タカ・イシイギャラリーにて、ニューヨークを拠点に活動する桑山忠明の個展が開催されます。
観念、思想、哲学、理性、意味、作家の人間性さえも、私の作品には一切入り込まない、そこにはただ芸術 そのものがあり、それにつきるのである。
桑山忠明『Art in America』1964年8月号(vol. 52, no.4)p100
1958年に活動拠点をニューヨークへ移して以来、一貫して還元主義的な作品を制作している桑山は、61年にグリーン画廊(ニューヨーク)で個展を開催するなど、60年代のアメリカにおけるミニマル・アートの先駆者のひとりとして広く知られる作家です。しかしながら、その世界的なミニマリスト作家としての評価は、桑山の芸術を「カラーフィールド・ペインティング」や「モノクローム絵画」に分類することで、既存の評価基準と照らし合わせているに過ぎません。既成概念を捨て去り、実験的な精神のもと作品の素材に関する探求を重ねることで、桑山は未だ誰も到達していない美を追求し続けています。
タカ・イシイギャラリーでの初個展となる本展では、プライウッドにベークライトと呼ばれる熱硬化樹脂を貼り付け、その表面にメタリックペイントを吹き付けた形状の等しいパネル作品が毅然として並ぶ、新作インスタレーションが展示されます。ギャラリースペースは未知の空間へと変質し、空間そのものが作品に還元され、観るものに新たな感性的体験をもたらします。
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開催概要
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会 期:2018年11月22日(木)〜12月22日(土)
会 場:タカ・イシイギャラリー 東京
時 間:11:00~19:00
休 廊:日・月・祝
■関連イベント
オープニング・レセプション
日 時:2018年11月22日(木)18:00~20:00