マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン 〜自由のための見世物小屋〜

ARTLOGUE 編集部2018/02/02(金) - 23:44 に投稿

マイク・ケリー(1954-2012)は、アメリカの大衆文化を通じて、社会の奥深くに潜むさまざまな問題点をあぶり出しそれらをアートのフィールドに持ち込んだ、現代アートの最も重要なアーティストの一人である。 1世代前にポップ・アートの旗手として華やかに登場したアンディ・ウォーホルが表のスターだとすると、マイク・ケリーは裏の帝王だろう。 階級やジェンダーなどのマイノリティに対する差別、トラウマや暴力、性などを題材に痛烈な皮肉やユーモアを交え作品として発表しつづけた。

ワタリウム美術館では今回の展覧会を皮切りに、マイク・ケリーのさまざまな作品を複数回の展覧会としてまとめ紹介していく計画である。 まず「Day is Done」(2004-2005)という高校時代の「課外活動」の様子を写したモノクロ写真の再生の中で映像やインスタレーション、写真作品へと広がっていった大作を展示する。 ヴァンパイア、田舎者、ハロウィンの祭り、不機嫌な悪魔などを登場させ、ダンスや音楽、シナリオテキストなどすべてをマイク・ケリー自身がディレクトしている。

Hokusai Beauty ~華やぐ江戸の女たち~

ARTLOGUE 編集部2018/02/02(金) - 07:52 に投稿

江戸美人のトレンド、ファッション、

北斎が追及し続けた究極の美人画とは?

 

北斎は 70 年に及ぶ画風の変遷の中で、特徴的な美人のスタイルを確立していきます。古くから日本美人の型 とされている、うりざね顔の<楚々 そ そ とした女性>から、次第にボリュームのある<艶やかな女性>を描くようになっ ていきました。「冨嶽三十六景」などの風景画で知られる北斎ですが、特に壮年期は、美人画家の北斎、戯作 者の京伝と当時の洒落本において並び称されるほどでした。本展では、当館所蔵の北斎とその弟子たち一門の 描いた美人画と、江戸の女性風俗を伝えるポーラ文化研究所所蔵の結髪 け っ ぱ つ模型などの資料等を合わせて、 130 点ほどの作品や資料から北斎の美人画の魅力を伝えるとともに華やかな江戸美人の世界をご紹介します。

 

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■本展の見どころ

・「北斎の美人画の変遷」 1 章 北斎美人七変化-美人様式のうつりかわり

ヘルナン・バス展 Hernan Bas Insects from Abroad

ARTLOGUE 編集部2018/01/31(水) - 02:48 に投稿
Hernan Bas - Unlike other members of his species, camouflage is not in his favour, 2017  
Acrylic on linen 127 x 101.6 cm

 

ペロタン東京は、アメリカのアーティスト、ヘルナン·バスの個展『異郷の昆虫たち』を開催いたします。本展は、近年国際的に注目を集めるバスの作品を日本で紹介する最初の展覧会であり、ギャラリー·ペロタンでの展示は6回目となります。
ヘルナン·バスは、1978年にアメリカ南部のフロリダ州マイアミで生まれ、同地で絵画を描き始めました。現在はカナダにほど近いデトロイトとマイアミを拠点として活動しています。

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展

ARTLOGUE 編集部2018/01/31(水) - 01:29 に投稿
ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》 1591年、
油彩・板、スコークロステル城、スウェーデン Skokloster Castle, Sweden

 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2 世の驚異の世界展

-天文、博物、そして芸術-

究極の趣味人のワンダーランド

 

プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世(1552-1612)は、稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られています。16 世紀末から17 世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り「驚異の部屋」と呼ぶべき膨大なコレクションが形成され、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点ともなりました。

谷川俊太郎展 TANIKAWA Shuntaro

ARTLOGUE 編集部2018/01/28(日) - 00:47 に投稿
photo 深堀瑞穂

 

谷川俊太郎は1952年に詩集『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たしました。感傷や情念とは距離をおく軽やかな作風は、戦後の詩壇に新風をもたらします。

「鉄腕アトム」の主題歌、『マザー・グースのうた』や、『ピーナッツ』の翻訳、市川崑監督による映画「東京オリンピック」の脚本、武満徹ら日本を代表する音楽家との協働などでも知られるように、幅広い仕事によって詩と言葉の可能性を拡げてきました。
86歳を迎えた現在も、わかりやすく、読み手一人一人の心に届くみずみずしい言葉によって、子どもからお年寄りまで、多くの人々を魅了し続けています。

ドーナツの穴だけ残して食べる。

長谷川新2018/01/19(金) - 15:27 に投稿
「やんばるアートフェスティバル2017-2018」で出品された、キュンチョメ《完璧なドーナツをつくる(仮)》

 

沖縄。12月。高尾くんとふたり、那覇空港から運営事務局に手配してもらったジープに乗って、「やんばるアートフェスティバル2017-2018」の会場へと向かう。

ジープには本芸術祭の出品作家・BAKIBAKIの柄がラッピングされていて、ふたりして得意げになりながらひた走る。無免許な筆者は高尾くんに頼りっきりだ。BAKIBAKI柄を初めて見たのは2015年の京都の木屋町にあるタバコ屋さんの2階だったんじゃないかと思う。当時近くのARTZONEで展覧会を企画していた筆者はBAKIBAKI柄を見上げながら何十本とタバコを吸い続けていた。