草間彌生 - 近作版画を中心に-

ARTLOGUE 編集部2018/11/07(水) - 15:30 に投稿

「アート」を凌駕し、ファッションやライフスタイルなど、「文化」という巨大な枠組みにおけるアイコンとして、日々私たちに驚きとパワーを与え続ける前衛芸術家、草間彌生。

反復し増殖するドットやネット、鮮麗な南瓜や花は、永遠のテーマである「命」や「愛」を雄弁に語るとともに、「孤独」や「強迫観念」との葛藤にもがく作家の姿をも同時に映し出しています。

このたび当館では、草間彌生が手がけた初の浮世絵版画《七色の富士》、《富士は心の故郷》、《わが心の富士はかたる》を展示いたします。

伝統ある木版画技法を用い、アクリル絵画が版画として新たに生まれ変わった《七色の富士》。
山頂付近から顔を出す太陽は、私たち、あるいは世界中のあらゆる万物に対して微笑みかけているかのようです。稜線が描く豊かな裾野や、穏やかにさざめく水面、富士山の背後からあふれ出る14,685個の水玉に至るまで、一つひとつ原画に忠実に彫り起こされています。

さまざまな恐怖に抗うため、ただひたすらに芸術に精魂を注ぐ。
迷いなくこう語る草間彌生は、90歳を目前とした今、絶えず七変化しながら私たちを魅了する日本の象徴「富士山」に自らを重ね合わせ、挑まずにはいられなかったのかもしれません。

最初期のシルクスクリーン《靴をはいて野にゆこう》、《幻の野に立ちて》、《野に忘れた帽子》を始め、これまでの画業を振り返る版画作品約20点とともに、生命力みなぎる世界観をお楽しみください。

「草間彌生 - 近作版画を中心に-」軽井沢現代美術館

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開催概要
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会 期:2018年4月26日(木)〜11月25日(日)
会 場:軽井沢現代美術館
時 間:10:00〜17:00
休 館:火曜日・水曜日
*11月下旬〜4月中旬は冬期休館
料 金:大人1,000円、65歳以上&大高生800円、中小生500円、未就学児無料
*入館料はお茶とお菓子のサービスを含む
*障害者手帳をお持ちの方はご本人と付添いの方1名まで無料

 

開催期間
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「草間彌生 - 近作版画を中心に-」軽井沢現代美術館
展覧会ジャンル
展覧会
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