「BODY/PLAY/POLITICS」横浜美術館 フォトレポート & シェアするだけチケットプレゼント!

ARTLOGUE 編集部2016/11/21(月) - 22:44 に投稿

カラダが語りだす、世界の隠された物語

本展で紹介するのは、人間の身体や集団としての行動、超自然的な存在など、歴史を通じて作り上げられた身体が生み出すイメージの数々をモチーフに、それぞれの角度から作品化していく現代の作家たちの作品です。

わたしたちはしばしば、ある身体に対して「健康/不健康」とか、「美しい/醜い」といった感覚を抱いたり、特定の行動の中に「典型的な日本人」といった形容で何かの集団を代表するイメージを思い描くことがあります。あるいはほんの少しその印象が食い違うだけで、とても奇妙な感覚を覚え、全く異なる意味を感じ取ってしまうこともあるでしょう。

肌の色、民族や宗教、性差や生活のスタイルまで、さまざまな違いのある人々が同居する世界では、個々の身体が持つ色や形状、振る舞いなど、本来特定の意味などなかったはずのものにも長い時間の中で価値の差別化が生じ、不幸な歴史へと繋がったことも少なくありません。

「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」 フォト&ビデオレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/12(土) - 22:43 に投稿

京阪電車中之島線 なにわ橋駅の地下1階コンコースにあるアートスペース「アートエリアB1」で本日から「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」が開催。
鉄道芸術祭は"鉄道"のもつ車両や沿線図、先進的な技術など魅力と、その創造性に着目して行われるアートプロジェクトです。
第6回目は「ストラクチャーの冒険」と題し、鉄道がもたらした社会システムなどの様々なストラクチャー(構造、機構など)に着目しています。
本展では、物理的構造をつくる現代美術家の榎忠、システム的構造をつくる音楽クリエイティブチームのインビジブル・デザインズ・ラボ、イメージ的構造をつくる漫画家の五十嵐大介の3組の作品で構成されています。

アートとしての「アンティキテラ島の機械」

鈴木拓也2016/11/12(土) - 12:57 に投稿

1世紀以上前に海底から引き揚げられた「アンティキテラ島の機械」は、古代ギリシアの技術力に対する現代人の認識を根底から覆す遺物でした。この機械に触発され、これまで多くの研究者やアーティストが、復元模型やアート作品を制作してきました。本稿では、そうした作品をいくつか紹介します。

 

アンティキテラ島の機械とは?

アンティキテラ島と聞いて、その場所をぱっと思い浮かべられる日本人は、ほとんどいないかと思います。これは、ギリシャ南部をかたちづくるペロポネソス半島最南端から、南へ100キロメートルほど沖合に位置する小さな島です。この島からさらに南へ100キロメートルほどのところにクレタ島があります。言い換えれば、アンティキテラ島は、ペロポネソス半島南端とクレタ島の中間地点にあることになります。上空から見た島の形状は菱形で、面積は約20平方キロメートル。東京都多摩市とほぼ同じ広さがありますが、人口は数十人ほどで、たまにフェリーが立ち寄る程度の僻遠の孤島です。大半のギリシャ人ですら、この島の場所を知りません。しかし、ある遺物の発見によって、一部の人たちによく知られるようになりました。

連載 『子どもと一緒にアートなお出かけ』 第二話 「赤ちゃんと美術鑑賞は誰のため?」

Seina Morisako2016/11/05(土) - 07:37 に投稿

アートブロガーのSeina Morisakoです。第一話を読んでくださったみなさん、赤ちゃんと一緒にアートなお出かけって実はそんなに難しくないということが分かって頂けましたか?そうです。美術館にチケットを買って静かに全部見なくてもアートなお出かけは可能なんです。どうでしょう?もうお出かけ頂きましたか?

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「つくることは生きること 震災 《明日の神話》」展 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/05(土) - 07:35 に投稿

阪神淡路大震災から 21 年、東日本大震災から 5 年を迎えた今年、熊本地震が起こりました。いつどこで大きな地震が起こってもおかしくない日本。地震や津波によって、多くのものを失いか ねない危うさの中で私たちは生きています。
地震によって引き起こされる多くの悲しみや苦しみの中で、創作や表現活動など、芸術や アートと呼ばれる活動は何ができるのか。
本展では、東日本大震災から 5 年を迎えた今年、東北の被災者やアーティストの作品、そして岡本太郎の代表作《明日の神話》を通してその可能性を問いかけます。
震災直後から被災各地へ赴き、創作活動を通じて被災者支援を行ってきたアーツフォーホープ の活動と、そこで生み出された作品や人々の姿を紹介するとともに、被災後もそれぞれの視点から作品をつくり続けるアーティストたちの作品を展示します。さらに、原爆をモチーフに誇らかに立ち続ける人間の姿を描いた岡本太郎の《明日の神話》を展示し、岡本が作品に込めたメッセ ージを東北に向けたまなざしともに紹介します。

 

「龍野アートプロジェクト2016 国際芸術祭 時空の共振」 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2016/11/04(金) - 12:14 に投稿

龍野アートプロジェクトは、地域に残された文化遺産の保存活用と文化芸術活動の発信を目的に2011年より毎年開催されています。

瀧野は、古い城下町として栄えてきました。白壁の通りや、旧醤油蔵、龍野城跡など、昔ながらの風情の残る町は三木露風(詩人、童謡作家)、三木清(哲学者)や、近年では野村仁(アーティスト)、芸術監督でもある加須屋明子(京都市立芸術大学教授)、薮田翔一(現代音楽作曲家)など、多くの文化人を輩出しています。

会場はたつの市龍野町旧市街の旧龍野醤油同業組合事務所・同組合醸造工場(国登録有形文化財)を中心に、古民家などに作品が点在しています。また、期間中には薮田翔一作曲 オペラ『大奥』が上演されたり、今年は関連企画として、地元を拠点に制作している作家などの作品を龍野アートプロジェクト+ (プラス)で紹介しています。

静かで情緒豊かな町で、ゆっくりと芸術鑑賞はいかがでしょうか。

 

FLASHBACK ARTLOGUE TOPICS 2016.10

ARTLOGUE 編集部2016/11/02(水) - 09:25 に投稿

「FLASHBACK ARTLOGUE TOPICS 2016.10」 2016年10月 ARTLOGUEに載った記事の一覧です。

 

【アートコラム】

◯ 米国のハロウィン・アートをピックアップ : 鈴木拓也
http://www.artlogue.org/t-suzuki-halloween-2016/

◯ 昭和歌謡を愛する謎の屋台女 菅沼朋香との一問一答 : 松宮 宏
http://www.artlogue.org/matsumiya-walk-01/

◯ 連載 『子どもと一緒にアートなお出かけ』 第一話 「初めてのお出かけに美術館はいかが?」 : Seina Morisako
http://www.artlogue.org/art-meets-child-01/

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米国のハロウィン・アートをピックアップ

鈴木拓也2016/11/01(火) - 09:57 に投稿

毎年、この時期になると米国各地で、ハロウィン・アートの展示会や即売会が催されます。出される作品の大半は、地元アマチュアの手による素朴で民芸品的なものですが、中には素晴らしいアートと呼ぶにふさわしいもあります。

今回の記事では、そういった米国発のハロウィン・アートを選りすぐって紹介いたします。

 

昭和歌謡を愛する謎の屋台女 菅沼朋香との一問一答

松宮 宏2016/11/01(火) - 08:46 に投稿

アートとは何か? 作者が「これはアートです」と言えばアート。それが定義と言えば定義。デザインは目的があって解決がある。構造も文脈も必要。

アートは自由自在です。
とはいえ皆さん、自由自在はいいですが作品を観て「いったいこれは何か?」と思うこと多くないですか? わからない。意味不明。
じゃあ作った人に訊いてみよう。とはいえ、意味不明な作品を作った人に訊けば意味不明な解説が返ってきて、アタマは余計に混乱するかも。
でも訊いてみなきゃらはじまらない。ということで訊いてみました。
今回は菅沼朋香との一問一答。
六甲ミーツ・アートで「スタンドまぼろし」を開店中です。
語ってみれば深イイ話。

 

松宮(以後M)「久しぶりね。名古屋芸大で会った時からこんな作品作ってたっけ?」

菅沼(以後S)「はい、やってました」

M「名古屋のあとは新宿ゴールデン街でお勤めしてたよね」

S「渚ようこさんのお店です。バイトですけど」

「手のひらの自然-蕪村と若冲」京菓子展 2016 大賞決定!有斐斎弘道館

ARTLOGUE 編集部2016/10/29(土) - 12:13 に投稿

2016年10月29日、公益財団法人 有斐斎弘道館の主催する 「手のひらの自然-蕪村と若冲」京菓子展 2016 の受賞作品が発表されました。

今年のテーマは江戸時代に活躍した絵師、与謝蕪村と伊藤若冲です。蕪村は中国の文人画の技法による山水図を得意とし、若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた作品が有名です。この相反する絵師をテーマに、現代の職人達が京菓子つくりに挑みました。
審査は蕪村と若冲の特徴をどう捉えるのかといった視覚面だけではなく、「銘」(お菓子の名前)や「食べる」ことも評価対象に行われました。

デザイン部門12作品、実作部門25作品の入選作品が展示されている展覧会は、弘道館と二条城にて11月6日(日)まで開催しています。