東山魁夷(1908-1999)の生誕110年を記念した展覧会を開催します。
東山魁夷は、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。
明治41年(1908)、横浜に生まれた東山魁夷は、東京美術学校を卒業し、ドイツ留学の後、太平洋戦争への応召、肉親の相次ぐ死といった試練に見舞われますが、そうした苦難のなか風景の美しさに開眼し、戦後はおもに日展を舞台に名作を数多く発表しました。
本展では、代表作《残照》《道》《緑響く》のほか、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など本画約70点と習作により、戦後の日本を代表する国民的画家と謳われた東山魁夷の画業の全貌をたどります。また構想から完成までに10年を要した東山芸術の記念碑的大作奈良・唐招提寺御影堂の障壁画(襖絵と床の壁面全68面)を再現展示します。御影堂の修理に伴い、障壁画も今後数年間は現地でも見ることができないため、御影堂内部をほぼそのままに間近に見ることができる大変貴重な機会となります。京都での開催は30年ぶり、東京では10年ぶりの本格的な大回顧展です。
開催概要
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会 期:2018年8月29日(水)~10月8日(月・祝)
会 場:京都国立近代美術館
時 間:9:30~17:00(毎週金・土曜日は21:00まで)
*入館は閉館の30分前まで
休 館:毎週月曜日
*ただし、9月17日、24日、10月8日は開館。9月18日、9月25日は休館
入館料:一般1,500円(1,300円)、大学生1,100円(900円)、高校生600円(400円)
*中学生以下無料
*団体料金の適用は20名以上
*障害者手帳をご持参の方(付き添いの方1名を含む)は無料
*本料金でコレクション展もご覧いただけます
*前売券販売期間 6月8日(金)~8月28日(火)