軽井沢高原文庫
日本のなかの西洋であった軽井沢は、この一世紀余、高原の避暑地・別荘地として数多くの作家・詩人たちに愛され、同時に、数多くの文学作品の舞台となってきました。軽井沢高原文庫は、そうした軽井沢の豊かな文学世界を体験していただくために、浅間山の眺望のすばらしい塩沢湖畔に昭和60年(1985)8月、開館しました。本館は浅間石の基壇の上に鉄骨のシェルターユニットを載せ、豊かな自然を積極的に内部に取り込んだオープンな空間となっています。この2階展示室ではさまざまな魅力的テーマの企画展を年数回行っています。また、敷地内には堀辰雄が愛した山荘を旧軽井沢から移築し、 内部を公開しているほか、有島武郎が情死した別荘“浄月庵”を移築、明治末期の重厚な別荘内