横浜美術館

横浜から世界へ発信! 今最も刺激溢れる現代アート展「ヨコハマトリエンナーレ2020」

遠藤 友香2020/04/22(水) - 21:11 に投稿

横浜トリエンナーレは、3年に一度開催される現代アートの国際展です。2001年の初開催からまもなく20年目となり、自らの立ち位置を再確認する時期を迎えています。ヨコハマトリエンナーレ2020では、テーマを「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」とし、目まぐるしく変化する世界の中で、大切な光を自ら発見してつかみ取る力と、他者を排除することなく、共生のための道を探るすべについて、みなさんと一緒に考えます。

ヨコハマトリエンナーレ2020メインビジュアル

横浜美術館コレクション展

ARTLOGUE 編集部2018/10/28(日) - 20:19 に投稿

2018年7月14日(土)開幕の横浜美術館コレクション展は、会期の重なる2つの企画展「モネ それからの100年」「駒井哲郎―煌(きら)めく紙上の宇宙」と関連し、「モネ それからの100年展に寄せて」と「幻想へのいざない   駒井哲郎展をきっかけに」の2つのテーマで構成します。

 

クロード・モネ(1840-1926)が活躍した同時代の日本では、チャールズ・ワーグマンなどが来日して外国人の視点で日本の風景や風俗を描いた一方、高橋由一や五姓田義松(ごせだよしまつ)など、ワーグマンに西洋のものの見方や絵画技法を学び、対象を忠実に描く画家たちが現れるなど、東西交流による新しい美術が生まれていました。

小林清親(こばやしきよちか)は、文明開化の街を題材に、西洋の遠近法や陰影法を取り入れて浮世絵版画に新境地を拓き、開港間もない横浜から発した宮川香山(みやがわこうざん)の「真葛焼(まくずやき)」は、世界各地の万国博覧会に出品され高い評価を得ました。近代化への活力あふれる時代の日本の美術の一端をご紹介します。
 

養老孟司がアートの可能性について語る!ヨコハマトリエンナーレ2017公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」いよいよ始動。参加者募集

ARTLOGUE 編集部2016/12/19(月) - 02:26 に投稿

PRESS RELEASE

2017年1月15日、ヨコハマトリエンナーレ2017構想会議メンバーの養老孟司が登壇し、0と1で構成されるデジタルの世界が広まる現代社会の中で、「0と1の間」という無限の世界に広がるアートの可能性について探る公開対話を行います。

ヨコハマトリエンナーレ2017公開対話シリーズ
「ヨコハマラウンド」ラウンド1<0と1の間にあるアート>

0と1で構成されるデジタルの世界が広まる現代社会の中で、「0と1の間」に広がる、無限の世界に広がるアートの可能性について探ります。

 

「BODY/PLAY/POLITICS」横浜美術館 フォトレポート & シェアするだけチケットプレゼント!

ARTLOGUE 編集部2016/11/21(月) - 22:44 に投稿

カラダが語りだす、世界の隠された物語

本展で紹介するのは、人間の身体や集団としての行動、超自然的な存在など、歴史を通じて作り上げられた身体が生み出すイメージの数々をモチーフに、それぞれの角度から作品化していく現代の作家たちの作品です。

わたしたちはしばしば、ある身体に対して「健康/不健康」とか、「美しい/醜い」といった感覚を抱いたり、特定の行動の中に「典型的な日本人」といった形容で何かの集団を代表するイメージを思い描くことがあります。あるいはほんの少しその印象が食い違うだけで、とても奇妙な感覚を覚え、全く異なる意味を感じ取ってしまうこともあるでしょう。

肌の色、民族や宗教、性差や生活のスタイルまで、さまざまな違いのある人々が同居する世界では、個々の身体が持つ色や形状、振る舞いなど、本来特定の意味などなかったはずのものにも長い時間の中で価値の差別化が生じ、不幸な歴史へと繋がったことも少なくありません。

ヌード NUDE ─英国テート・コレクションより

ARTLOGUE 編集部2017/12/06(水) - 07:45 に投稿
デイヴィッド・ホックニー 《23, 4歳のふたりの男子》C.P. カヴァフィスの14編の詩のための挿絵より
1966年 エッチング、アクアチント/紙 34.5×22.3cm Tate: Purchased 1992 ⓒ David Hockney

 

ヌード ─人間にとって最も身近といえるこのテーマに、西洋の芸術家たちは絶えず向き合い、挑み続けてきました。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなりました。

「石内 都 肌理(きめ)と写真」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 02:47 に投稿
《Mother's #35》2002年 ©Ishiuchi Miyako

 

横浜の地に暗室を設けて早くも40年の歳月が過ぎた。暗室から生まれた写真はヴィンテージプリントとなり、時間と空気をたっぷり吸って粒子の粒を際だたせる。横須賀からスタートした写真の行方は、固有の気風をのせて歴史と身体と遺されたもの達が一体となり、肌理(きめ)を整え、未来へ向けて発信する。

石内 都

 

石内都(1947年生まれ)は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりです。

多摩美術大学で織りを学んだ石内は、1975年より独学で写真を始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集めました。

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」

ARTLOGUE 編集部2017/10/01(日) - 23:23 に投稿

ヨコハマトリエンナーレ2017

横浜トリエンナーレは、3年に1度開催される現代アートの国際展です。
タイトルの[島][星座][ガラパゴス]は、接続や孤立、想像力や創造力、独自性や多様性などを表すキーワードです。
いま、世界はグローバル化が急速に進む一方で、紛争や難民・移民の問題、英国のEU離脱、ポピュリズムの台頭などで大きく揺れています。 
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」では、「接続」と「孤立」をテーマに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えます。

本トリエンナーレでは、アーティストを厳選し、その多くが複数作品を展示することで、小さな個展群が緩やかにつながり、星座あるいは多島海を形作るように展覧会を構成します。また、幅広い分野の専門家が参加する公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」を通して討論を重ねます。視覚と対話の両面から深くテーマを掘り下げ、「議論」や「共有・共生」の機会となることを目指します。

先行きの見えない複雑な時代に、人間の勇気と想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか。 多くの人々とともに考え、開国、開港の地・横浜から新たな視点を発信します。

 

駒井哲郎―煌(きら)めく紙上の宇宙

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 21:32 に投稿
日本における現代銅版画の先駆者(パイオニア)である駒井哲郎(1920-1976)は、深淵な詩的世界が刻まれた版画により、国内外で高く評価されてきました。黒いインクと白い紙の豊かな表情のなかに立ち上がる、夢と狂気のあわいを彷徨う駒井の宇宙。それは、デジタル時代の今こそ観る者を魅了します。 駒井は銅版画を追求した一方、詩