KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2018 フォトレポート 139枚
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KYOTOGRAPHIE 2017でメイプルソープのオリジナルプリントが見られる、と期待を胸に出かけました。何年ぶりの再会でしょう。実は1988年、ニューヨークで、偶然、メイプルソープの回顧展に出会ったのです。人に連れられ、写真家の名前も知らなかった若年の私に、それはそれはショックでした。いえ、ショックだったかどうかさえわかりません。感情が真っ白になったまま、美術館をあとにしたような記憶があるのです。彼の写真を、どんな言葉で言い表せるでしょう。突き詰めて、突き詰めて、突き詰めてたどりつく美。色をそぎ落としたモノクロ写真で、なお引き立つ造形。あの写真を見てしまったときの気持ちを思い出せるだろうか……と、思いながら会場となっている誉田源兵衛へ向かいました。説明できないまま置き去りにした、あのまっ白な感情に出会いたいからです。
世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。国内外の重要作家の貴重な写真作品や写真コレクションを、趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示する本写真祭も、回を重ねるごとに好評を博し第5 回までに約38 万人の方にご来場いただき、2018 年に第6 回目を開催する運びとなりました。