二階堂美術館は、海の幸豊かな別府湾に面し、神々の宿る国東半島南端部に位置する、大分県日出町(ひじまち)にあります。日出町は、今ではその石垣のみを残す暘谷城(日出城)跡からの海と山の素晴らしい眺望や、豊後三賢の一人でもある、儒教家、経世家・帆足万里、また「荒城の月」で名高い作曲家・滝廉太郎の本家瀧家(瀧家は代々日出藩の要職を務めてきていました)など、著名な文人にもゆかりの多い、文教の地です。 さて、この文教の地に江戸時代から酒造りを営んできた二階堂酒造は、今日では麦焼酎会社として日出町また大分県を代表する企業として精進しておりますが、さらなる地域・社会貢献を目指して、代々受け継ぎ、収集してきた美術品を広く公開するべく、平成6年に「二階