80 年ぶりの公開、今回が初公開など、貴重な作品も出陳されます~
東洋では古くから、花と動物を表す作品が生み出されてきました。それらには目を楽しませるだけでなく、日々の安寧への祈り、こうありたいと願う理想像など、人々の様々な想いが託されていました。展覧会では、大和文華館コレクションを中心に、東アジアの多彩な花と動物の美術を展示します。2017年に修理を終える重要文化財・伝毛益筆《萱草遊狗図・蜀葵遊猫図》をはじめ、今も昔も変わらない、生命への温かいまなざしをお楽しみください。
マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン 〜自由のための見世物小屋〜
マイク・ケリー(1954-2012)は、アメリカの大衆文化を通じて、社会の奥深くに潜むさまざまな問題点をあぶり出しそれらをアートのフィールドに持ち込んだ、現代アートの最も重要なアーティストの一人である。 1世代前にポップ・アートの旗手として華やかに登場したアンディ・ウォーホルが表のスターだとすると、マイク・ケリーは裏の帝王だろう。 階級やジェンダーなどのマイノリティに対する差別、トラウマや暴力、性などを題材に痛烈な皮肉やユーモアを交え作品として発表しつづけた。
ワタリウム美術館では今回の展覧会を皮切りに、マイク・ケリーのさまざまな作品を複数回の展覧会としてまとめ紹介していく計画である。 まず「Day is Done」(2004-2005)という高校時代の「課外活動」の様子を写したモノクロ写真の再生の中で映像やインスタレーション、写真作品へと広がっていった大作を展示する。 ヴァンパイア、田舎者、ハロウィンの祭り、不機嫌な悪魔などを登場させ、ダンスや音楽、シナリオテキストなどすべてをマイク・ケリー自身がディレクトしている。
Hokusai Beauty ~華やぐ江戸の女たち~
江戸美人のトレンド、ファッション、
北斎が追及し続けた究極の美人画とは?
北斎は 70 年に及ぶ画風の変遷の中で、特徴的な美人のスタイルを確立していきます。古くから日本美人の型 とされている、うりざね顔の<楚々 そ そ とした女性>から、次第にボリュームのある<艶やかな女性>を描くようになっ ていきました。「冨嶽三十六景」などの風景画で知られる北斎ですが、特に壮年期は、美人画家の北斎、戯作 者の京伝と当時の洒落本において並び称されるほどでした。本展では、当館所蔵の北斎とその弟子たち一門の 描いた美人画と、江戸の女性風俗を伝えるポーラ文化研究所所蔵の結髪 け っ ぱ つ模型などの資料等を合わせて、 130 点ほどの作品や資料から北斎の美人画の魅力を伝えるとともに華やかな江戸美人の世界をご紹介します。
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■本展の見どころ
・「北斎の美人画の変遷」 1 章 北斎美人七変化-美人様式のうつりかわり
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
この困難な時代に生きる芸術家たちを支えること。それは、「美術」という一つのジャンルを守ることではなく、私たちの社会全体の豊かさを維持し、さらに新しい可能性を開いていくことに繋がります。 多くの芸術家がそこに住まい、生活している街。 あるいは逆に、そこで暮らしている人間が芸術家になりうる、芸術家でありうる街。 切実な表現、独創的な作品、かけがえのない営為が多くの人に見られ、共有されている街。HAPSは、個人の生き方と社会のあり方を組み替え、文化芸術が最大限のポテンシャルを発揮できる環境を京都市に作り出すことを、その目標としています。
設立の経緯
京都市は、「京都文化芸術都市創生条例」に基づき、具体的な指針として策定する「京都文化芸術都市創生計画」(2007年3月)において、「若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくり」事業を計画しました。09年4月から調査を開始し、事業のプランニングに着手。11年9月、上記事業を主として実施する組織として、各分野の専門家で構成する「東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス実行委員会」が設立されました。HAPSは、その略称です(読み:ハップス)。
文化庁メディア芸術祭京都展 「Ghost (ゴースト)」
Wutbürger KASUGA (Andreas LUTZ / Christoph GRÜNBERGER) Andreas Lutz, Christoph Grünberger
文化庁メディア芸術祭京都展 「Ghost(ゴースト)」
~メディアアートが“劇場”に彷徨(さまよ)う~
JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL IN KYOTO
ロームシアター京都
ロームシアター京都 二条通からの外観 写真:小川重雄
ヘルナン・バス展 Hernan Bas Insects from Abroad
Hernan Bas - Unlike other members of his species, camouflage is not in his favour, 2017
Acrylic on linen 127 x 101.6 cm
ペロタン東京は、アメリカのアーティスト、ヘルナン·バスの個展『異郷の昆虫たち』を開催いたします。本展は、近年国際的に注目を集めるバスの作品を日本で紹介する最初の展覧会であり、ギャラリー·ペロタンでの展示は6回目となります。
ヘルナン·バスは、1978年にアメリカ南部のフロリダ州マイアミで生まれ、同地で絵画を描き始めました。現在はカナダにほど近いデトロイトとマイアミを拠点として活動しています。
神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展
ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》 1591年、
油彩・板、スコークロステル城、スウェーデン Skokloster Castle, Sweden
神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2 世の驚異の世界展
-天文、博物、そして芸術-
究極の趣味人のワンダーランド
プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世(1552-1612)は、稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られています。16 世紀末から17 世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り「驚異の部屋」と呼ぶべき膨大なコレクションが形成され、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点ともなりました。