水彩画の魅力

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:31 に投稿
鑑賞だけでなく実践としても人々に愛され続ける水彩画は、明治時代に西洋画技法の一つとして移入され、学校教育に取り入れられて普及しました。絵手紙などは、一般にも広く親しまれています。すでに明治時代には専門雑誌『みづゑ』が刊行されて、画家たちの関心を集めており、その成果は多彩に花開きました。本展は当館のコレクションのなかから、J・M・W・ターナーやデイヴィッド・コックス、明治時代の教育者だった河野次郎のほか、五百城文哉、清水登之、小山田二郎、草間彌生などの多様な水彩による表現を、約150点で紹介します。 館蔵の清水登之コレクションのうち、水彩画作品全点(約40点)も一挙に公開します。 ※会期中の展示替えはありません。 【関連企画】 (1)ワークショップ「水彩絵の具と紙で遊ぶ」 講師:内田あぐり氏(日本画家、武蔵野美術大学教授) 日時:2月2日(土) 午後1時30分~4時 会場:栃木県立美術館 集会室 参加費:材料費500円 ※事前申込みが必要です(電話028-621-3566)。先着20名(高校生以上)。 (2)桜通り散策―軍都から文化の街へ―第2弾 講師:佐藤信明氏(風待工房主宰) 日時:3月21日(木・祝) 午後2時~4時 集合場所:栃木県立美術館 集会室 参加費:保険代100円 ※事前申込みが必要です(電話028-621-3566)。先着20名(高校生以上)。 ※歩きやすい服装でご参加ください。 ※少雨決行予定ですが、荒天の場合は屋内での解説に変更します。 (3)ギャラリー・トーク(担当学芸員による解説) 日時:1月12日(土) 午後3時30分~/2月23日(土)、3月9日(土) 午後2時~ 集合場所:栃木県立美術館 企画展示室入口 ※申込みは不要です。当日の企画展観覧券が必要です。いずれも30分程度。

岩合光昭写真展 ほっこりネコ ― 「やきものの里のネコ」より ―

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:30 に投稿
地球上のあらゆる地域をフィールドに野生動物や大自然を撮影し続ける岩合氏。一方で、身近な動物であるネコの撮影をライフワークとし、日本全国はもとより世界各地のネコの取材を続けています。その活動は、2012年から始まったNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」の放送によって幅広く知られるようになり、今やネコといえば岩合光昭といわれるほどの人気を博しています。「ネコが幸せになればヒトが幸せになり、地球が幸せになる」と語る岩合氏の作品には、ネコと平和を愛してやまない写真家の優しさが満ちあふれています。 今展では、「やきものの里のネコ」を中心に、陶芸の町として知られる茨城県笠間市など日本各地に暮らすネコたちのすがた等、約180点を展示します。ゆったりとした時間が流れるなつかしい日本の情景のなかで、ヒトと寄り添いながらおだやかに暮らすネコたちのすがたに、ほっこりとした温かい気持ちになっていただきたいと思います。

北海道のアール・ブリュット展 こころとこころの交差点

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:30 に投稿
「北海道アール・ブリュットネットワーク協議会」が調査・発掘した作家の作品を、道内に在住する現代アートの作家たちが捉え直し、その独自の視点から、「生の芸術」の新たな可能性を探ります。

没後130年 河鍋暁斎

ARTLOGUE 編集部2019/01/29(火) - 02:35 に投稿
幕末から明治初年にかけて活躍した河鍋暁斎(1831-89)は、幅広い画業で知られています。歌川国芳から浮世絵を学び、また狩野派にも入門し伝統的な官学派の絵画を学ぶ経歴を持つ暁斎は、当時の画家や日本に滞在・居住していた外国人との交流のみならず、寺院や神社、版元・出版社、料亭や老舗商店、能や歌舞伎といった広範囲にわたる人たちとの交友・受注関係を培いながら多様な作品世界を展開しました。彼らとの親交のなかで暁斎は時代の状況を敏感に感じ取り、時に体制批判の精神を研ぎ澄まし、また一方で日本的な人間・自然観、身体観、死生観といったテーマを独自の視線で掘り下げ、屏風や掛軸、巻物や画帖といった無数の作品を作り上げました。 本展では、暁斎の多様な作品群を紹介しながら、「写生帖」や「日記」、「下絵」や「画稿」なども展観し、暁斎の「眼」、すなわち見る、捉える、表現するといった制作の様相を企画の照準に据えます。一方で、幕末明治の表現を検証する手がかりとしての「ネットワーク」というキーワードのもと、暁斎が手がけた錦絵や挿絵本、工芸作品なども含めて展観します。すなわち、暁斎の創造力と時代のネットワークを合わせ鏡のように考察することによって、本展は暁斎の作家・作品像を再検証し、その時代的、芸術的意義を問います。 明治中期にはアーネスト・フェノロサや岡倉天心によって西洋近代主義的芸術論が定着します。その観念中心主義のジャンル論によって、「日本画」、「洋画」、「版画」といった分野、そして様式による時代区分も形成されていきます。本展は、移植によってつくられたジャンルも、江戸や明治という時代区分も軽々と横断する河鍋暁斎の真価を浮き彫りにします。 ※会期中、展示替えあり 前期:4月6日(土)~4月29日(月・祝) 後期:4月30日(火・休)~5月19日(日)

所蔵品展『錦絵と引札展』

ARTLOGUE 編集部2019/01/29(火) - 02:34 に投稿
大垣市郷土館が所蔵する、江戸・明治時代の錦絵(浮世絵)と引札(商店広告)全26点を紹介します。極彩色の摺物文化をぜひ間近でお楽しみください。 皆様のご来館を心よりお待ちいたしております。 ※錦絵とは 多色摺りの浮世絵版画。1765年、鈴木春信という浮世絵師によって開発されました。その美しさから錦絵と呼ばれ、浮世絵隆盛の因となりました。 ※引札とは 江戸時代に、新たに登場した広告。江戸時代から明治30年初頭にかけて、数多く作られました。店のPRのため、錦絵を取り入れた華やかな趣向をこらしたものが競って作られました。