市原えつこ

翻訳が拡張する相互理解の可能性<br>トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう

日比生梨香子2020/12/16(水) - 14:34 に投稿

 現在、六本木エリアに位置する「21_21 DESIGN SIGHT」にて企画展「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」が開催されています。

本展ではアートやデザインの領域をまたぎ、国籍を超えて様々な表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェン氏を展覧会ディレクターに迎え、「翻訳=トランスレーション」と呼ばれる行為をある種の「コミュニケーションのデザイン」と捉え、同テーマを軸に、「わかりあえないものをわかりあうため」の21プロジェクトを7つのセクションに分けて展示しています。

今回の記事では、いくつかの展示作品をピックアップしてご紹介します。
 

アーティストと企業・研究機関のコラボレーションが切り拓く「アート×サイエンス・テクノロジー」の可能性<br>「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」開催

ARTLOGUE 編集部2020/10/19(月) - 17:24 に投稿

「アート×サイエンス・テクノロジー」をテーマとするフェステイバル「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-2022」のコアプログラムとして、2021年度、次世代のアーティストと企業 ・ 研究機関等のコラボレーションによる国際アートコンペティションが 開催されます 。

それに先立つプログラムとして、2020年10月31日(土)より京都市京セラ美術館で始まるのが「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」。

本展覧会は、アーティストと企業・研究機関、芸術系大学等と企業・研究機関がコラボレーション制作した作品を中心に構成する、日本で類を見ない展覧会です。美術家や映像作家、メディア・アーティスト、インスタレーション作家など多彩なジャンルのアーティストが、伝統産業から最先端技術まで、様々な分野の企業・研究機関の持つ、素材・技術・データ・知見等を活用して作品を制作しました。

さらに、「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」と同じく、アートとサイエンス・テクノロジーの融合を通じて新たな価値の創造を目指している企業の作品を展覧します。

若手女性作家グループ展シリーズ Ascending Art Annual Vol.2

ARTLOGUE 編集部2018/07/04(水) - 18:47 に投稿

ミレニアル世代4作家が捉える、

スマート社会における「まつり」

スパイラルは、若手女性アーティストを中心に紹介する展覧会シリーズ「Ascending Art Annual」を2018年7月19日(木)̶8月5日(日)までスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催いたします。

第2回目のテーマは「まつり、まつる」。「祭り」、「奉り」、「祀り」、「政り」、「纏り」など、さまざまに表される「まつり」は、神を祀る(まつらう)から派生し、祈祷・祝祭はもとより、政治や衣服、そして関係性を尊ぶなど多様な意味を持ちます。
産業を取り巻く構造が変化し、土地や慣習に暮らしが縛られない現在。アーティストたちは、祭礼や偶像崇拝、文様などに向き合い、場と時と人々を独自の手法でつなぎ直そうと試みています。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など便利さが優先される時代に、あえて不合理な営みを取り入れ、共感や興奮、畏怖、時に反発などの感情を生み出す「まつり」は、新たな共同体の維持装置になりえるのでしょうか。