エドゥアール・マネ

セルフポートレイトという形で、日本人としての「私」とは何かを問いかける「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私」展が、原美術館にて開催中!

遠藤 友香2020/01/30(木) - 19:26 に投稿

原美術館の外観
2020年12月末に閉館することが決まっている、東京・品川にある原美術館。1979年に開館して以来、約40年にわたって日本のコンテンポラリーアートシーンにおいて重要な役割を担ってきました。そんな原美術館で、1⽉25⽇(⼟)から4⽉12⽇(⽇)まで、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京 2020―さまよえるニッポンの私」展が開催中です。

展示風景

コートールド美術館展 魅惑の印象派

ARTLOGUE 編集部2019/04/25(木) - 02:31 に投稿
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。 日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。

松方コレクション展

ARTLOGUE 編集部2018/10/17(水) - 02:30 に投稿
日本で美術館の建設を模索するなど、日本における西洋美術の受容の歴史に大きな足跡を残した実業家・松方幸次郎(1865-1950)。本展では「松方コレクション」の意義を再検討するとともに、20世紀初頭のヨーロッパの美術品蒐集をめぐる動向に新たな光をあてます。 松方コレクションの形成と散逸、そして同コレクションを基礎として

古代ローマの美食家がヨーロッパに持ち込んだ美味 サクランボ 

井澤佐知子2018/06/28(木) - 16:16 に投稿
ジョヴァンナ・ガルツォーニ《Chinese Porcelain Plate with Cherries》、17世紀初頭、カンヴァスに油彩、プライベートコレクション
[Public domain], via Wikimedia Commons


日本でもサクランボがおいしい季節になりました。

イタリアの市場に出回るサクランボは深紅のものが多く、日本の佐藤錦のような朱色を基準に選んで買うと、熟していなくて酸っぱいなんてことも起こります。

ヨーロッパでは、マラスキーノやキルシュといったリキュールにも用いられるサクランボは、古代から現代まで途切れることなく愛されてきた美味。一年中で一番過ごしやすい季節に出回るサクランボは、ポジティヴなイメージで一貫しています。

 

映画が描く『草の上の昼食』:アートをおしきせ 20180504

ARTLOGUE 編集部2018/05/04(金) - 21:31 に投稿

今日はみどりの日。

みどり…といえば思い出すのが、ジャン・ルノワール監督の『草の上の昼食』(1959)です。


原題は『Le Déjeuner sur l'herbe』。
エドゥアール・マネ(Édouard Manet, 1832~1883)の有名な絵画『草上の昼食』と同名です。

『草の上の昼食』の主人公は、人工授精で優秀な子孫を育もうという優生学的思想の下、欧州連合大統領選(初代大統領!)に臨もうとするエティエンヌ・アレクシ博士。
理論に基づいたビジョンの実現を目指し、大統領選に有利な政略結婚すら予定しているのですが、期せずして村娘ネネットと恋に落ちてしまいます。

理性的であろうとしながら、豊かな自然の中、本能に抗えず「生」を謳歌してしまう博士の姿はなんともコミカル。科学信奉をチクリと風刺するコメディです。

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

ARTLOGUE 編集部2018/06/13(水) - 17:59 に投稿

スイスの大実業家エミール=ゲオルグ・ビュールレ(1890-1956年)は、生涯を通じ絵画蒐集に情熱を注いだ、傑出したコレクターとして知られています。17世紀のオランダ派から20世紀の巨匠に至る作品、とりわけ印象派・ポスト印象派の作品は傑作中の傑作が揃い、そのコレクションの質の高さゆえ、世界中の美術ファンから注目されています。

本展では、ビュールレ・コレクションからアングル、ドラクロワ、ドガ、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、ピカソら著名な作家の作品64点をご覧いただきますが、その内約半数が日本初公開です。特にモネ、ルノワール、セザンヌといった印象派・ポスト印象派の作家の傑作が含まれています。ビュールレ・コレクションが、ヨーロッパ以外にまとまって貸し出されたことはほとんどなく、2020年にはチューリヒ美術館に移され、管理されることが決まっています。本展はビュールレ・コレクションの全貌が日本で見られる最後の機会です。

高さ2メートル×幅4メートルの大作モネの《睡蓮の池、緑の反映》は、これまでスイス国外には一度も出たことがありませんでした。この門外不出といわれたモネの傑作「睡蓮」が見られる貴重な機会です。

ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 01:52 に投稿
レギーナ・レラング《バルテ、パリ》1955年 Gift of Leon and Michaela Constantiner 2010.429
Münchner Stadtmuseum, Sammlung Fotografie, Archiv Relang

 

パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優―その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。

本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります。

(『ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち』ウェブサイトより)

 

プーシキン美術館展──旅するフランス風景画

ARTLOGUE 編集部2018/06/14(木) - 13:45 に投稿

2005年 マティス《金魚》、2013年 ルノワール《ジャンヌ・サマリーの肖像》、

そして、2018年 春、モネ《草上の昼食》。

 

モスクワのプーシキン美術館は、珠玉のフランス絵画コレクションで知られます。なかでも、19世紀後半から20世紀初頭にかけて収集された近代絵画は、世界的に見ても極めて質の高い名品が揃っています。2005年、2013年に開催された大規模な「プーシキン美術館展」に続く本展では、17世紀から20 世紀の風景画65点が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。

初来日となるモネの《草上の昼食》では、同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。新緑がまぶしい季節、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」をどうぞお楽しみください。