未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展<br>文化庁新進芸術家海外研修制度の成果

ARTLOGUE 編集部2018/10/26(金) - 17:03 に投稿

文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の関係機関等で行う研修を支援する「芸術家在外研修(現・新進芸術家海外研修制度)」を1967年度から実施しており、すでに半世紀を経過しました。美術分野では、そうした研修の成果発表の機会として1998年から「DOMANI・明日展」を開始し、今年度で第21回目となります。国立新美術館を会場に、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展で、文化庁による新進作家育成プログラムで海外に送り出した人材を、日本のアートシーンにプレゼンする機会になることを目指しています。

第21回DOMANI展は「平成の終わりに」をサブタイトルに、国立新美術館の豊かな空間を生かし、研修を終えて比較的時間の浅いフレッシュな作家たちのショウケースとなるよう、作家のラインナップを組みました。DOMANI展にとっても「平成」時代最後の開催となりますが、昭和50年代に生まれ、平成時代に表現者を目指した9作家による、「元号」(日本)と「西暦」(海外)を往還しつつうまれた表現を並置する機会とします。あわせて、文化庁が所蔵する現代美術作品から、イタリア・フィレンツェでの滞在制作経験を持つ三瀬夏之介をゲスト作家に迎えます。

※新進芸術家海外研修制度
文化庁が若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野の研修を支援する制度。1967年度以来、約3,500名を派遣してきました。美術、音楽、舞踊、演劇、映画、舞台美術等、メディア芸術の各分野を対象に1年、2年、3年、特別(80日間)、短期(20日~40日)及び高校生(350日)の6種類があり、研修員は海外の大学や芸術団体で実践的な研修を行っています。この制度の詳しい内容は以下をご覧ください。http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/

《出品作家》
※50音順、( )内は生年・表現領域・派遣年度・派遣国及び都市

加藤 翼(1984年・現代美術・H26年度二年・アメリカ〈シアトル〉)

川久保 ジョイ(1979年・写真・現代美術・H28年度・イギリス〈ロンドン〉)

木村 悟之(1977年・メディアアート・H28年度・ドイツ〈ケルン〉)

志村 信裕(1982年・現代美術・H27年度二年・フランス〈パリ〉)

白木 麻子(1979年・現代美術・H27年度・ドイツ〈ベルリン〉)

蓮沼 昌宏(1981年・現代美術・H28年度・ドイツ〈フランクフルト〉)

松原 慈(1977年・インスタレーション、建築・H24年度・モロッコ〈ラバト〉)

村山 悟郎(1983年・絵画・H27年度二年・オーストリア〈ウィーン〉)

和田 的(1978年・陶芸・H19年度特別・フランス〈パリ〉)
 
〇ゲスト作家
三瀬 夏之介(1973年・絵画)


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開催概要
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会 期:2019年1月23日(水)~3月3日(日)
会 場:国立新美術館 企画展示室2E
時 間:10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
*入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
料 金:一般1,000円(800円)、大学生500円(300円)
*料金は税込
*()内は前売および20名以上の団体料金

開催期間
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「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果」国立新美術館
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展覧会
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