キュンチョメ

再起動するための4つのまなざしと作品を通じた提言──『グレートリセット・スモールリブート展』~クリエイティブクラスターによる10年ぶりの先端美術企画展 開催中

岡田 智博2021/11/11(木) - 14:19 に投稿

 変化や災難がのっぴきならないかたちで全人類を呑み込む今、多くの人はそのことを「グレートリセット」という言葉で例える。その状況をある人は畏れ、ある人はチャンスとして踊り続け、また、たくさんの人々は呑み込まれないように日々を生きている。
変化や災難、COVIDパンデミック、シンギュラリティとAIの社会実装、一帯一路に代表される新たな経済圏の勃興と経済情勢の劇的変化と「分断」、地球環境とエネルギー、 民間の力での宇宙開発、AIの社会実装、そして人新生、わたしたちはこれまでとは違った世の中へといやが上にでも放り込む「グレートリセット」。それは「陰謀論」的な言説だけではなく、まさにそんな災禍に吞み込まれて中止となった2021年の世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」のテーマとして掲げられ、グローバルイシューにまで高まった強烈なキーワードとなっている。

はたして、わたしたちはこの「リセット」を前になすがままでいるのだろうか?

「災害」と「祝祭」をテーマに、2021年以降の日本を考える「TOKYO 2021美術展『un/real engine --慰霊のエンジニアリング』」

遠藤 友香2019/09/18(水) - 16:20 に投稿

各分野で活躍するクリエイター達が、東京という都市の過去を新しい視点で検証し、未来の発見をしていくアートイベント「TOKYO 2021」。

本企画は東京・京橋にある戸田建設本社ビルの解体直前の空間を利用し、従来のオフィス街では難しかったダイナミックな展開を、TOKYO 2021実行委員会(総合ディレクター 藤元明氏/企画アドバイザー 永山祐子氏)が、戸田建設の主催の元に実現したもの。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは、メディアによって演出された日本が国内外に発信される場ともいえます。その表層化された日本像と価値観に対し、「TOKYO 2021」では、「建築展」と「美術展」を通じて、「2021年以降を考える」ことに向き合います。

あいちトリエンナーレ2019

ARTLOGUE 編集部2018/10/26(金) - 17:55 に投稿

あいちトリエンナーレは、2010年より3年ごとに開催されている国内最大規模の国際芸術祭です。

4回目となる2019年の芸術監督を務めるのはジャーナリストかつメディア・アクティビストである津田大介。「情の時代」をテーマとし、国内外から80組以上のアーティストを迎え、国際現代美術展のほか、映像プログラム、パフォーミングアーツ、音楽プログラムなど様々な表現を横断する、最先端の芸術作品を紹介します。

 

キュンチョメ 「暗闇でこんにちは」駒込倉庫 フォトレポート

ARTLOGUE 編集部2016/10/25(火) - 22:15 に投稿

キュンチョメはナブチとホンマエリの二人の男女アートユニットです。
2011年、東日本大震災の衝撃以降、”生きるために逃げる事”に関わる作品を制作しています。

キュンチョメ 「暗闇でこんにちは」の会場は、元倉庫だったオルタナティブスペース駒込倉庫。会場内を暗闇にして、東日本大震災で避難生活をしているおばあちゃんが、元住んでいた地域につづく道に設けられたバリケードなどの写真をPhotoshopを使い消している様子を記録した映像作品や、見知らぬ外国人と目隠しをして「福笑い」をする部屋など、東日本大震災以降の人と人との関係性を問うような作品を展示していました。

また、本展は二階で毒山凡太朗「戦慄とオーガズム」を同時開催していました。