企画展「オブジェクト・ポートレイト Object Portraits by Eric Zetterquist」
大阪市立東洋陶磁美術館では、2018年12月8日(土)から2019年2月11日(月・祝)まで、企画展「オブジェクト・ポートレイト Object Portraits by Eric Zetterquist」を開催します。
本展では、ニューヨークを拠点とするアーティストのエリック・ゼッタクイストによる写真作品34点を、被写体となった当館所蔵の陶磁器作品とともにご紹介します。
エリック・ゼッタクイスト(1962-)は、1992年までの10年間、現代美術家の杉本博司(1948-)のもとで働きながら現代的な写真表現と東洋の古美術を学び、現在はニューヨークを拠点に活動しています。「古陶磁の肖像」とも言える「オブジェクト・ポートレイト」は、古陶磁の細部を高度に抽象化したシリーズです。ゼッタクイストはこのシリーズについて「東洋と西洋、そして古代と現代の出会い」だとして、ミニマリズムの作品や、宋磁からの影響を挙げています。彼の写真は、宋時代の山水画を意識したものもあれば、アレクサンダー・コールダー(1898-1976)に代表されるモダニズムの構成を思わせる作品も見られます。