本間美術館は、江戸時代は豪商として、明治時代以降は日本一の地主として知られた本間家が創始者となり、昭和22年に開館した美術館です。本間家は地域貢献を祖先以来の方針としてきた家でしたが、特に、敗戦後の社会の混乱と人心の荒廃を見て、日本美術の鑑賞を通じて自信と誇りを取り戻して欲しいという念願から、別荘と庭園を美術館として公開しました。当時の館の運営は創始者である本間家が単独で行ったものではなく、美術館の開館に賛同し、戦後の社会に夢を託した人々との共同作業だったと言えます。 現在の本間美術館は公益財団法人となり、美術・文化に接することで人生が豊かになること願い、古美術から現代美術、歴史資料まで幅広い展覧会を開催しています。本年5月に開館7