寺山修司(1935-1983)が47歳で亡くなってから35年が経過しました。
自ら「職業・寺山修司」と語ったように、寺山は詩歌、演劇、小説、映画、歌謡曲と、幅広い分野で従来の枠を超える表現活動を展開し、常に世間の注月を集めてきました。寺山の創作芸術に触れると私たちはそれまでの常識を覆され、人間存在の根源を疑い、自分とは何か、これまでの自分は何だったのかと問わずにはいられません。そうした作品の数々は、現代芸術にも多大な影響を与え、いまなお多くの人々を触発し続けています。
本展は、寺山修司の秘書兼マネージャーをつとめてきた田中未知氏が長年にわたり収集・管理してきた膨大な資料のなかから厳選した200点を中心に構成しました。類いまれな才能が生み出した多様な表現世界を重層的に紹介し、寺山修司とは何者であったのかを探ります。また、あらゆる活動を通して寺山がこだわり統けてきた「言葉」を会場内外に展示します。
精神的、社会的に孤独を抱えながら現代を生きる我々へ時空を越えて寺山修司から発せられるメッセージを、この機会に受け取っていただければ幸いです。
開催期間
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上位美術館・ギャラリー
展覧会ジャンル
展覧会
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