東京都

MOT サテライト 2018 秋 うごきだす物語

ARTLOGUE 編集部2018/10/25(木) - 18:41 に投稿

「MOTサテライト」は、改修休館中に東京都現代美術館の活動を館外に拡張し、まちなかでアーティストの作品展示やプロジェクトを実施することで、「まち=地域」の魅力を再発見しようとする試みです。

江戸時代からの下町情緒や水辺の風景などの魅力あふれるまちの特色に加えて、近年ではカフェやギャラリーも賑わいを見せるなど、新旧の文化が交わる清澄白河。1995年に開館以来、東京都現代美術館はこの地で活動を続け、国内外の現代美術を発信してきました。

第3回となるMOTサテライト2018秋は、「うごきだす物語」というテーマのもと、2019年3月下旬に迫った美術館のリニューアル・オープンへの気運を高め、地域や関係各所との連携をさらに深めていくことを目指します。さまざまな領域で活躍してきた作家や研究者たちが清澄白河周辺のまちや人々と関わり、対話が生まれ、多くの作品や関連プログラムが生まれました。作品やプロジェクトを通してまちの記憶が「物語」として動き始め、今まさに動き始めたまちの姿が生き生きと描き出されていきます。ぜひまちをめぐり、作品と触れ合いながら、本展をお楽しみください。

野村浩展 “NOIR” and “Selfie MANBU”

ARTLOGUE 編集部2018/10/22(月) - 11:51 に投稿

POETIC SCAPE では 10 月 6 日(土)より 11 月 4 日(日)まで、野村浩 展 “NOIR” and “Selfie MANBU” を開催いたします。

今年 7 月に刊行された野村浩の書籍 “CAMERAer -カメラになった人々” は、コミックというカジュアルな形態ながら、写真に関する深い考察へと導くテキストとして、発売以来大きな反響を呼んでいます。  本展にあたり野村は二本立ての show を考案。ギャラリー空間にて CAMERAer の世界と現実の世界を接続させることで、新たな写真のフレームを獲得しようと試みます。
 
■『CAMERAer -カメラになった人々』
発行:go passion 著者:野村浩
翻訳:ジョン・サイパル解説:小林美香
248 ページ / 版型:175mm×105mm 定価:¥1,600+税

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「眠らない手」 エルメスのアーティスト・レジデンシー展<br>Les mains sans sommeil

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 22:05 に投稿

銀座メゾンエルメス フォーラムは、「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展を開催いたします。本展は、主にフランスに拠点をもつエルメスのさまざまな工房での滞在制作プログラムをご紹介するもので、2014 年から2017 年の間に参加した9名のアーティストの作品を二期にわたって展示いたします。

 

世代を超えて伝承される技をもつ職人と創造性豊かな現代アーティストが出会い、共有と協働を行う本プログラムは、2010年以来エルメス財団によって定期的に開催されています。工房に滞在するアーティストたちは、卓越した職人技に触れるとともに、シルク、皮革、銀、クリスタルといった普段は手の届きにくい素材を扱う機会を得ることになります。3人のメンターによって選出された9名の作家たちは、それぞれ職人とともに試行錯誤を重ね、新しい作品を生み出しました。

 

企画展「天文学と印刷 ―新たな世界像を求めて」

ARTLOGUE 編集部2018/10/10(水) - 11:47 に投稿

印刷博物館では2018年10月20日(土)より企画展「天文学と印刷 ―新たな世界像を求めて」を開催します。コペルニクス『天球の回転について』が出版された16世紀のヨーロッパは、天動説から地動説への転換が起こるなど、それまでの価値観から脱却し、新たな世界像を再構築していく時代にありました。

著者であるコペルニクスの名は多くの方に知られているかと思いますが、一方で本書の印刷者はご存じでしょうか。おそらく知る人は少ないのかもしれません。また、学者と印刷者は共同で出版を行うのみならず、学者の中には自ら印刷工房を主宰し書物を刊行した人も存在します。ニコラウス・コペルニクス、ティコ・ブラーエ、ヨハネス・ケプラーといった、天文学の進展に大きな役割を果たした学者と印刷者の関係を紐解いていきます。

15世紀のヨーロッパに登場した活版印刷および図版印刷は、情報を伝えるだけにとどまりません。印刷所は知識人同士を結びつけ新たな学問を育む場としても機能し、新たな世界像を再構築し広く伝えていく上で大きな役割を果たしたことをご紹介します。
 

UNBUILT:Lost or Suspended

ARTLOGUE 編集部2018/08/09(木) - 19:42 に投稿
建築倉庫ミュージアムにて、2018年8月4日(土)から10月8日(月・祝)、建築模型をオンラインで預かる世界初のWEBサービス「ARCHI-DEPOT ONLINE」で保管する作品をはじめとする複数の建築家による、アンビルト建築作品を展示します。

ヒロシマ・アピールズ展

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 21:40 に投稿
「ヒロシマ・アピールズ」ポスター第1作「燃え落ちる蝶」亀倉雄策(1983)


原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する想いを広く伝えようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が行っている
「ヒロシマ・アピールズ」。純粋に中立な立場から「ヒロシマの心」を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを毎年一名のグラフィックデザイナーが制作し、国内外に頒布する活動を続けています。

本展ではその第1回となる1983年に制作された亀倉雄策(1915-1997)の『燃え落ちる蝶』より今年度まで、全21作品を紹介。さらに、13歳のときに被爆し、平和への願いを込めた100枚のポスター制作に挑んだ広島出身のデザイナー、片岡 脩(1932-1997)の作品も特別展示します。

デザインによって伝えられる鮮明なメッセージ。ヒロシマの記憶と未来への願いについて、多くの方々と考える機会となれば幸いです。

「建築」への眼差し -現代写真と建築の位相-

ARTLOGUE 編集部2018/08/09(木) - 19:43 に投稿
杉本博司「サヴォア邸」(建築家:ル・コルビュジエ)(c)Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi


発明家ニセフォール・ニエプスによって撮影された世界で最初の写真が、作業場の窓から見える納屋と鳩小屋であったように、19世紀に誕生した写真は当初から建築と強く結びついていました。特に20世紀の近代建築運動では、多くの建築家が自らの建築を社会に認知させ、その運動を推進する手段として写真を重視していました。そこで強調されたのは、写真が有する記録媒体としての透明性であり、この傾向は今日でも建築ジャーナリズムを中心として大量に生産・消費される建築写真に受け継がれています。その一方で、そうした建築写真とは微妙に異なる立ち位置から建築に関心を示す写真家や現代美術家がいます。

親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館

ARTLOGUE 編集部2018/07/22(日) - 15:49 に投稿

井上涼氏のコメント

なりきると、びじゅつはどんどん楽しくなる

 

東京国立博物館は、2018年夏のファミリー向け企画・親と子のギャラリーとして「びじゅチューン!」とのコラボレーションによる参加・体験型展示を行います。
「びじゅチューン!」は、アーティストの井上涼が作詞・作曲・歌・アニメーションを手がけるNHK Eテレの番組。豊かで自由な想像力で美術の楽しみを広げ、多くの子どもたちから支持を得ています。

特別展 縄文―1万年の美の鼓動

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 14:31 に投稿

今から約1万3000年前、氷期が終わりに近づいて温暖化が進み、入り江や干潟が生まれ、現在の日本列島の景観が整いました。この頃に日本では土器作りが始まります。縄文時代の幕開けです。当時の人びとは、自然環境を生かして狩猟や漁撈、採集による生活を営んでいました。彼らが日々の暮らしのなかで作り出した、土器や石器、土偶や装身具などのさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。躍動感あふれる《火焰型土器》やユニークな姿形をした《遮光器土偶》は、縄文時代の造形美を象徴するものとして広く知られていますが、1万年続いた縄文時代には、まだまだ知られていない多彩な造形が数多くあります。

本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な「美のうねり」を体感できる展覧会です。

 

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 – 1780年パリに始まるエスプリ

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 15:01 に投稿

時空を超える宝飾芸術の世界 1780年パリに始まるエスプリ

The Worlds of Chaumet, The Art of Jewellery Since 1780


東京の三菱一号館美術館にて開催中の「ショーメ時空を超える宝飾芸術の世界 - 1780年パリに始まるエスプリ」展は、ショーメの歴史、文化、サヴォワールフェール、スタイルを巡る新たな旅です。メゾンが築き上げてきた芸術との歴史的なつながりは、日本で西洋近代の造形・視覚芸術を中心に活動してきた三菱一号館美術館の使命と共鳴しています。

本展はルーヴル美術館名誉館長のアンリ・ロワレットと三菱一号館美術館館長の高橋明也の共同監修の下、それぞれ異なるテーマに沿って展開し、ジュエリーと芸術的潮流、また歴史的作品と現代の作品との絶え間ない対話によって彩られます。さらにビュロー・ベタク社がデザインする展示演出(セノグラフィー)によって、今まで見たことのない新たなジュエリーの魅力と出会うことになるでしょう。