アートをおしきせ

今日は母の日ー子どもと一緒に美術鑑賞「フリートークデー」って何?:アートをおしきせ 20180513

ARTLOGUE 編集部2018/05/13(日) - 23:52 に投稿
今日は母の日。
私の周囲でもお母さんになった友人が随分増えました。結婚でライフスタイルはおのずと変わりますが、時間が許せば、それまで同様、展覧会や芸術祭、公演、ライブ、とそれまでよく参加していたイベントにも引き続き出かける友人が殆ど。
とはいえ赤ちゃんが生まれると、子ども連れでも気兼ねなく行ける場所という選択肢がどうしても外せません。

蘇る身体の器官から思うこと-テクノロジーとアート、身体の「拡張」:アートをおしきせ 20180512

ARTLOGUE 編集部2018/05/12(土) - 21:48 に投稿
 レオナルド・ダ・ビンチ(Leonardo da Vinci, 1452~1519)による理想の人体像。
《ウィトルウィウス的人体図》1487頃、 紙にペンとインク、 34.4 cm × 25.5 cm、 ヴェネツィア、アカデミア美術館)[Public domain], via Wikimedia Commons

 

アメリカ陸軍で失った耳を腕で培養して再建、移植する手術が成功したと報じられていました。アメリカ陸軍の事例としては初とのことです。

参照:CNN.co.jp「腕で耳を培養、事故で左耳失った米兵に移植手術」https://www.cnn.co.jp/usa/35119000.html、2018年5月12日アクセス


移植した耳は、患者本人の肋骨から取り出した軟骨を耳の形に彫刻し、自らの腕の皮下で育成したものだそうです。

無料で美術鑑賞!?案外あった美術館の無料開放日:アートをおしきせ 20180511

ARTLOGUE 編集部2018/05/11(金) - 23:34 に投稿
毎週金曜午後4時~午後8時の入館料が無料になるニューヨーク近代美術館(MoMA)の「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」。美術館の無料開放は、日本も例外ではありません!

 

5月11日付の読売新聞で「中山道広重美術館、「金曜無料」で手応え」の記事を読みました。

岐阜県恵那市の中山道広重美術館が、金曜日の入館料が無料となる「フリーフライデー」を導入し、入館者数が増加したことが取り上げられていました。

「フリーフライデー」というと、ユニクロがスポンサーになって実施しているニューヨーク近代美術館(MoMA)の「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」を思い出しましたが、中山道広重美術館の取り組みはここから着想を得たものだそう。ちなみにユニクロはMoMAとパートナーシップを結んで所蔵の現代アート作品をモチーフにした商品を販売しています。無料開放といい、アート作品を取り入れたファストファッションといい、肩の力を抜いてアートと親しめる試みですね。

少子高齢化と拝観料…そして美術館:アートをおしきせ 20180510

ARTLOGUE 編集部2018/05/10(木) - 23:51 に投稿
さすが「いらすとや」さん。少子高齢化でもイラストが…ある!

 

5月8日の毎日新聞の記事で神社仏閣の拝観料の値上げが続いていることが取り上げられていました。

大幅な値上げとはいえないものの、京都や奈良といった神社仏閣が多く集まっている都市では、1度に複数の場所を巡る人も多く、拝観料だけでばかになりません。

値上げの理由としては整備、修理だけでなく、防犯対策も含めての費用負担が述べられていましたが、それとともに挙げられていた「少子化」というキーワードがひっかかりました。修学旅行生の人数が減り、収入が減ってきているとのこと。

時間(とき)にうもれる!?パブリック空間のアートー東大中央食堂 宇佐美圭司作品廃棄:アートをおしきせ 20180509

ARTLOGUE 編集部2018/05/09(水) - 20:46 に投稿
昨年10年振りに開催された、街中のパブリックアートを巡って楽しめるアートイベント「ミュンスター彫刻プロジェクト」。1977年開催時に展示されたドナルド・ジャッド(Donald Clarence Judd,  1928~1994)の作品《Untitled》は、常設展示されプロジェクト期間外でもみることの出来る作品の一つです。美術館ではあり得ない作品への落書きも、パブリックスペースに置かれているからこそ!?その身に時の流れを刻みながら、街の歴史に欠かせない存在として川辺に佇んでいます。

 

東京大学の中央食堂に竣工時から約40年に亘って展示されていた 宇佐美圭司 氏の作品《きずな》が、建物改修工事に伴い廃棄されてしまった問題が議論を呼んでいます。

5月8日付で「東京大学消費生活協同組合」が出した「東京大学中央食堂の絵画廃棄処分についてのお詫びと経緯のご報告」では、宇佐美氏の作品が展示されることになった経緯について次のように述べられています。

「ヌード」をみること・「ヌード」でみること:アートをおしきせ 20180508

ARTLOGUE 編集部2018/05/08(火) - 20:33 に投稿
多彩なコンテンポラリー・アートを中心に展示する美術館「パレ・ド・トーキョー」。ヌーディスト向け特別鑑賞会の実施で話題を呼びました。

 

5月5日、フランスの「パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)」では、「パリ・ナチュリスト協会(Paris Naturists Association)」と協力して、ヌーディストに向けた特別鑑賞会を開催しました。近年のフランスではヌーディストレストランがオープンしたり、パリ市東部の森林公園「バンセンヌの森」の一部が期間限定でヌーディストに開放されたりしています。

今回の特別鑑賞についても、そうした流れの中、美術館の「寛容さ」を示すことを狙っているのだとか。

「うつくしい絵」の放つ「うつくしさ」とは?かこさとし著『うつくしい絵』:アートをおしきせ 20180507

ARTLOGUE 編集部2018/05/07(月) - 19:20 に投稿
イリヤー・エフィーモヴィチ・レーピン《ヴォルガの船曳き》、1870~1873、カンヴァスに油彩、131.5 × 281cm、ロシア美術館蔵
via Wikimedia Commons


5月2日、絵本作家のかこさとし(加古里子)さんが亡くなったそうです。

こどもの頃から本が大好きだった私にとってはとても身近な存在でした。そういう方は多いのではないでしょうか。

きれいになりたい!「美」の基準って一体…今日は「国際ノーダイエットデー」:アートをおしきせ 20180506

ARTLOGUE 編集部2018/05/06(日) - 20:46 に投稿
正倉院の宝物の一つ《鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)》。
ふっくらとした面立ちは、今とは少し異なる奈良時代の理想の美女像をしのばせます。


今日は「国際ノーダイエットデー」なのだそうです。

「美」の判断基準の一つに「痩せていること」が加わったのはいつのことでしょうか。時代によってはふくよかさが美の象徴であったといいます。

こどもの日にアートの可能性について考えてみませんか。:アートをおしきせ 20180505

ARTLOGUE 編集部2018/05/05(土) - 16:51 に投稿

 

今日、5月5日はこどもの日です。祝日法によれば「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨のようです。しかし、母だけでなく父にも感謝した方がいいとは思うのですが・・・。

さて、こどもの頃は皆さんもお絵かきをしていたと思いますが、何故かいつの間にか絵を描かなくなってしまいますよね。学校教育で、絵は上手い方がいいと教えるから純粋な楽しみだったお絵かきが、評価の対象になり楽しくなくなってしまうからでしょうか。

一説には日頃から文化芸術に接している人と、そうでない人では生涯年収にも差がついてしまうという話もあります。また、山口周さんの著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)』にも、ノーベル賞受賞者は一般人の2.8倍も芸術的趣味を保有していると書かれています。

映画が描く『草の上の昼食』:アートをおしきせ 20180504

ARTLOGUE 編集部2018/05/04(金) - 21:31 に投稿

今日はみどりの日。

みどり…といえば思い出すのが、ジャン・ルノワール監督の『草の上の昼食』(1959)です。


原題は『Le Déjeuner sur l'herbe』。
エドゥアール・マネ(Édouard Manet, 1832~1883)の有名な絵画『草上の昼食』と同名です。

『草の上の昼食』の主人公は、人工授精で優秀な子孫を育もうという優生学的思想の下、欧州連合大統領選(初代大統領!)に臨もうとするエティエンヌ・アレクシ博士。
理論に基づいたビジョンの実現を目指し、大統領選に有利な政略結婚すら予定しているのですが、期せずして村娘ネネットと恋に落ちてしまいます。

理性的であろうとしながら、豊かな自然の中、本能に抗えず「生」を謳歌してしまう博士の姿はなんともコミカル。科学信奉をチクリと風刺するコメディです。