セルフポートレイトという形で、日本人としての「私」とは何かを問いかける「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私」展が、原美術館にて開催中!
2020年12月末に閉館することが決まっている、東京・品川にある原美術館。1979年に開館して以来、約40年にわたって日本のコンテンポラリーアートシーンにおいて重要な役割を担ってきました。そんな原美術館で、1⽉25⽇(⼟)から4⽉12⽇(⽇)まで、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京 2020―さまよえるニッポンの私」展が開催中です。
2020年12月末に閉館することが決まっている、東京・品川にある原美術館。1979年に開館して以来、約40年にわたって日本のコンテンポラリーアートシーンにおいて重要な役割を担ってきました。そんな原美術館で、1⽉25⽇(⼟)から4⽉12⽇(⽇)まで、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京 2020―さまよえるニッポンの私」展が開催中です。
近年、日本では写実絵画の人気が高まっています。検索すればいくつもの写実絵画展がヒットし、キャリアの浅い画家の写実作品でさえ品薄であるという新聞記事も目にします。確かに写真であるかのように精密に描かれた人物や静物は、技術的な鍛錬を経た画家の手業を現し、純粋な感動を観る者に与えてくれます。また、画面上の細密な描写のみならず、その描写を通して物事の本質を表そうとする作家の姿勢にも心が動かされるでしょう。
原美術館は、1979 年日本における現代美術館の先がけとして開館しました。創立者・現館長の原俊 夫は、現代美術の発展と国際交流に情熱を傾け、様々な展覧会を開催する一方、コレクション活動に も力を注いできました。本展は、ひとつひとつ丹念に収集した 1950 年代以降の絵画、立体、写真、 映像、インスタレーションなど所蔵作品約 1000 点の中から、原が初めて自ら選びキュレーションす るコレクション展示です。1970 年代後半より 80 年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期、企 画展の開催などをきっかけに収蔵された作品を主とする後期の 2 期に分け、約 40 年に渡る原美術館 の活動の一端を紹介します。
1970 年代から一貫して《光》の探究を続け、国際的な評価を得た写真家・田原桂一は、惜しくも病のため本年 6 月に他界いたしましたが、亡くなる直前まで本展の準備に力を注いでいました。今回展示する写真作品 46 点は、世界的に活躍するダンサー・田中泯との類まれなコラボレーション(1978~80 年および2016 年)の中から選び抜いたもので、展覧会の形では日本初公開となります。また、会期中には田中泯のソロダンスパフォーマンスも行います。