竹久夢二 美人画展 ―わたし美人?―

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:33 に投稿
竹久夢二(1884-1934)といえば、美人画を描いた画家としてその名を知られています。独特の女性像は「夢二式美人」と呼ばれ、明治末~大正時代に一世を風靡しました。当時「夢二式」という言葉は美人の代名詞でもありました。うりざね顔に細長くしなやかな肢体、憂いを帯びた表情……。夢二式美人は果たして現代においても「美人」でしょうか?夢二は美人画になにを描いていたのでしょうか?本展では、鏑木清方・北野恒富といった弥生美術館所蔵の美人画作品や、当時の写真・雑誌記事などの「美人」にまつわる資料もあわせて展示いたします。美人画とは、美人とはなにか。その魅力と謎に迫ります。

多田明日香個展 やわらかな四角形

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:33 に投稿
旅先や日常で思いがけず目にした感動的な風景を記憶に残すため、あるいは人に見せるために撮影する人は少なくないでしょう。多田明日香さんは、そんな心に残る景色を写真ではなく、ひらひらと揺れるスカーフに描き留めています。多田さんの手がけるブランド「La」のスカーフは、ドットやストライプの綺麗な柄や色の鮮やかさが特徴ですが、そのモチーフとなっているものは多田さんの記憶に残っている情景です。 異国の地で出会った雄大な自然、ネオン輝く夜景、朝焼けの空のグラデーション…。時と共に風化し曖昧になってしまう記憶の鮮明な部分だけ抽出するかのように、撮影した写真をコンピューター上で加工したり、水彩絵の具を使って描いた紙を切り合わせたり、様々な方法で表現します。それは具象よりも正確に多田さんの感動を私達に届けてくれます。 本展では、これまでに制作した作品や原画と共に、オーストラリアやナミビアの旅をテーマにした作品を一挙に公開します。また作品にはすべて情景を描写する詩が添えられ、物語を読むような感覚でお楽しみいただけます。多田さんの紡いだ色鮮やかで美しいスカーフの世界をどうぞご覧ください。