発掘された日本列島 2018 新発見考古速報

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 16:36 に投稿

日本列島では、毎年約8,000件の発掘調査が行われています。「発掘された日本列島 2018」展では、このうち近年発掘され成果がまとまった全国17の遺跡から546点にわたる資料を速報展示します。さらに、特集展示として全国の代表的な装飾古墳を取り上げます。古墳内部に表現された幾何学紋や器財・動物・人物等の文様は、古墳時代の死生観や葬送儀礼を知る上で極めて高い価値があります。この特集は、東日本大震災や平成28年に発生した熊本地震により装飾古墳が被災した事態を受け、装飾古墳の世界やその保護の取り組みを紹介するものです。

川崎でも、重要な遺跡が数多く発掘されています。現在の川崎市域には、かつて古代武蔵国の橘樹郡・多磨郡・都筑郡がありました。この三郡にはそれぞれ、橘樹郡に影向寺遺跡、多磨郡に菅寺尾台遺跡、都筑郡に岡上栗畑遺跡の古代仏教遺跡があります。瓦塔や「寺」と書かれた墨書土器(ぼくしょどき)などが「ムラ」の遺跡から出土し、また丘陵地帯には骨蔵器を用いた古墓群が造営されました。これは古代になって新しく出現した有力氏族の墓所と考えられます。本展では、これらの遺跡から発掘された資料から、古代寺院の成立とその後仏教が「ムラ」に浸透していく過程を描きだします。古代の川崎に華開いた、仏教文化をご観覧ください。

東アジア文化都市2018金沢の「×(かける)プロジェクト」<br>百万石の百万本展「工芸×色×感性」

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 15:48 に投稿

繊細で緻密な造形。そして多彩な色が織りなす美。

私たちクリエイティブチームはその美しさに魅了され、その美しさを少しでも深く感じてもらうためのアートを作り出しました。

説明ではなく、見せるのでもなく、「金沢工芸」に没入する初めての体験アート。

「加賀水引」や「加賀友禅」からインスパイアされた「光の糸」が、幾重にも重なり様々に色を変えながら、緻密で優美な世界が構築されていく。
まさに金沢工芸の色彩の中に入り込む体験型アートです。

制作・演出を手がけるのはストーリーとクリエイティブ力を武器に、CM、企業ブランディングから都市開発まで手がける「POOL inc.」と、サイト・スペシフィックな美術作品という考え方で空間をデザインする空間演出チーム「RGBcreation」。音楽は金沢でミュージックバーもプロデュースする大沢伸一さんの書き下ろしです。音と光が生む「百万石の百万本」の世界をご堪能ください。
  
 

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名画の時間

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 14:53 に投稿

ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)では、絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当てる「名画の時間」展を12月8日(土)より開催します。絵画作品は時間と共に変化することも動き出したりすることもありません。しかし、絵画に描かれた世界にはいくつもの「時間」が表現されています。わずかな時間を閉じ込めた「瞬間」だけでなく、同時代のモティーフを取り入れることで表される特定の「時代」や、文学作品と交わることで生まれる「物語性」など、その表現方法はさまざまです。形を持たない「時間」とは、絵画においてどのように表現されるのでしょうか。近代において大きく変化した時間の概念は、人々の生活だけでなく画家たちの表現にも影響を及ぼしています。本展覧会は、ポーラ美術館が収蔵する珠玉の作品のなかから、絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当て、画家たちの探究の軌跡を辿ります。

本展では、特別企画としてフラワーアーティストとして活躍する東信(あずま・まこと)がポーラ美術館収蔵の花の絵画とコラボレーションした映像作品「Drop Time」シリーズを展示します。本作は、《菊》(黒田清輝 1912年(大正元年))、《アネモネ》(ピエール・オーギュスト・ルノワール 1883-1890年頃)、秋の

A-Lab Exhibition Vol.16「飯川雄大個展    デコレータークラブ    配置・調整・周遊」

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 13:43 に投稿

あまらぶアートラボ「A-Lab(えーらぼ)」は、兵庫県尼崎市にあるアートスペースで、使用されていなかった公民館をアート発信基地にリノベーションし、2015年秋にオープンしました。 

若手アーティストの発表・創作の場として活用することで、若い人の夢やチャレンジを通じて、子どもたちを始めとする市民が体験できる身近な施設にするとともに、アートを通じたまちづくりを展開することで本市の新たな魅力の創造を目指しています。年5回展覧会を開催しているほか、トークイベントやワークショップを行っています。

吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 11:41 に投稿

吉岡徳仁は、デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから生み出される作品により、世界に影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。彼はこれまで、自然と人間の関係性に着目し、とりわけ光がもたらす感覚に対する追求と研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきました。

作品の数々は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、オルセー美術館、ヴィクトリア・ンアド・アルバート博物館など世界の主要美術館で展示・コレクションされています。

また、2001年度毎日デザイン質、平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人貨(芸術振興部門)、Design Miami / Designer of the Year 2007、Maison & Objet I Creator of the Year 2012、Milano Design Award 2017最高代など、国内外を問わず多数の賞を受賞しています。

ひかりの広場

ARTLOGUE 編集部2018/11/21(水) - 22:10 に投稿

京都芸大の移転予定地から、線路を挟んで南側。
かつて大きなアパートがあった空き地を掘り、その土を混ぜて、器や置きものをつくります。
器や置きものは、この街の記憶を未来へ伝えます。
11月半ば、空き地には、みんなで、何日もかけて、白い砂のクローバー模様をたくさんつくります。
空き地はもう空き地ではなく、みんなが集う広場になります。
広場のほとんどがクローバー模様になる11月23日・24日になったら、方々からいろいろな人を誘って、白いクローバー畑を完成させます。
広場がもっと開かれて、ほんとうの広場になっていきます。
そこには、みんなをあたためる大きな焚き火も用意され、薪や炭をくべて器や置きものを焼き上げていきます。
焚き火を囲んで、お茶を飲んだり、おいしいものを食べながら、いろいろな人や場所のこと、それぞれに流れる昔やこれからの時間のことをお話ししましょう。
夜になるとクローバー模様が色とりどりのライトに照らされます。
かつての大きな空き地は、「ひかりの広場」になります。