アトリエ劇研

【劇場空間そのものがダンスする!】山下残新作『無門館の水は二度流せ詰まらぬ』

ARTLOGUE 編集部2017/08/07(月) - 10:44 に投稿

振付・演出|山下残
出演 | 瀬戸沙門 畑中良太 ブブ・ド・ラ・マドレーヌ

1984年に「アートスペース無門館」としてオープンした「アトリエ劇研」。2017年8月末をもって閉館するこの劇場自体へと焦点を当て、「アトリエ劇研」という場所を巡って、山下残が時間と空間の無限性を創り上げる新作舞台。

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<アトリエ劇研提携公演> N₂ Tab.2 - 書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み 『火入れの群』- He returns to his sheep.

ARTLOGUE 編集部2017/05/26(金) - 00:43 に投稿

わたしたちの小さな火種は大きな波に浚われた――と、まだ言い続けなければならないだろうか。水平でなくなった海へ温存されるのは、メスの挿入を伴わない非侵襲的な公約であり、独り善がりの不正である。(戯曲『火入れの群』より)

――戯曲の「不全性」を前提とした上演への照明は、先天的な盲信に閉ざされたブラックボックスを暴露する。

上演のたびに更新される創作と上演『居坐りのひ』への従事を終え、2016年より始動した「書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み - Tab.(タブ)」の第二作目。個としての俳優をドキュメントした前作『水平と婉曲(すいへいとえんきょく)』に続き、集団の中にある個へ焦点を当てる『火入れの群(ひいれのむら)』。
第15回AAF戯曲賞にて「大賞の次点」であると高評価を受けた、劇作家・杉本奈月による最新作。夏で閉館となるアトリエ劇研にて、窒素の名を冠するN₂(エヌツー)よる二度目の京都公演。

〈アトリエ劇研創造サポートカンパニー公演〉 したため #5 『ディクテ』

ARTLOGUE 編集部2017/05/22(月) - 22:56 に投稿

原作|テレサ・ハッキョン・チャ
「ディクテ 韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュール」(青土社)
翻訳|池内靖子
演出|和田ながら
出演|飯坂美鶴妃 岸本昌也 七井悠 山口惠子(BRDG)

Dictéeとは、言語の学習法のひとつで、声を聞き取り文字に記すこと。
そして、『ディクテ』を手にとったわたしは、
いてもたってもいられなくて息も継げず、
彼女の声を聴くこと、身体にうつすことに、のぞもうとしている。

言語と言語のあいだでざわめく身体の疾走を提示した前作『文字移植』(原作:多和田葉子)の次にしたためが挑むのは、韓国に生まれ、アメリカに逃れ、複数の言語を生きたテレサ・ハッキョン・チャの残した実験的テクスト、『ディクテ』(1982)。言語、歴史、性ーーさまざまなモチーフを含みこみ、そこに触れるすべてのものの声を刺激してやまないテクストから、いま、したためが導く演劇とは。

日程|2017年6月22日(木)~25日(日)
22日(木)19:00
23日(金)14:00/19:00
24日(土)14:00*1/19:00
25日(日)14:00*2
※受付は開演の30分前より開始いたします。