映像

ライブ・イべント、トーク・セッションなどを複合的に行う、年に一度の映像とアートの国際フェスティバル「第12回恵比寿映像祭『時間を想像する』」が開催中!

遠藤 友香2020/02/18(火) - 11:49 に投稿

「恵比寿映像祭」は、年に一度、15日間にわたり、東京都写真美術館全館および地域会場で、展示、上映、ライブ・イべント、トーク・セッションなどを複合的に行う映像とアートの国際フェスティバルです。映像領域と芸術領域を横断するフェスティバルとして、2008年度(2009年2月)より開催され、今年度で12回目を迎えます。映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術ほか、多様なジャンルの映像芸術表現が一堂に揃います。

恵比寿映像祭のロゴマークのカッコが象徴するのは、皆で映像について考えてみよう!という姿勢。第12回となる今回は、「時間とは何か」という映像が併せ持つ本質について迫ります。なお、「第12回恵比寿映像祭」は、オリンピック・パラリンピックの開催都市東京が展開する、2020年に向けた文化の祭典「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の1つとして実施するものです。

身近な人の死、その喪失に向き合う<br>勝又公仁彦氏の最新作、個展「わたくしのいもうと」開催中

ARTLOGUE 編集部2020/02/02(日) - 19:27 に投稿

勝又公仁彦展「わたくしのいもうと」が、2020年1月10日(金)より、銀座のIG Phto Galleryで開催中です。

「わたくしのいもうと」は、写真のほか、映像、言葉、パフォーマンスなど複数の表現方法を駆使した作品を国内外で発表してきた勝又氏の最新作となります。

昨年、妹を亡くされた勝又氏。彼女の遺品の中に、失われたと思っていた家族写真の束を見つけ、彼女がなぜそれらの写真を手元に置いていたのかという謎と向き合うことを余儀なくされます。また、長く闘病していた彼女が生前、写真をやりたいという希望を持っていたことを知ったことも、強い印象を残しました。

「わたくしのいもうと」は勝又氏にとって、「硫黄島へ -玉砕の島Vol.1-」(2005年、銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)に続いて、直接的に私的な題材を扱う作品であり、身近な者の死という普遍的なテーマに取り組んだ作品となります。

※ステートメントと画像はnoteにて随時更新・追加されます。
https://note.com/kkatsumata

佐藤浩一 第三風景

ARTLOGUE 編集部2019/03/31(日) - 22:09 に投稿

この度金沢21世紀美術館は、今日でもなお視覚中心的な作品が多数を占める中、視覚のみならず、非視覚的な感覚、聴覚・嗅覚をも揺さぶる新たな表現を取り上げ、美術館活動の次なる可能性を探求する展覧会を開催します。こうした特徴的な表現を、これまでlab.シリーズなど数々の実験的な取り組みを紹介してきたデザインギャラリーで取り上げます。

佐藤浩一(1990-)は、人類学や植物学への関心から、これまで様々な境界線上を曖昧に揺れ動く存在の可能性を考察してきました。「わたし」と「わたしならざるもの」の合間にある、見えないけれど確実にあるその境界を問い、これらの存在がその間で揺れ動きながら共生するこれからを、映像やインスタレーションのみならず、音や香りといった非視覚的なメディウムをも複合的に組み合わせながら表出しています。

平瀬ミキ《Translucent Objects(半透明な物体)》

ARTLOGUE 編集部2019/01/15(火) - 10:45 に投稿
ディスプレイには、重なり合った複数の積み木のような物体が映し出されています。 それは画面の中に時折現われる手によって映像に映されている空間を移動させられながら、配置を変えていきます。 その映像は半透明で、ふたつのよく似た映像が重ね合わされており、映像内の物体が重なった部分が不透明な状態になって、空間の中で実体化しているように見えます。 この作品、《Translucent Objects(半透明な物体)》は、対面する2台のカメラの間の空間で起こる出来事を同時に撮影し、その一対の映像素材をそれぞれ不透明度50パーセントにした状態で重ね合わせることで、ひとつの映像を作り出しています。 それは、被写体の正面と背面をそれぞれとらえたカメラによって、その両方を同時にひとつのフレームの中に収めたものになります。 また、両面の映像が重なることによって、半透明などこか朦朧とした映像空間の中に、不透明度100パーセントになった、この撮影システムによるメディア空間の中だけに存在する虚像が現われます。 作家はこの作品を「映像表現による彫刻作品」と呼んでいます。 それは、虚像としての映像を可塑性のある素材として扱い、シンプルな手法でありながら、観客に複雑な視覚体験をもたらし、メディアを通して対象をとらえることの意味を問いかけています。

夢見る力~空想大劇場

ARTLOGUE 編集部2018/12/26(水) - 02:32 に投稿
絹谷幸二 天空美術館では開館2周年を記念し、特別展示「夢見る力~空想大劇場」を開催いたします。 本展では、今回新たに制作された3D映像「平治の乱」を、これまでの「夢無辺」と併せて上映し、「静」と「動」が織りなす百花繚乱の夢舞台へ皆様を誘います。 また、東京・青山の「こどもの城」のエントランスを飾っていたアフレスコ(壁画古典技法)の傑作「アラベスク」全20面を最新展示し、空想力満載の絹谷ワールドをご体感いただきます。 「人類を元気に!」を掲げ、世界に向かって大きな躍進を目指す絹谷幸二 天空美術館が誇る映像・絵画・立体の数々。華麗なる色彩と豊饒なるイメージによる夢の大劇場を心行くまでお楽しみください。

イケムラレイコ 土と星 Our Planet

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:31 に投稿
長くヨーロッパを拠点に活動し、国際的にも高い評価を得ているイケムラレイコの大規模な個展を開催します。イケムラは、絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、生成と変化の諸相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しています。 少女や夢幻の像、幻想的なハイブリッドな生きものたち、人や動物と一体化した風景など、イケムラ独特の多義的なヴィジョンは、イメージからイメージへと、軽やかにそのあらわれを変えていきます。 そこには、生きている私たち、生まれいずるすべてのものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとするイケムラの強靭な思想が感じられます。 ときにユーモラスで、ときに慈愛にあふれ、ときに悲壮な、慎ましげで内省的な作品たちは、まさにこの点において、閉塞感を増している今日の社会情勢に対する鋭い批評でもあるでしょう。

石川直樹 この星の光の地図を写す

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:29 に投稿
石川直樹(1977-)は、世界をフィールドに活躍する写真家として知られています。22歳で北極から南極まで人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を縦横に旅して撮影を続けています。人類学や民俗学などの視点を取り入れた独自のスタイルによる写真は、日常や世界を見つめ直す活動としても注目されています。 北極圏に生きる人々を写した『POLAR』、各地に残る先史時代の壁画を撮影した『NEW DIMENSION』、ポリネシア・トライアングルの島々をとらえた『CORONA』、日本列島の南北に連なる島々を追う『ARCHIPELAGO』、ヒマラヤの西端に位置する世界第2位の高峰に向かう遠征で撮影された『K2』など、石川の初期から現在にい たるまでの活動を、写真と映像作品のほか、石川が実際に使用してきた道具なども含めて、幅広く紹介していきます。あくなき冒険と探求を続ける石川直樹の足跡と眼差しは、新たな視点から地球というこの星を見つめ直す契機となるでしょう。

第11回恵比寿映像祭「トランスポジション 変わる術」

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:06 に投稿
恵比寿映像祭は、平成21(2009)年の第1回開催以来、年に一度恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行なってきた映像とアートの国際フェスティヴァルです。 映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について広く共有する場となることを目指してきました。 第11回開催となる今回は、ポジティヴに「変わる」ことを目指すテーマをかかげました。 また、これまで培った地域とのつながりや国際的なネットワークを含め、さらなる充実と発展をはかります。 【会場】 東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか