広瀬川美術館
今は昔に比べ何もかも便利になりました。しかし美しいものも又失ったのです。自然、信仰そして人の心。広瀬川美術館は訪れる人の心に美術を通じて癒し、安らぎをもたらしたいと考えます。前橋が戦後流れて来た時の軌跡でもある館内を散策すると“空間に堆積した時間”と“在り続けてきた物”とが訪れる人が日頃忘れていた心のどこかに共振し、魂の密度を濃くしてくれるはずです。借景とする街の移ろい、緑の影、そして広瀬川の流れが訪れる人に“生きてゆくにふさわしい時とは何か”を感じさせ、癒しと安らぎを伝えます。何故なら、訪れる人は水とともに流れて止まぬものこそ自分であることを知るからです。