ルイ・ヴィトンや日清食品からの圧力のみならず、殺害予告、通報にも屈せず表現をつづけるアーティスト 岡本光博 | 表現の不自由時代 01

ARTLOGUE 編集部2018/07/23(月) - 09:00 に投稿

昨今、日本ではアートの現場への政府や行政の介入・検閲、市民からの抗議、インターネット上での誹謗中傷などが増え、「表現の自由」に対して不寛容になってきています。パリに本部を置く、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」が世界180カ国・地域を調査対象とした「報道の自由度ランキング2018」でも日本は67位と誇れない順位です。

「表現の自由」は決してアーティストや表現者だけの権利ではありません。「表現」はともすれば資本力や権力によって歪められかねない「思想及び良心の自由」を守るために国民全員が持つ武器であり、「表現の自由」はそのために守られるべき最低限の権利です。

連載「表現の不自由時代」では、アーティストの活動や軌跡、「表現の自由」が侵された事例などをインタビュー形式でお伝えします。
本連載を通じて、「表現の自由」について考え、議論するきっかけが生まれ、より健全かつ自由な表現活動が出来る社会になることを期待しています。

掲載予定アーティスト
会田誠、岡本光博、鷹野隆大、Chim↑Pom 卯城竜太、藤井光、ろくでなし子、他

 

表現の不自由時代 バックナンバ

【PICK OUT ARTS!! 今日は13本】村上隆、ラッパーのDrakeとコラボレーション!?他/2018.07.22

ARTLOGUE 編集部2018/07/22(日) - 17:43 に投稿
作者 thierry ehrmann from Saint Romain au Mont d'Or, France, Europe (Takashi Murakami, painted portrait DDC_0457) [CC BY 2.0 ], ウィキメディア・コモンズ経由で


「PICK OUT ARTS」
今日は13本!!

 

親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館

ARTLOGUE 編集部2018/07/22(日) - 15:49 に投稿

井上涼氏のコメント

なりきると、びじゅつはどんどん楽しくなる

 

東京国立博物館は、2018年夏のファミリー向け企画・親と子のギャラリーとして「びじゅチューン!」とのコラボレーションによる参加・体験型展示を行います。
「びじゅチューン!」は、アーティストの井上涼が作詞・作曲・歌・アニメーションを手がけるNHK Eテレの番組。豊かで自由な想像力で美術の楽しみを広げ、多くの子どもたちから支持を得ています。

【PICK OUT ARTS!! 今日は13本】美術の修復もサイエンス!えっ!?バクテリアが絵画の汚れをとるの?他/2018.07.21

ARTLOGUE 編集部2018/07/21(土) - 19:19 に投稿
19世紀スペインの画家エリアス・ガルシア・マルティネスフレスコ画《 Ecce Homo》。こちらは修復前です。

かつて憧れた職業の一つが美術作品の修復士。

学芸員資格取得で実習にいった際、とある一室に案内されました。

そこは修復士の方のお部屋。そちらの美術館では屏風や掛け軸、絵巻物等日本の古美術を扱っていて、修復士の方も膠(にかわ)を煮、表具を修復されていました。

修復する美術作品が、どのような材質で、どのようにつくられているのか、表には見えない部分まで知った上で、最良の方法で次の世代に作品をバトンタッチしていく仕事がとてもかっこよく思えました。

でも、「修復士になりたいんだ!」という私に対して、知り合いは全員「やめたら」の一言。
「あっ」の一言で、貴重な美術品が無残なことになる未来が瞬時に浮かんだそうです。

2018年【大阪】国立国際美術館 周辺ランチ・グルメおすすめ9選!:腹が減ってはアートは見れぬ

ぱたぱた2018/07/21(土) - 10:51 に投稿
人気グルメレビュアーが国立国際美術館周辺の本当に美味しいお店、メニューを厳選チョイス。国立国際美術館でアートを鑑賞したあと、美味しいグルメ・ランチを堪能し、疲れた頭をリフレッシュ。アートとグルメで心と体に潤いを。

【PICK OUT ARTS!! 今日は14本】託児が出来る日も!パパママにうれしい東京都美術館のサービスとは?他/2018.07.20

ARTLOGUE 編集部2018/07/20(金) - 22:37 に投稿
作者 Wei-Te Wong from Taipei City, Taiwan, Republic of China (上野公園) [CC BY-SA 2.0 ], ウィキメディア・コモンズ経由で

1969年7月20日。人類が初めて月面に降り立った日。

この日アポロ11号は、月面の「静かの海」に着陸しました。

この月面に実は「ミュージアム」があるのをご存知ですか?

アポロ11号が有人の月面着陸を成功させたわずか4ヵ月後、アポロ12号が月面調査で発射されています。

その際、アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグを含む6名のアーティストを巻き込んだ秘密のプロジェクトが進められていました。

それは、彼らのドローイングを月面に残してくること。

6人それぞれの作品は、1.9×1.3cmというとても小さなセラミックウェハー1枚の上にまとめて描き出され、アポロ12号の脚部分にひっそりと隠されました。

このセラミックウェハーの名前こそ「ムーンミュージアム」。

【PICK OUT ARTS!! 今日は15本】グラフィティはアート?それとも違法な落書き?他/2018.07.19

ARTLOGUE 編集部2018/07/19(木) - 22:02 に投稿
作者 Photo BitBoy, Signature probably Banksy (https://www.flickr.com/photos/bitboy/246806369/) [CC BY 2.0 ], ウィキメディア・コモンズ経由で


グラフィティと著作権。

今年に入ってからロサンゼルスを中心に活動するアーティスト REVOK(レヴォク)が、自身のグラフィティ作品に対する「著作権侵害」で、大手アパレルブランドH&Mを訴えました。

H&Mがキャンペーン用に撮影した写真にREVOKの作品が写っていたことを発端に始まったこの訴訟でフォーカスされたのは、グラフィティをアートとするか、それとも違法な落書きとするか。

町工場×テクノが生み出すグルーヴで無我の境地へ。ストレスが消えてく「INDUSTRIALJP」の癖になる音と映像

nanchatic2018/07/19(木) - 18:54 に投稿


町工場を音楽レーベル化するプロジェクトINDUSTRIALJP。日本のテクノロジーを下支えする町工場の中でメカニカルに動き続ける工作機械が響かせる音と映像を、気鋭のトラックメーカーがテクノミュージックへと一変させるプロジェクトです。YouTubeのビデオシリーズを視聴すると、日頃のストレスを忘れさせてくれる「インスタント無我」な境地が体験できますよ。

画像を削除しました。

 

コレクションを核に 関西ゆかりのデモクラートの作家たち 泉茂・山中嘉一・吉田利次・吉原英雄

ARTLOGUE 編集部2018/07/19(木) - 13:46 に投稿
吉原英雄《きりきり舞い》1956年 石版  和歌山県立近代美術館蔵

 

「デモクラート美術家協会」は、1951年に画家の瑛九を中心として結成された美術グループです。既成の美術団体や画壇の権威主義を拒否し、一切の公募展に出品しないことを申し合わせ、自由と独立の精神による制作を目指して、当初10名の美術家たちが創立会員として参加しました。同会の特徴は、東京、大阪、宮崎と拠点が分散しており、参加者も画家のほか、デザイナー、写真家、評論家、舞踏家と幅広い領域に跨っていたことです。1957年に解散するまで、グループ展の開催や機関誌の発行といった同会の活動を創作の出発点として、後に内外で活躍する多くの美術家たちを輩出しました。

泉茂(1922-1995)は、同会の創立会員であり、関西における活動の中心的存在でした。1953年よりエッチング、1955年よりリトグラフの研究と制作にほぼ独学で取り組み、若い美術家たちに版画制作の機会を与える役割も果たしました。