明治金工の威風―高岡の名品、同時代の名工

ARTLOGUE 編集部2019/08/03(土) - 02:31 に投稿
加賀藩二代藩主・前田利長以来の金属工芸のまち・高岡では、明治時代にはじまる工芸振興の大きなうねりのなかでわざが向上し、高い発信力をもちました。多くのすぐれた作家や職人、銅器商たちによって「高岡銅器」が発信され、国内外の博覧会などで多くの賞を受けました。 本展では、この威風にみちた時代における金工の名品が勢揃いします。高岡で生まれた名作を展示して地域の工芸史に光を当てつつ、国際的に活躍した同時代の金工家による仕事も紹介。「東京国立博物館所蔵品貸与促進事業」の一環として行われる本展の目玉は、高岡の名工が制作し1873年のウィーン万国博覧会にも出品された高さ約127cmの大作の里帰り展示です。 ダイナミックな人・もの・わざの交流と洗練の歴史を経て現在まで受け継がれてきた超絶技巧の世界を、お楽しみください。

写真の時間

ARTLOGUE 編集部2019/08/03(土) - 02:30 に投稿
TOPコレクションは東京都写真美術館の収蔵作品を紹介する展覧会です。今年のテーマは「イメージを読む」。 作品という視覚的なイメージとその読み解き方を考えます。本展は35,000点を超える当館コレクションから選び抜かれた個々の作品や、複数点からなるシリーズ作品が語りかけてくる物語に着目します。作品の背後にある意味やイメージを結びつける関連性を浮き上がらせることで、さらに写真というメディア自体が内包している普遍的な物語に目を向けることで、「イメージを読む」という豊かな鑑賞体験へと観客の皆様を誘います。 「写真の時間」展では、写真が持つ時間性と、それによって呼び起こされる物語的要素に焦点を当ててご紹介するものです。写真とは、一瞬の時間を切り取ったものと捉えられるかもしれません。しかしながら、例えば私たちがある写真を目にする際、そのイメージは記憶の奥深くにまで働きかけ、現在だけでなく、過去や未来、はたまた音や匂いといった視覚以外の感覚をも喚起することもあるでしょう。そのようにして、私たちは写真に時間の流れや物語を感じとるのです。 この展覧会では、写真と時間、そしてそこに横たわる物語との関係性を、「制作の時間」、「イメージの時間」、「鑑賞の時間」という3つのキーワードによって探ります。「写真の時間」を、どうぞお楽しみください。

足立美術館  開館50周年記念 横山大観の全貌

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
足立美術館は、島根県安来市出身の実業家・足立全康(1899-1990)が蒐集した美術品をもとに、1970年(昭和45)11月に開館しました。雄大な自然を借景にした日本庭園と横山大観をはじめとする近代日本画コレクションを柱とし、開館以後もその拡充に努めてきました。特に大観の作品は初期から晩年に至る約120点を所蔵し、その中には院展出品作など各年代の代表作が含まれることから、「日本一の大観コレクション」とも評されています。 横山大観(1868-1958)は、明治・大正・昭和の画壇を牽引した近代日本画の第一人者です。70年に迫る画業の中、常に画壇の第一線に立って活躍し、近代美術史に数多くの名作を遺しました。没後60年以上を経た現在も、その名声は色あせることなく生彩を放っています。 本展では、足立美術館が誇る横山大観コレクションの中から、本画※のみを100点選び、展示替えなしで一挙公開されます。同館ではこれまで10年おきに大規模な大観展が開催されてきましたが、本展は2010年(平成22)に開設した新館で初めて行う過去最大の展覧会です。これまで全国の美術館で開かれてきた大観の回顧展の中でも、100点もの本画が一堂に会するのは初めてのこととなります。 初期の出世作として名高い「無我」から、朦朧体の傑作「曳船」、当館の大観コレクションを象徴する「紅葉」、画業50年を記念して描かれた連作『山海二十題』(通称「海山十題」)のうち「雨霽る」「海潮四題・夏」を含む8点、最晩年の名作「霊峰夏不二」「山川悠遠」まで、横山大観の本画100点が展示されます。 横山大観の画業の全貌、そして足立美術館の大観コレクション の全貌を一望する絶好の機会となることでしょう。 ※「本画」とは、日本画の完成作品のこと。写生や下図を含まない。

魯山人館開館記念展  美の創造者 北大路魯山人

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
足立美術館は開館50周年を記念し、同館が所蔵する北大路魯山人の作品だけを展示する新たな施設「魯山人館」を2020年4月1日に新設します。そのオープンに合わせて開催する本展では、同館が誇る北大路魯山人コレクションから、新収蔵品を含む約120点の厳選された名品が一堂に展示されます。 北大路魯山人(1883-1959)は若くして書と篆刻で身を立て、当時の風流人との交流を通じて料理と美術に開眼すると、美食道楽が高じて料亭「星岡茶寮」を開設。料理人としての声望も得るとともに、食の空間を彩る食器や花器、絵画や調度などを手がけました。書画、陶芸、漆芸など、それらの作品はあらゆる分野で濃密な個性を放っています。 同館の魯山人コレクションは、横山大観コレクションと同じく、その作品に魅せられた創設者・足立全康(1899-1990)によって200点余りが蒐められました。全康の没後も、創設者の遺志を継いだ現館長・足立隆則(1947-)が精力的に蒐集し続けた結果、魯山人作品の最高峰のひとつに数えられる「金らむ手津本」(金襴手壷)や刻字看板の大作「淡海老鋪」、書の代表作として知られる「いろは屛風」など、約400点を所蔵するに至っています。

奇界遺産2019展 WUNDER in NAMBA

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
昨年、なんばパークスで開催した、Exhibitionから1年余り。今回はさらにスケールを増し、なんばスカイオ7階コンベンションホールにて、フォトグラファー佐藤健寿氏の「奇界遺産」展を開催いたします。 今回は未発表作品・関西初展示作品も数多く、巨大画面に映る映像と佐藤氏制作の<音>が充満する空間の中、好奇心と想像心をかき立てる佐藤健寿ワールドをぜひご堪能ください。

Electric Media ラジオの時代

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
国際デザインセンターは、20世紀のデザイン史において日本の産業デザインにも大きな影響を与えた、1930年代アール・デコ期のアメリカのデザイン製品を所蔵しています。 コレクションは、グラフィック作品から家具や食器などのプロダクト製品までライフスタイル全般にわたる多様なもので、作品数は約2,000点余りにおよびます。コレクションシリーズ展では、毎回テーマを設け、当時の作品をご紹介しています。

秋野不矩展

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
秋野不矩(あきのふく、1908-2001) は現在の静岡県浜松市に生まれた女性画家です。1930年から官展への人物画出品を経て、1948年に日本画の革新をめざす美術団体「創造美術」(現・創画会) の結成に参加。1962年に現・タゴール国際大学( 西ベンガル州・シャンチニケタン) での日本画客員教授としてインドに渡ると、その後生涯で14回インドに訪問し、その印象を創画展や個展などで発表し、高く評価されました。作品にはインド特有の強烈な日差しや暑さ、雨季に一変する川の様子、さらに力強く生きる人々が描かれるとともに、その根底には伝統的な岩絵の具の技術があり、また近代絵画としてのモダンで斬新な構成があって我々を魅了します。 その目覚ましい活躍は毎日芸術賞(1986年)、日本芸術大賞(1993年)、文化勲章受章(1999年) へと結実しました。また戦後は絵本原画も精力的に制作しています。 本展は、県内では2008年に神奈川県立近代美術館葉山館で開催されて以来11年ぶりとなる回顧展で、インドに取材した代表作など50点により、そのおおらかで気高い画業の高みを紹介します。

藤城清治版画展

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:31 に投稿
作家の藤城清治氏は、「影絵作家」として数多くの賞を受賞しており、「光と影の詩人」と称され国内外に多くのファンを持ちながら、95歳になった現在も作品制作に力を注いでいます。本展では、版画作品約50点を展示販売。藤城氏の分身といえるほど大変思い入れの深い「こびと」、「ねこ」、「かえる」のケロヨンなどのキャラクターとの出会いが楽しめる童話の世界、緻密な風景画など幅広いテーマで独特の世界を創り続け、子どもから大人まで楽しめる作品となっています。

秋季企画展 本草画家 齋田雲岱のつなぐ縁 ―大岡雲峰・瀧和亭・春木南湖・谷文晁・岡田閑林―

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:30 に投稿
齋田記念館の母体である齋田家は、江戸後期よりこの地・代田村の名主を世襲し、農業のかたわら文芸も修め、多くの文人を輩出してきました。特に、八代東野(1773-1852)は、儒学・詩文・書に優れ、その子・九代雲岱(1801-1858)は、画に秀で、当時の高名な画家・大岡雲峰に学びました。とりわけ本草学に興味を持ち、動植物の精密な写生画を描き、また先学の博物図譜の精巧な写しも遺しています。 本展では、齋田雲岱の師・大岡雲峰や雲峰門下の瀧和亭、また交流のあった谷文晁や文晁門下の岡田閑林、伊勢長島藩主・増山雪斎に仕えた春木南湖など、齋田雲岱のネットワークにより齋田家に伝えられた絵画を展示いたします。 また、本年は、佐竹本三十六歌仙絵巻が切断されて100年となることから、当館所蔵の谷文晁摸写「佐竹本三十六歌仙絵巻」を特別出品いたします。在りし日の絵巻の姿を偲ぶ機会となりましたら幸いでございます。

企画展「有栖川宮家・高松宮家ゆかりの新収蔵品」

ARTLOGUE 編集部2019/08/02(金) - 02:30 に投稿
國學院大學の経営母体であった皇典講究所は、明治15(1882)年に創立しました。初代総裁に就任された有栖川宮幟仁親王が同所開黌式において示された「告諭」は、今日においても本学の「建学の精神」の基礎をなすものとして受け継がれています。 このような創立以来の有栖川宮家とのご縁から、本学では有栖川宮家の祭祀を継承された高松宮宣仁親王妃喜久子殿下のご高配により、ご襲蔵してこられた有栖川宮家ならびに高松宮家ゆかりの品々を拝領し、収蔵しています。 本展示では、本学と両宮家との関わりを紹介すると共に、昨年新たに収蔵した品々を公開します。精巧で美術的価値の高い両宮家伝来の品々をご鑑賞いただければ幸いです。