高岡市万葉歴史館は、『万葉集』を中心テ-マに据えた初めての研究施設として、平成2年10月に、越中(現在の富山県)の国府のあった地、高岡市伏木に誕生しました。越中の国の万葉歌は、巻16,17,18、19を中心に337首もの数の歌が残されています。大和の国(現在の奈良県)の歌が圧倒的多数を占める万葉歌の中で、「越中万葉」は特別な位置を占めているといっていいでしょう。それはなによりも、天平18年(西暦746)から天平勝宝3年(751)までの5年間、越中の国守として在任し、223首もの歌を残した大伴家持の功績であるといえます。当館は、その家持の功績を讃え、家持を中心とした越中万葉の魅力を知ってもらうとともに、日本最古の詞華集である『万葉集』