世界のブックデザイン2017-18
「世界のブックデザイン2017-18」展では、2018年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書11点に、7カ国(日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国)のコンクール入選図書を加えたおよそ200点を展示します。会場では、各国コンクール受賞作は実際に手に取って確かめ、世界最高峰のブックデザインと造本技術を楽しんでいただくことができます。
「世界で最も美しい本コンクール」受賞図書の紹介を始めて11年目になります。これまでの上位賞受賞図書を中心に、10回分のコンクールを振り返ります。
プリピクテジャパンアワード2015-2017
プリピクテジャパンアワードは、地球の持続可能性(サステナビリティ)の問題に対して強いメッセージを投げかけている、優れた若手日本人写真家を支援することを目的にしています。日本が世界的にも優れた写真家を多く輩出していることを受けて、写真プルニエ財団(Prunier Foundation)の支援により、プリピクテはこの賞を2015年に設立しました。現在までに二回の賞が授与されており、受賞者は菊地智子(2015年受賞)、志賀理江子(2017年受賞)の両氏です。第3回目の賞は2020年初旬に予定されています。
本展覧会では、受賞者の菊地智子、志賀理江子をはじめ、最終候補に残った小原一真、笹岡啓子、吉田志保、横田大輔の計6名の作家の作品が展示されます。
■プリピクテについて
マリタ・リウリア展「Golden Age」
アートとリサーチの取り合わせ、文学的思考とビジュアルアーツの結びつき、テクノロジーへの飽くなき探求心、性差への問い。マリタ・リウリア(Marita Liulia)は、美術史上にないものを創造したいという情熱のもと、唯一無二の世界観を確立し、常にフィンランド現代美術界の第一線を走ってきました。時代に即した表現を試みる彼女の作品は、メディアアート、絵画、写真、インスタレーション、ステージパフォーマンス、ショートフィルム、書籍、ゲームなど広範に及びますが「境界を超えること(Crossing Boundaries)」が全ての作品に通底し、自身の内的世界を探る多様なテーマに挑んできました。1990年代には世界に先駆けメディアアート作品を発表し国際的に評価され、2000年以降彼女の創作はより精神世界に入り込み、生きるすべや宗教観に焦点を当てています。
民具 MINGU展
渋沢敬三によって昭和の初期につくられたことば、「民具」。それは、長い時を経て庶民の日常を支えた生活道具を指します。必要に駆られ、知恵と工夫がそのままかたちになった道具。手から手へ引き継がれた無駄のないかたちは、自然と共存する日本のくらしの原風景を感じさせます。その後、産業の構造が大きく変化し、次々と新しい素材が開発され、生産技術、流通が進化する中で道具も多種多様になりました。
その一方で、使い手としての生活者の立場に立ち、商品のあるべき原点を今一度見直そうと生まれた無印良品。その佇まいは、現代の民具になり得ているでしょうか?民具と無印良品双方の展示を通して、その問いの意味をみなさんとともに考えていく企画です。
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開催概要
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会 期:2018年12月14日(金)~2019年1月14日(月・祝)
会 場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
時 間:10:00~19:00