東山魁夷

特別展御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:32 に投稿

特別展御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」は、 宮内庁が所管する皇室ゆかりの作品の中から、 天皇陛下御即位 の儀式に際して東山魁夷、 高山辰雄が平成2年(1990)に制作した「悠紀・主基地方風俗歌屏風」や、 天皇皇后両陛下が外国御訪問の 際にお持ちになって紹介された作品などを展示するものです。 両陛下がお伝えになった日本文化を通して、 海外の様々な人々が、 わが国へ の親しみと交流を深めてきました。

御即位30年という記念すべき年に開かれる特別な展覧会として、 両 陛下が担われた文化交流を紹介いたします。

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名画の時間

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 14:53 に投稿

ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)では、絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当てる「名画の時間」展を12月8日(土)より開催します。絵画作品は時間と共に変化することも動き出したりすることもありません。しかし、絵画に描かれた世界にはいくつもの「時間」が表現されています。わずかな時間を閉じ込めた「瞬間」だけでなく、同時代のモティーフを取り入れることで表される特定の「時代」や、文学作品と交わることで生まれる「物語性」など、その表現方法はさまざまです。形を持たない「時間」とは、絵画においてどのように表現されるのでしょうか。近代において大きく変化した時間の概念は、人々の生活だけでなく画家たちの表現にも影響を及ぼしています。本展覧会は、ポーラ美術館が収蔵する珠玉の作品のなかから、絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当て、画家たちの探究の軌跡を辿ります。

本展では、特別企画としてフラワーアーティストとして活躍する東信(あずま・まこと)がポーラ美術館収蔵の花の絵画とコラボレーションした映像作品「Drop Time」シリーズを展示します。本作は、《菊》(黒田清輝 1912年(大正元年))、《アネモネ》(ピエール・オーギュスト・ルノワール 1883-1890年頃)、秋の

所蔵企画展 空の情景 #skyscape_menard

ARTLOGUE 編集部2018/10/27(土) - 02:30 に投稿

空を表す言葉、SNSに投稿される空の写真…。
この数に、いかに私たちが空に魅了されてきたかがわかります。
いつも私たちの上にある空ですが、それはまた、二度とは同じ姿を見せてくれないものでもあります。そんな空を芸術家たちはそれぞれの表現で描きました。
本展では、コレクションから空をあらわした作品をご紹介し、画家たちが描いた空を手掛かりに、空の名前や土地々々の空の特徴、画家の制作の秘密に迫ります。
美術館を出たら、あなたの空の見え方も違ってくるかもしれません。

横光利一生誕120年 川端康成コレクション 川端康成と横光利一展

ARTLOGUE 編集部2018/10/13(土) - 11:38 に投稿
大正から昭和前半にかけて活躍し、「文学の神様」と仰がれた三重ゆかりの文豪、横光利一(よこみつ・りいち1898-1947)と、その生涯を通じて最大の親友であった近代日本を代表する作家、川端康成(かわばた・やすなり1899-1972)。 横光の生誕120年を記念し、ともに新しい文学表現をめざした若き時代から日本的な精神や美

アートダイエット in 豊田市美術館編

羽田沙織2017/05/31(水) - 16:36 に投稿

行きたい美術館はあるけれど遠くてちょっと…
と足踏みしてしまう事ってありますよね。

いつまでも記憶に鮮明に残る美術館ほど、アクセスが悪いものです。
都会の喧騒を離れ、更に駅から離れた場所に自然と溶け込むように建てられた美術館。
いつでもふらりとすぐに行けるわけではないからこそ、心ときめく存在なのかもしれません。

さぁ、アートダイエットの出番です!
アートダイエットとは、1日1万歩歩くことを目標に、アートを鑑賞しながらするダイエット。

電車を乗り継ぎ、自分の足で歩いて向かうその道中は、たった1時間でも、まるで遠い地へ旅に出てきた気分にしてくれます。しかも、知らず知らずのうちにたくさん歩いてダイエットにも繋がって一石二鳥。

愛知県には、そんなアートダイエットにぴったりの美術館やアートスポットがたくさんあります。

そこで、アクセスは悪いけれど、とびっきり素敵で絶対一度は訪れてもらいたいアートスポットをシリーズでご紹介します。
まず今回は、名古屋から電車を乗り継ぎ1時間ほどの場所にある愛知県の豊田市美術館。
最寄りの豊田市駅から歩いて豊田市美術館を鑑賞するコースは一体何歩になるのでしょうか。

アートダイエットスタートです!

ヴィンテージ香水瓶と現代のタピスリー さまざまなデザイン

ARTLOGUE 編集部2018/08/02(木) - 18:51 に投稿

資生堂アートハウスでは、好評を博した「ヴィンテージ香水瓶と現代のタピスリー ラリックとバカラを中心に」展に引き続き、19世紀末以降、次々に発表された多様な香水のために創作された、ユニークでデザイン性に富んだ香水瓶を採り上げた「ヴィンテージ香水瓶と現代のタピスリー さまざまなデザイン」展を開催いたします。

本展では、ルネ・ラリック(1860-1945)を始め、彫刻家として活躍し、1920年代からは香水瓶のデザインに偉才を発揮したジュリアン・ヴィアール(1883-1938)、また、シュルレアリスムの画家として知られたサルバドール・ダリ(1904-1989)などによる独創的な作品を交えながら、19世紀末から約100年の間に制作されたおよそ100点を展覧いたします。前期展とは趣の異なる、遊び心に富んだ香水瓶の数々を楽しんでいただけることと存じます。

生誕110年 東山魁夷展

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:00 に投稿

東山魁夷(1908-1999)の生誕110年を記念した展覧会を開催します。
東山魁夷は、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。

明治41年(1908)、横浜に生まれた東山魁夷は、東京美術学校を卒業し、ドイツ留学の後、太平洋戦争への応召、肉親の相次ぐ死といった試練に見舞われますが、そうした苦難のなか風景の美しさに開眼し、戦後はおもに日展を舞台に名作を数多く発表しました。

本展では、代表作《残照》《道》《緑響く》のほか、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など本画約70点と習作により、戦後の日本を代表する国民的画家と謳われた東山魁夷の画業の全貌をたどります。また構想から完成までに10年を要した東山芸術の記念碑的大作奈良・唐招提寺御影堂の障壁画(襖絵と床の壁面全68面)を再現展示します。御影堂の修理に伴い、障壁画も今後数年間は現地でも見ることができないため、御影堂内部をほぼそのままに間近に見ることができる大変貴重な機会となります。京都での開催は30年ぶり、東京では10年ぶりの本格的な大回顧展です。

 

絵描きの筆ぐせ、腕くらべ―住友コレクションの近代日本画

ARTLOGUE 編集部2018/05/28(月) - 03:00 に投稿

住友邸宅を飾った日本画家たちの

くせのある名画、勢揃い!

 

日本画には、もともと流派がありました。古くは平安時代に成立した「やまと絵」があり、室町時代には中国画をもとにした「狩野派」が出て一世を風靡します。江戸中期には京にいた円山応挙がリアルな表現を導入した写生表現を打ちたて「円山四条派」の祖となり、さらに中国の明清時代の「文人画」も将来され、画譜などの出版メディアによって文人画風が流行します。近代には、そうした伝統的な諸流派は美術学校という教育システムのなかで継承されながらも解体され、「個性」を重視した個別の描法が絵画表現の中心になります。
本展は、住友家に伝わった近代日本画の名品を、画家の筆ぐせからご鑑賞いただく展覧会です。明治後期から昭和にかけて、大阪や京都、東京にあった住友家の邸宅では、それぞれの地域の画壇に所属する日本画家たちの作品がかけられ、鑑賞されていました。
近代ならではの表現を求めた日本画家たちの腕くらべをご紹介いたします。