身近な人の死、その喪失に向き合う<br>勝又公仁彦氏の最新作、個展「わたくしのいもうと」開催中

ARTLOGUE 編集部2020/02/02(日) - 19:27 に投稿
勝又公仁彦展「わたくしのいもうと」

勝又公仁彦展「わたくしのいもうと」が、2020年1月10日(金)より、銀座のIG Phto Galleryで開催中です。

「わたくしのいもうと」は、写真のほか、映像、言葉、パフォーマンスなど複数の表現方法を駆使した作品を国内外で発表してきた勝又氏の最新作となります。

昨年、妹を亡くされた勝又氏。彼女の遺品の中に、失われたと思っていた家族写真の束を見つけ、彼女がなぜそれらの写真を手元に置いていたのかという謎と向き合うことを余儀なくされます。また、長く闘病していた彼女が生前、写真をやりたいという希望を持っていたことを知ったことも、強い印象を残しました。

「わたくしのいもうと」は勝又氏にとって、「硫黄島へ -玉砕の島Vol.1-」(2005年、銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)に続いて、直接的に私的な題材を扱う作品であり、身近な者の死という普遍的なテーマに取り組んだ作品となります。

※ステートメントと画像はnoteにて随時更新・追加されます。
https://note.com/kkatsumata

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〈作家プロフィール〉
勝又公仁彦(かつまた・くにひこ)
静岡県出身。早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」「認知」などをサブテーマに、常に写真の構造に触れる作品を展開。日常の中に現象しながらも知覚されることの無かった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘うとともに、歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品制作を続けている。主な展覧会に「サイト―場所と光景:写真の現在 2」(東京国立近代美術館、2002年)「Natura Morta 」(Leica gallery Solms、2006年)「Dwelling」(世田谷美術館主催、2008年)「都市の無意識」(東京国立近代美術館、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション ─イメージの未来形」、愛知、2016年)「写真都市展 ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」(21_21 DESIGN SIGHT、2018年)など。主な受賞に、「さがみはら写真新人奨励賞」(2001年)、「日本写真協会新人賞」(2005年)。東京国立近代美術館、世田谷美術館、沖縄県立博物館・美術館など国内外の主要なコレクションに作品が収蔵されている。京都造形芸術大学准教授。多摩美術大学非常勤講師。
http://www.kunihikokatsumata.com/



■概要
勝又公仁彦展「わたくしのいもうと」
会 期:2020年1月10日(金)~2月15日(土)
会 場:IG Phto Gallery
時 間:12:00~20:00
休 廊:日曜日・月曜日・木曜日

■関連イベント

◯トークセッション(終了)
1月11日(土)18:00~
勝又公仁彦×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
※トークイベントの様子はこちらからご覧いただけます。


◯「喪失と悲嘆をめぐる参加者による対話セッション」
日 時:2月15日(土)15:00~
*予約不要、入場無料、入退場自由
*セッションの模様は録画公開される可能性があります。
 

 

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