三重県立美術館

人工生命体「ストランドビースト」の生みの親テオ・ヤンセン氏インタビュー

羽田沙織2017/07/31(月) - 00:21 に投稿

動物なのか、昆虫なのか。
ボディーはプラスティックチューブ。ペットボトルを装着し、風を食べて動く巨大な生物。
それがオランダのアーティスト テオ・ヤンセン(Theo Jansen)氏が生み出した「ストランドビースト」です。オランダ語で砂浜という意味のストランドに生物という意味のビースト。
彼らは通常、浜辺で生息しています。
その動く姿は一度見たら忘れられません。何となく、風の谷のナウシカに出てくるオウムのようにも見えます。足音も似ています(笑)
彼らは、実際目の当たりにすると画像や映像で見る以上に「生物」です。閉館後の人が誰もいなくなった真っ暗な美術館内では、ビーストたちが伸び伸びと自由にうごめいているのではないか、なんてふと想像してしまうほど。

 

サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:16 に投稿

フランスを代表するポスター作家であり日本にも多くのファンをもつレイモン・サヴィニャック(1907‐2002)のかつてない大規模個展が、この夏、三重にやって来ます。

1949年、ベルナール・ヴィルモとの二人展で発表した《牛乳石鹸モンサヴォン》のポスター原画が、モンサヴォンのオーナーの目にとまり、広告へと正式採用されました。遅まきの成功の後、1950年代から60年代にかけては、ビック、チンザノ、シトロエン、ダンロップ、ミシュラン、ティファール、プチ・バトーといった企業の広告を数多く手がけ、代表作を次々に生み出しました。サヴィニャックのポスターは、シンプルな造形とあざやかな色彩、そしてかわいらしくユーモアあふれる表現を特徴としています。その一見素朴なポスターは、広告する製品の魅力を強くアピールするための最良のモチーフや構成が、選び抜かれてデザインされています。