和歌山県紀南地域で新たな芸術祭「紀南アートウィーク2021」が開催!!「ドクメンタ15」のアーティスティック・ディレクター「ルアンルパ」のアデ・ダルマワン等国内外のアーティストが参加

ARTLOGUE 編集部2021/11/07(日) - 21:00 に投稿
和歌山県紀南地域で新たな芸術祭「紀南アートウィーク2021」が開催!!「ドクメンタ15」のアーティスティック・ディレクター「ルアンルパ」のアデ・ダルマワン等国内外のアーティストが参加

2021年11月18日(木)~11月28日(日)の11日間、和歌山県紀南地域を舞台とするアートイベント「紀南アートウィーク2021 -籠もる牟婁 ひらく紀南-」が開催されます。

紀南地域イメージ図

紀南地域イメージ図

世界遺産の「熊野古道」で知られる紀南地域には豊かな自然と古からの信仰、歴史が息づいています。その独自の文化的土壌は、これまで南方熊楠や長沢芦雪といった奇想天外な人物を輩出してきました。

このプロジェクトの発起人であり総合プロデューサーは紀南出身の藪本雄登氏。

藪本雄登氏
藪本雄登氏

22歳でカンボジアに法律事務所を創業し、現在は世界18ヶ国で事務所を展開するキャリアの持ち主で、アジア太平洋地域の映像作品を中心としたコレクションを有するアウラ現代藝術振興財団の代表でもあります。またアーティスティック・ディレクターは、横浜美術大学学長かつ森美術館理事の宮津大輔氏が、地域活性化プロデューサーは森重良太氏が務めます。

宮津大輔氏
宮津大輔氏

紀南地域のある牟婁(むろ)郡の「牟婁」という地名には「籠もる」「隠る」「神々の室」という由来があり、豊かな山林資源の中に籠り、内面的な世界を探求することに秀でた歴史的な特色があります。その一方で、本州最南端の半島である紀南地域は、「開放性」を特色とし、かつて黒潮ともに移民文化を醸成してきました。

今回「紀南アートウィーク」では地域独自の「『籠りの文化』と『港の文化』」に着目し、紀南地域の様々な場所や施設に地域ゆかりのアーティスト、国際的に活躍するアーティスト等の現代アート作品を展示します。会場が持つ歴史、物語を丹念に掘り起こすキュレーションは必見です。
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加えて、アートのみならず紀南に関わる文化や風俗について様々なシンポジウムや、教育機関、博物館等との共同ワークショップ、トークセッションも行われ、全体を通して「紀南」の魅力が多面的に体感出来るプログラムとなっています。

なお、「紀南アートウィーク」で他にも注目すべきは、行政予算や補助金に頼らない体制作りを目指している点。
初年度は実行委員長でもある薮本氏の自己資金を中心に協賛や寄付を募る等し、民間主導かつ持続可能なアートプロジェクトの在り方にも挑戦しています。

初開催に向け、現在クラウドファンディング・プラットフォームの「MotionGallery」でもクラウドファンディングを実施中(2021年11月16日まで)です。

大きな志の下、現代アートとのケミストリーで「紀南」の魅力を全世界へ発信していく本プロジェクトから目が離せません。

 

​​​​開催概要
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「紀南アートウィーク2021 -籠もる牟婁 ひらく紀南-」
会 期:2021年11月18日(木)~11月28日(日)
*会期中無休
会 場:和歌山県紀南地域 田辺市・白浜町内各所
*複数個所
時 間:各展示会場に準ずる
料 金:無料
*会場によって別途入場料が必要な場合あり
URL:https://kinan-art.jp/

※公式ガイドブックデータは以下よりダウンロードいただけます(ダウンロード期限:2021年11月28日(日))。
https://xgf.nu/4AMf

〈出展アーティスト〉
◯白浜エリア
■南紀白浜空港
一柳慧(日本)

■川久ミュージアム
ホー・ツーニェン(シンガポール)
アデ・ダルマワン(インドネシア)
ウー・チャンロン
磯村暖(日本)

■アドベンチャーワールド
長谷川愛(日本)
岸裕真(日本)

■真珠ビル
志村信裕(日本)※田辺エリア「田辺駅前商店街」でも展示
小林健太(日本)
ミン・ウォン(シンガポール)
河野愛(日本)※白浜町内各所でも展示

■白浜町内各所
河野愛

◯田辺エリア
■高山寺
アピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ)
前田耕平(日本)※南方熊楠顕彰館でも展示

■田辺駅前商店街
山内光枝(日本)
アフ(アフザル・シャーフュー・ハサン) (モルディブ共和国)
志村信裕

■南方熊楠顕彰館
前田耕平

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